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今日のkawauso33「大昔の社会保障」

2020年9月14日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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正史三国志が引く魏略には、現在の感覚で言えば、ほぼ世捨て人と言えるような、仕事に就かず、粗末な家に住んで過剰な施しを受けない極端に清廉な人々が出てくる。

 

それは、例えば焦先(しょうせん)、扈累(こるい)、寒貧(かんぴん)という人物がいるが、この三者は共通して身寄りがなく老齢であるという事で、毎日、米、或いは雑穀5升を郡なり県なりから支給されている。

洛陽城

 

三国志の時代の五升とは、今で言う1リットル程度で、多くの場合精米されていない。つまり食べられるのは、この半分程度で500ミリリットルになる。

 

いかに食の細い年寄りでも、これだけでは足りず、彼らは日雇い人夫の仕事をして足りない食糧を補っている事が史書から分かる。

野垂れ死にも珍しくない時代だったのではあろうけど、極めて不十分ながら社会保障が存在していた事を示す記述。

そうじゃないと隠者なんて生存できないからね。

 

前回記事:今日のkawauso32「袁術のハッタリ」

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-kawauso編集長ぼやき