広告

夏侯尚の愛人を曹丕が殺害!その背景にある曹氏と夏侯氏の関係とは?

2022年4月23日


 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



曹氏と夏侯氏の関係を壊した夏侯尚

関索とラブラブな鮑三娘(女性と結婚)

 

当時、政略結婚が主流でした。結婚とは愛情だけではなく、家と家の結びつきでもあったのです。つまり伴侶を蔑ろにしているというのは、その伴侶の家を蔑ろにしていると同義です。

 

そして夏侯尚の正室は皇族の一人、言ってしまうと皇族を蔑ろにしていると同義なのですね。これは夏侯尚の正室だけの問題ではなく、下手をすると皇室全体の権威に関わります。そういう意味で、曹丕もさておくことはできなかったのでしょう。

 

関連記事:本当に破天荒?正史三国志から読み取る孫尚香(孫夫人)の人物像

関連記事:劉備は孫夫人との結婚を喜んでいなかった!その理由とは?

 

魏のマイナー武将列伝

 

 

 

家と家の結びつきの重要性

魏の皇帝になる曹丕

 

というよりも、魏の建国した時期を考えると、曹家と夏侯家はより親密に、国を支えていかなければなりません。結婚自体がいつ頃なのかは分かりませんが、例え結婚して年月が経っていたとしてもよりにもよって、この時に曹家のお嫁さんを蔑ろにしているというのは外聞が悪すぎるでしょう。

 

曹家、夏侯家の二枚看板、それが揺らいでしまう可能性があるからです。

 

そういう意味では二人は政略結婚です。しかしこの時代において、政略結婚は時に何よりも重要でした。そのことを理解していなかったか、それともそれを忘れるほどに愛妾にのめり込んだか……ただ正室ほっぽって愛妾に入れ込んだだけじゃない、夏侯尚のやらかしがここにあるのだと思います。

 

関連記事:3601名に聞きました!三国志の愛妻家は?触れてはいけない案件(ニ喬の年齢)

関連記事:曹丕の性格に問題大有り?陰険扱いされる曹丕をフォローしたい

 

曹操孟徳

 

 

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

と、言ってしまいましたがここの夏侯尚の精神の病み方を見ていると、何というか、心苦しさも感じなくはありませんよね。しかし時代は戦国、家と一族が色々な場面に関わり合ってくる時代でした。

 

そういう時に「それ」が考えられなくなる夏侯尚は、優秀であっても精神的な面での不安があったのかな……なんて、ちょっと考えた次第でした。

 

センさんのとぷんver2

 

ちゃぷり。

 

参考文献:魏書夏侯尚伝

 

関連記事:【曹髦編】三国最強の魏はなぜ滅びることになったの?

関連記事:曹丕が建国した魏ってどんな王朝でどうやって滅びたの?

 

はじめての三国志Youtubeチャンネル2

 

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
セン

セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

-三国志の雑学
-,