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卑弥呼の墓は福岡県朝倉市にある!鉄器の差と平原遺跡が解明の鍵?


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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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卑弥呼は天照大神!かも知れない

 

スサノオが草薙の剣でヤマタノオロチを倒す(古事記)(神話)

 

しかし、神話はその内容が荒唐無稽(こうとうむけい)でも、その中に一面の真実を宿している事があるというのが現在では定着してきています。そうだとすれば、高天原(たかまがはら)から天照大神の五代目の子孫である神武が天下りをして、最初に九州を拠点にしたというのも、100%嘘とは言えないでしょう。

亡くなる卑弥呼

 

卑弥呼の没年は西暦247年頃とされていますが、その時代に実在が確認できる天皇はなく、実在した事と活躍した時期が確実に特定できるのは、第31代の用明天皇(ようめいてんのう)で西暦586年です。この時点で卑弥呼と用明天皇の活躍時期には339年の開きがあります。

幕末70-8_天皇(シルエット)

 

安本美典氏は、ここで興味深い考察をしています。それは、天皇には短命な天皇も長命な天皇もいるものの、大体400年間を平均にして寿命の平均値をとると、歴代天皇の平均的な在位年数が分かり、それは古代になるほど短くなるというのです。

 

それによると、17世紀から20世紀の天皇の平均在位年数は22.29年、13世紀から16世紀は15.63年、9世紀から12世紀は、12.24年、5世紀から8世紀は10.88年と下がり、1世紀から4世紀は、10,05 年という平均在位年数が出ます。

カムヤマト(日本神話)

 

この計算方法で、実在と活躍年数が確認できる用明天皇から30代前の神武天皇に遡ってみると、西暦282年頃で止まり卑弥呼まで届かない事が分かります。つまり、神武天皇は歴史上、卑弥呼より後に登場した天皇という事になります。

アマテラス(古事記)(日本神話)女性

 

さらにここで、古事記と日本書記の記述を振り返ると、どちらも神武天皇から5代(さかのぼ)った神が天照大神であり皇祖神(こうそじん)とされているのです。それなら、神武天皇から卑弥呼まで届かない35年の謎が解けてきませんか?

 

つまり、卑弥呼は神武天皇の高祖母(こうそぼ)であり、天照大神は卑弥呼であるという仮定が成り立ち、邪馬台国は大和朝廷の前身であり、邪馬台国こそが神話の高天原だという事にもなるのです。

 

日本史ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

kawausoが紹介した説はあくまでも仮説ですが、弥生時代に鉄器や鉄剣、勾玉、銅鏡の出土数で畿内を引き離している九州福岡にこそ、邪馬台国があったと考えるのは無理がない考えではないかと思います。さらに、そこから天皇の在位平均数を割り出して卑弥呼へと繋げる中で浮上してくる。古事記、日本書記の天孫降臨(てんそんこうりん)との奇妙な整合性、古代日本史は浪漫ですね。

文:kawauso

 

参考文献:邪馬台国は福岡県朝倉市にあった!! 「畿内説」における「失敗の本質」勉誠出版

 

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大和朝廷

 

 

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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