大人気春秋戦国時代漫画キングダム、609話では堯雲が引っ張りに引っ張った藺相如からの第二の遺言を王賁に語るシーンが登場しました。
ところが、堯雲が少し遺言を語ったところで、飛信隊が玉鳳隊の援軍に向かったという報告が入り、
右腕を使えず二人相手は不利と判断した堯雲は遺言を中途半端で打ち切り、戦闘モードに突入しました。
しかし、今回語られた堯雲の言葉から藺相如の第二の遺言の中身が分かってきました。
今回は、藺相如の遺言内容が判明と題して話を進めます。
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この記事の目次
キングダム最新610話ネタバレ予想「藺相如の遺言の4つのポイント」
堯雲がポツポツと語った藺相如の第二の遺言には、4つのポイントがありました。
それらを比較検討すれば、遺言の全貌が見えてくるのです。
その4つのポイントは、以下になります。
①中華統一のうねりとは?
②過去のうねりと現在のうねりに違いは?
③王賁が立っている場所で何があったのか?
④堯雲は死を選ぶその理由は?
これらのポイントを踏まえると藺相如の遺言の全貌はかなり明らかになるでしょう。
では、以上4ポイントをそれぞれ説明していきます。
キングダム最新610話ネタバレ予想「中華統一のうねりとは?」
中華統一のうねりとは、かつて堯雲の主である藺相如が語った概念です。
それによると、中華は一つになりたがっておりその意味においては、七国の将軍は中華を一つにする為にぶつかっているのであり
敵・味方を超えた同胞のようなものだと藺相如は考えていました。
藺相如「中華は一つになりたがっている、中華統一の日はいつか必ず来る、全ての犠牲は、その日のための準備なのだ」
実際に、王騎や騰の前で藺相如はその考えを述べましたが、王騎も騰もそれを理解できた様子はありませんでした。
仕方ありません、戦乱が当たり前の時代に生まれた王騎や騰に統一王朝に統治された中華など想像できるわけもないのです。
藺相如「王騎の強さは認める、だがそれでもまだ中華は足りない、国の準備が足りていない」
このセリフから藺相如は、中華のうねりは来ているものの、まだ期は熟してなく、統一にはエネルギーが足りないという結論を導きだしました。
自分が生きている間に中華統一を迎える事はないと確信した藺相如は、それでも自分の遺言を未来の将に残すべく、
堯雲と趙峩龍に生きるように命じて世を去ったのです。
キングダム最新610話ネタバレ予想「過去のうねりと現在のうねりに違いは?」
今や、藺相如の遺言を知る地上ただ一人の人間になった堯雲は、秦の六大将軍や趙の三大天が活躍した時代の中華のうねりと、
信や王賁、李牧が台頭してきた現在のうねりには違う所があると指摘します。
そして、「それは何か分かるか?」と王賁に質問します。
これに対して王賁は、「王か」と解答し堯雲も頷きました。
かつて、最も中華統一に近い人物は、秦王政の3代前の昭王でしたが実力はあったものの中華統一後の明確なビジョンがありませんでした。
それでは、これまでの覇者と同様に力の強い間は六国を従え没落すると再び、中原に鹿を追うを繰り返すだけです。
堯雲は、秦王政が中華統一の業に耐えられるかを知りたがっています。
藺相如の遺言では、中華統一のチャンスは度々やってくるものではなく今回失敗するようなら、中華は永遠に一つにならないとも言っています。
堯雲「中華のうねりは、今、極限へ向かっている。一度答えを出すんだ、一つになるかどうか、、」
堯雲のセリフだと、問題は将軍ではなく王である秦王政の資質にあるようです。
しかし、一度答えを出すとはどういう意味でしょうか?
まさか、秦王政をここに呼び出すわけにもいきません。
これはむしろ、王賁が言う秦王政の人となりから、政が中華統一を為せる器かどうか試そうと発言しているように見えます。
キングダム最新610話ネタバレ予想「王賁が立っている場所で何があったのか?」
堯雲は、王賁との会話の中でさらに気になる事を言いました。
堯雲「中華のうねりは、今、極限へ向かっている。
一度答えを出すんだ、一つになるかどうか、、知っているか王賁、お前達が立っているそこが・・」
果たして王賁が立っている場所が何だというのでしょうか?
これは、素直に考えると、かつて藺相如が王騎と語らった、あの大溝に挟まれた場所の事を意味するのではないかと思います。
ここで、藺相如は王騎に一つになる中華について熱弁しました。しかし、特に王騎にリアクションはありませんでした。
それから、二十年以上を経て、藺相如と王騎が対峙した同じ場所に堯雲と王賁が立っているとしたら、
王賁は中華統一に対して、いかなる言葉を発するのか、堯雲はそれを引き出そうと考えているのでしょう。
ここで納得のゆく言葉が聞ければそれでよし、そうでないなら、中華統一の邪魔にしかならない小物として
自分の槍の錆びにするというのが堯雲の覚悟ではないかと感じます。
キングダム最新610話ネタバレ予想「堯雲は死を選ぶその理由は?」
堯雲が王賁に期待している答えとはなんでしょうか?
それは、かつての覇者たちが目指した七雄の覇者ではないはずです。
かつての覇者たちは、その寿命が尽きると、中華が再び乱れるのを食い止める事が出来ませんでした。
そうだとすれば、秦王政が考えている唯一絶対の法による支配こそが中華統一の答えではないかと思います。
堯雲はそんなに先を見通せる頭が良い武将ではありませんが、恐らくは藺相如は遺言の中で統一された中華は、
優れた王の力ではなく、法の力により統治されるだろうと言ったのを記憶しているかも知れません。
そして、それを聞いた時点で堯雲は主、藺相如に託された自分の使命が終り500年に渡り乱れた中華が、
まもなく統一される確信を得た上で自殺して、あの世の藺相如に全てを報告するのではないでしょうか?
というわけでkawausoは、藺相如の遺言とは、秦王政がどんな国づくりを目指しているかを
王賁か信の口を通して確認する事だと思うのですが、読者の皆さんはどう思いますか?
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
藺相如は中華統一の事業は一度失敗すれば二度とチャンスはないと漫画の中で語っていました。
本来なら、その統一王が趙から出るのが望ましいが他国から出るならその力を見極めないといけない。
この思いが、堯雲と藺相如に生きて未来を見極めるようにという遺言に繋がったのだと思います。
参考文献:史記廉頗藺相如列伝
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