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この記事の目次
将軍が率いることができる軍勢
では、将軍が率いることが出来る兵力はどのようになっているのでしょうか?
時代や王朝によって、率いる兵力は違いがあるのですが、概ね将と呼ばれる指揮官が率いる兵力は12500で「軍」と称されていました。将が率いる軍だから将軍という事です。
そして、700名から数千人を率いるのが、部校尉、軍司馬、仮司馬という将軍以下の地位で、それは部と呼ばれます。部を率いる将だから部将です。
あとは、1000名以下を率いる軍侯、軍仮候、部曲督、部曲がいてこれを曲と言い、500名以下を率いるのが屯長で、これを屯、あるいは旅と言います。近代軍の編成における「旅団」という名称はここから来ています。
ここから下は、100名~500名以下を率いる閭長や伯長。50名~100名以下を率いる属長、25名~50名を率いる隊長。10人を率いる什長、5人を率いる伍長が存在します。
一応下位の将軍でも、最大で12500人を率いることが出来るのですが、三国志の時代も後半に入ると将軍号を持つ人が増えすぎて、偏将軍や裨将軍などでは大抵「部」の指揮官にしかなれませんでした。それだと将軍というよりも部将というカテゴリに入る事になりますね。
三国志ライターkawausoの独り言
どうして三国志には将軍は1人じゃないのか?その答えは、将軍にランクが存在し1人じゃないからです。元々将軍は臨時設置で、数も多くなかったのですが、戦乱の三国時代で常設となり、将軍の地位にも上下をつける必要性が出てきて、数が増えたのです。
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