2023年NHK大河ドラマどうする家康、序盤こそ大胆な演出でファンタジー大河とか、BL大河と言われましたが、現在までに16話放送されて曲者揃いの役者陣の奮闘もあり、なかなか善戦しています。今回はそんな「どう家」で演技が上手い俳優のベスト3を紹介します。
第3位 山田孝之(服部半蔵)
第3位は山田孝之演じる忍者の頭領、服部半蔵です。従来の服部半蔵と言えば民放で千葉真一が演じた事もあり、どっしりとした渋い役どころが多かったのですが、山田孝之の半蔵は、まるで反対で、自信がなくおどおどして挙動不審、さらに忍者が嫌で仕方がなく、本当は武士になりたいのに周囲が理解してくれず、野獣のような服部党を率いて渋々、スパイ活動をするというような具合です。
しかも成功率も半々と微妙であり、最近はおどおどした様子はそのままですが、態度だけはふてぶてしくなるという有様でした。
第2位 岡田准一(織田信長)
第2位は織田信長を演じた岡田准一です。初回から登場し今川義元の首を槍の穂先に掲げて、地面にぶん投げたり、家康を「俺の白兎ィ…」と呼んで舌なめずりしたり、ところかまわず鉄砲をぶっ放すなど危険な男、織田信長を演じました。
最近では怖い中にも不器用な優しさを見せ、金ヶ崎の退却戦で家康に「お前の気持なんかわかるか!あほたわけ」と罵倒されると、目にうっすらと涙を浮かべてショックを受ける等、気の良いあんちゃんと魔王が同居する複雑な信長像を生み出しました。
第1位 松山ケンイチ(本多正信)
第1位は謀臣本多正信を演じた松山ケンイチです。松山ケンイチは以前の大河ドラマで主役の平清盛を務め、そのイメージが邪魔にならないか心配でしたが、登場するや、胡散臭さと謀略の凄みが両立する、いかにも油断ならない面白味があるキャラクターになりました。
特に徳川軍にいる時には、足の古傷を理由に戦を嫌がった正信が、一向一揆側に寝返ると、迷わず主君である家康の頭を鉄砲で狙う凄腕のスナイパーに変化するなどコミカルとシリアスの落差が激しく、ついつい引き込まれます。
まとめ
いかがでしょうか?どうする家康は、史実との整合性よりも、キャラクターで魅せる大河だと思いますが、皆さんのお気に入りは誰ですか?筆者は最近出番が少ない、寺島進が演じるちょい悪親父の水野信元と、小手伸也演じる三河一のダンディー大久保忠世ですね。なんだか、どちらもキザとか鬱陶しいとか思われがちですが、ドラマ全体を見ていると、案外いい人なんですよ。
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