礼記によると、中国では身分によって死の表記も違うようです。庶民が死ぬと、そのまま死ですが、官位について禄を受けている士では不禄と言い、大夫は卒と書き、諸侯は薨です。
そして、天子の死は崩と言い、これは崩御として日本にも受け継がれています。
ちなみに劉備の死はなんと記されているのかと言うと先主殂于永安宮とされ、殂です。これは書経で帝堯の死について使用されていて貴人の死を意味しています。
陳寿は西晋の役人で、いかに古巣とはいえ蜀の劉備を崩とは書けませんでしたから、殂と書いて格が落ちないようにしたのでしょう。ちなみに孫権の死は權薨で権坊と呼び捨てにしたうえで大夫と同じ薨を使用しています。曹操については、後漢を滅ぼさず天子ではありませんでしたが死後に武帝と追尊されたので王崩于洛陽と崩を使っています。
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