

キングダムでも有名になってきた将軍王翦(おうせん)ですが、何を考えているか
さっぱりわからない謎多き男です。
廉頗(れんぱ)との戦いでは彼の配下を仲間にしようし、群臣からは秦に反逆を
企んでいるのではないかなど、いい印象を与えていない将軍です。
しかしピンチの時には、颯爽と現れ、危機を救うヒーローのような一面を見せる将軍。
このように何がしたいのかいまいちわからない
謎多き将軍ですが、史実では秦王政の天下統一事業に
貢献した武将として紹介されています。
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この記事の目次
秦に仕える
王翦は若い頃から秦に仕えております。
軍事が大好きで、将軍になる事を志しておりました。
秦王政の時代には夢かなって将軍となり、
秦と同盟した異民族の女王楊端和と共に趙攻略に出陣。
彼女と共に趙の城を九城陥落させる活躍を見せます。
趙を滅亡させ、天下統一に拍車がかかる
王翦は趙攻略で大活躍した翌年、再び趙に出陣。
王翦は一年以上、趙軍と激しい戦を続け、ついに趙の首都である
邯鄲(かんたん)を陥落させる大殊勲を挙げます。
秦王政は王翦が帰国すると大いに喜び、多大な褒美を与えます。
王翦は趙を滅ぼした事で、残りの国から大いに恐れられます。
また彼が趙を滅ぼす二年前には、魏の国のほとんどが秦の領土となっており、
魏の国は瀕死の状態となっています。
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秦王政暗殺未遂事件が発生
燕王の太子である丹は秦王政に恨みをもっており、
暗殺者荊軻(けいか)を秦王政の元へ送ります。
秦王政は荊軻に会うなり、斬り殺されそうになり、
危機的状況に見舞われます。
政は側にいた医師の機転により何とか暗殺者荊軻の手を逃れる事に成功。
その後荊軻は政の家臣らに斬られ、秦王暗殺未遂事件は幕を閉じます。
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政は自らを殺そうとした燕を滅ぼす
秦王政は自らを殺そうとした燕の太子丹に激怒。
王翦や王翦の息子である王賁(おうはん)などの諸将に命じ、燕へ出陣させます。
王翦や王賁の活躍により、燕の諸城は次々と陥落し、ついに燕の都である
葪(けい)を陥落させます。
燕王は命からがら遼東半島に逃れ、自らの息子である太子丹を殺害。
その首を秦王政に送り、許しを請います。
政は太子の首を見て満足し、一時的に燕王と和議を結びます。
こうして燕の討伐に成功した王翦は、秦の首都咸陽へ凱旋します。
進言を聞いてもらえず家に閉じこもる
趙が滅び、燕は滅亡寸前、魏は王翦の息子王賁の活躍により、滅亡。
こうして残っているのは超大国楚と斉です。
秦王政は自らのお気に入りの将軍である李信(りしん)に
「信よ。楚を滅ぼすのにどれくらいの兵力が必要だ」と尋ねます。
すると信は「政。俺に20万の兵力をくれれば、楚を倒して見せるぜ。」
と強気の発言をします。
政は信の強気の発言を聞き、頼もしく思います。
次に重臣である王翦に「王翦よ。楚を滅ぼすのにどれくらいの兵力が必要だ。」と尋ねます。
すると王翦は「60万は必要ですな。」と告げます。
政は王翦の言葉を聞き「王翦よ。そのように弱気では、楚を滅ぼすことなんて
出来んぞ」と言い、李信に副将として蒙恬(もうてん)を付け、
蒙武と共に20万ずつ兵を与え、出陣させます。
王翦は自らの進言が聞き入れられないと分かり、
拗ねて家に閉じこもります。
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蒙武と信の楚遠征軍は大敗北
蒙武と李信は軍を分けて楚に侵攻を開始。
二人の軍勢は楚の城を次々に陥落させていきます。
しかし楚の最後の名将・項燕の軍が秦の軍勢を打ち破り、
信と蒙武は大敗北。
信は自らの配下としてつけられていた武将七人を討ち死にさせ、
ほとんどの兵を失い咸陽へ帰還します。
秦王政自ら頭を下げて謝る
秦王政は信と蒙武の敗北を知ると、王翦の家に向かいます。
王翦は客室に秦王政を招き入れると、政はいきなり頭を下げ
「君が提案した進言を取り下げた私が悪かった。どうか許してほしい。」と
