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キングダム614話ネタバレ予想vol5「会稽郡守殷通の不思議」
史記項羽本紀によれば、項梁と項羽が兵を挙げた会稽郡では、郡太守の殷通が秦を見限り、土地の顔役だった項梁を呼び寄せ
桓楚という男を将軍に立て自ら反秦連合軍に加わろうとし、項羽に斬られて絶命しています。
この後、項羽は100名あまりの秦兵を殺して強さを見せつけた後に降伏した会稽郡の秦兵を吸収して、江南から兵力を募集し
精兵八千を得て秦打倒の義兵を興す事になるのです。
この史記のやり取りを見る限り、殷通には兵力があったのに動かしている様子がありません。
陳勝と呉広の軍勢が多すぎて、会稽郡の守備兵では対抗できないと考えた可能性もありますが自軍の兵力ではなく、
会稽の顔役の項梁を頼った辺りに割符のルールがあった事を垣間見る事が出来ると思います。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
秦は、中央集権を実現させ、成り上がり将軍の野心を防ぐために、厳格な行軍のルールを決めて、
虎符によって七面倒な確認を取る事で、将軍が軍勢を勝手に動かす事を阻止しました。
ところが、七面倒くさいルールは、始皇帝の死後に頻発した暴動には逆効果になり、虎符が届く前に自分が暴徒に殺される事を恐れた
郡守や県令が続々と寝返る切っ掛けになってしまうのです。
参考文献:始皇帝中華統一の思想 キングダムで解く中国大陸の謎
史記:項羽本紀
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