三国志の登場人物には、斧を得物にして戦う典韋や徐晃がいます。
斧に似た道具に鉞
しかし、この斧に似た道具に鉞もありますよね?両者はどう違うのでしょうか?
こちらもCHECK
-
矛や戟を武器以外でも使用していた!三国志時代の長柄兵器の使い道
続きを見る
斧と鉞の違い?
斧と鉞は現在では混同される事が多いですが、昔は別々でした。それは両者の用途が全く別だったからです。竹中大工道具館さんのWEB記事によると刃巾の狭い細長い「オノ」を斧と呼び、刃巾が広く片側がくびれている「オノ」を鉞と呼ぶそうです。
参考:竹中大工道具館
こちらもCHECK
-
魏の発明家・馬鈞の発石車が採用されなかった理由
続きを見る
マサカリは人間の首を落とす道具だった
鉞の刃幅が広く片側がくびれているのはマサカリが人間の首を落とす道具だった事に由来します。刃が薄く広いほうが失敗なく人間の首を落とせるからです。この性質から鉞は恐れられ王の権威のシンボルとされ青銅器で金色に光り輝く儀式用の鉞も多く作られました。
こちらもCHECK
-
三国志に登場する大型兵器11選!
続きを見る
鉞が首切り道具として使用されなくなった後
漢字の王も、鉞の形が変化したものです。しかし、時代が下り鉞が首切り道具として使用されなくなると、斧と鉞の区別は次第に曖昧になり、鉞も伐採道具として使われるようになり両者の違いはほぼ消滅し、形の違いはほぼデザインとなりました。
こちらもCHECK
-
七星宝刀とは?持ち主である王允の性格を表した七星剣
続きを見る