謝罪します。
さらに政は言葉を続け「あなたは病だと聞いたが、
何とか秦国の為、楚の国を討伐してほしい」と依頼します。
王翦は謝られてもまだ拗ねており政に対して「私は老齢で、戦に耐えられそうに
ありません。誰か代わりの者を用いてくださいませ。」
と政の願いを断ります。
しかし政は食い下がり「この間の事をまだ怒っているのか。今謝ったんだから
その話は止めよう。」と拗ねる王翦をなだめます。
王翦は政が食い下がってくるので致し方なく「私をどうしても楚の攻略に
用いたいのであれば、60万の兵を用意しないといけませんが、
よろしいですな。」と念を押します。
政は王翦の言葉に頷き、彼の言う通りにすることを約束します。
こうして王翦は楚の討伐に向かう事を決意します。
政に褒美を執拗にねだる
王翦は60万の兵士を与えられ、楚の国へ出陣します。
秦王政自ら見送りに来て、彼の出陣を祝います。
この時王翦は楚に勝った時の褒美として、綺麗で大きな家や大きな田畑
などを政にねだります。
政は快諾し、彼を見送ります。
王翦は楚へ向かう行軍中も執拗に、「褒美の約束を忘れないで頂きたい」
と記した内容の手紙を五回も政へ送り続けます。
執拗に褒美をねだったのは猜疑心(さいぎしん)をかわす為の策
王翦のしつこさを見た側近は「殿。いくら何でもそんなに褒美の事を
ねだったら、秦王様に怒られますぞ」と伝えます。
王翦は側近の言葉を聞くと「私は本当に褒美が欲しいのではなく
秦王の猜疑心をかわす為の策なのだ。今国内の兵は私が全て握っている。
秦王は私が反旗を翻すのではないかと心配になっているはずだ。
だから私は必要にあれが欲しい、これも欲しいと秦王にねだっているのだ。
秦王は王翦が土地と金の事にしか興味がなく、反乱を起こすことはないと
安心してもらえればこの策は成功だ。
だから私はしつこく褒美を秦王にねだっているのだ。」と
自らの策を側近に話します。
この策は成功し、秦王は王翦の欲の深さに呆れつつも、反乱を起こすことはないと安心します。
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楚軍との決戦
王翦は楚の領地に着くと、砦を築き、守りを固めます。
楚軍は王翦の弱腰を見て攻撃をかけますが、撃退されてしまします。
その後も王翦は守りを固めるのみで、一度も攻撃を仕掛けてきませんでした。
楚軍の兵士達は、秦軍が攻撃を仕掛け来ない事ですっかり油断し、
士気はどんどん低下して行きます。
王翦は楚軍の兵士が緩んだ隙を見逃さず、猛攻を開始。
楚軍は秦の猛攻の前になすすべもなく崩壊。
王翦はそのまま猛攻を重ね、楚の各地の城を次々と陥落させ、
ついに楚の首都を陥落させ、楚王を捕える事に成功。
こうして楚は滅亡し、天下統一にかなり近づく事になります。
王翦はその後項燕と楚の公子である昌平君の反乱を鎮圧し、
咸陽へ帰還します。
秦王政は王翦が大勝利を収めたことを大いに喜び、
望みであった褒美を大量に与えます。
王翦はこの戦を最後に、将軍を引退します。
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秦の天下統一が果たされる
楚を滅ぼした翌年、王賁と李信は遼東半島に逃げていた燕王を捕え
燕を滅亡させます。
そして燕を滅ぼした次の年、戦国春秋戦国時代の最後の王国斉へ
王賁・蒙恬・李信が大軍を率いて侵攻。
斉は秦軍に抵抗するもなすすべもなく敗れ、首都臨淄は陥落し、
斉王は捕えられます。
ここに500年間続いた戦の世は終わり、天下は一つの国家にまとまる事になります。
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三国志ライター黒田廉の独り言
キングダムでは何を考えているのかわかりにくい、謎多き将軍を
演じている王翦ですが、史実ではごらんの通り、かなりの活躍し
歴史に名を残した名将です。
今後キングダムでは彼がどのように描かれていくのか楽しみですね。
今回の春秋戦国時代のお話はこれでおしまいにゃ。
次回もまたはじめての三国志でお会いしましょう。
それじゃまたにゃ~
—熱き『キングダム』の原点がココに—


















