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平安時代の昔からクソは愛称だった

2022年12月28日


 

呂蒙が病気になり心配で仕方ない孫権

 

 

ネットスラングとしては少々古い表現としてクッソワロタwwがあります。しかし、ここで使われるクソはウンコの意味ではなく、とてもとか激しくという意味で本来の意味を離れています。ネットスラングであるクソワロタですが、これは一種の先祖返りであり、平安時代の昔から日本人は愛称にクソをつける事がありました。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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人名にもクソがあった

桓武天皇 

 

 

現在では、自分の子にウンコと名付ける親はいませんが、平安時代ともなると少し感覚が違います。桓武天皇の夫人には藤原の小屎(おぐそ)という女性がいました。また紀貫之の幼名も、阿古屎(あこクソ)でこちらもウンコです。さらに源氏物語には女の子たちと言うのを「くそたち」と呼んでいる表現があります。

 

 

公家の一人称「まろ」もウンコの事

公家同士の会議(モブ)

 

 

極めつけには公家の一人称「まろ」も、クソをまる(出す)と言う古語から来ています。そう考えると平安時代は一人称がウンコだった人達が大勢いた事になります。しかしながら、ここで言う「まろ」はウンコのように汚いという意味ではなく愛称でした。21世紀の現在でもウンコはウンチドリルなどのキャラクターになっていて、古来からウンコに何らかの愛着や可愛げを感じる感覚が日本人には共通してあるような気がします。

 

 

クソの奥深さにクソワロタ

劉備と徳川家康

 

 

こうして考えると時代が変化しても、日本人がウンコに感じる奇妙な愛着は変わらないような感じがしますね。排泄してしまうとはいえ、一時は体内にいた存在ですから、ウンコには、最初から体外の物とは別の独特な親近感を感じるのかも知れません。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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