今日のkawauso32「袁術のハッタリ」

2020年9月13日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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はじ三のマスコットキャラである袁術ですが、kawausoが記事の中で色々イジっている間に、とにかく見栄を張る虚栄心の強い人物になってしまいました。

しかし、呂布伝が引く英雄記に面白い記述があります。

呂布のラストウォー 呂布

 

呂布は袁術から裏切らせた楊奉と韓暹(かんせん)と共に袁術の本拠地の寿春に向かい、

各地で略奪を働いて鍾離まで行き、大いに戦利品を得て、淮水の北に渡り袁術に手紙を出した。

足下(そこもと)は軍隊の強大さを誇り、勇猛な武将、勇猛な兵士が敵を完全に破滅させようとするのを、

つねに抑制しているのだぞと常々言っておられた。

 

私は武勇なきものだが、淮南の地を虎の如く歩き回ると、わずかな間にもかかわらず、

足下はネズミのように寿春にこそこそと逃げ込み、頭を出す者さえいない有様だ。

いつも自慢しておられた勇猛な武将、勇猛な兵は一体、どこに行ってしまったのか?

足下は、大言壮語して天下の人をたぶらかすのがお好きのようだが、

天下の人をどうして残らずたぶらかす事ができようか?

内容に納得がいかないkawauso様

 

英雄記は陳寿が信憑性が弱いとして、省いた文書だから嘘かホントか微妙だが、この後、袁術が呂布軍が淮水を渡ったのを確認して歩兵・騎兵5千を淮水の辺まで出陣させ、気勢を上げ、それを見て呂布軍が嘲笑うというオチになる。

袁術

 

淮水を渡り、もう呂布軍が戻って来ないと確認してから、せこせこ軍を動かし

「今日は、これくらいで勘弁してやるが、次はこうはいかんぞ!」と虚勢を張る袁術の

転んでもタダでは起きないぶりが逞しい。

 

前回記事:今日のkawauso31「あんたは無駄口を節約しろ」

 

袁術祭り

 

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-kawauso編集長ぼやき