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ハーメルンの笛吹き男は本当にいた?1284年6月26日の哀しい真実

2020年6月26日


はじめての三国志_ページネーション

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ハーメルンの笛吹き男は実在した?(1P目)

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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植民という名目の人買い

 

では、ハーメルンから子供は植民地に移住しなかったのでしょうか?それもそうとは言い切れないようです。植民には口減らしという名目もあり、ハーメルンで生まれた私生児、孤児、その他、貧しさ故に子供を手放したケースがかなりあったと考えられています。

 

貧しかった13世紀の欧州では人買いはポピュラーな職業であり、売られた子供については、人員としてカウントしなかったと考えられます。今の感覚だと可哀想の一言ですが、子供を売らねば貧しさ故に家族共倒れか子供を殺したり、捨てたりするよけいに悲惨な事態が待っていました。人買いは子殺しを防ぐ社会装置として機能したかも知れません貧困って哀しいですね。

 

kawausoの独り言

kawauso 三国志

 

いかに貧しさゆえに仕方がない事でも、口減らしで子供を売った事実は親にとっては生涯の負い目であり、出来るだけ触れたくない事だったのかも知れません。

 

そこで、新しく生まれたハーメルンの子供には売り飛ばした130人の子供の事を笛吹き男が連れて行き行方不明になったと多くを語らなかったのではないでしょうか?

 

怖い童話の背後には、貧しさ故に親から売られた哀しい若者や子供の悲劇があったのです。

文:kawauso

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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