ウクライナ軍がウロジャイネ集落を取り戻す![その重要性とは?]

2023年8月20日


テレビを視聴するkawauso編集長

 

ウクライナのマリャル国防次官は、ウクライナ軍海兵旅団8000人がロシア軍に対する反転攻勢を強化し、東部ドネツク州の前線に位置するウロジャイネ集落を奪還したことを発表しました。これまでもいくつかの集落がウクライナ軍によって解放されてきましたが、なぜウロジャイネ集落の奪還がニュースとなったのでしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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ウクライナ海兵大隊がロシアの第1防衛ラインを突破した可能性

ウロジャイネ

 

今回のウロジャイネ集落の奪還が大きな注目を浴びるのは、それによってロシアがウクライナ占領地の南部に築いた第1防衛ラインを突破した可能性があるからです。ロシア軍は複数の防衛ラインを構築していますが、その中でも第1防衛ラインが最も堅固でした。

 

第2、第3防衛ラインは脆弱との情報も

紅茶一揆(イギリスの紅茶文化と戦車)

 

情報によれば、ロシア軍の第2、第3防衛ラインはそれほど強固ではなく、脆弱だとも言われています。もしウクライナ海兵旅団がこれらの防衛ラインを突破した場合、ロシア軍の主要な拠点であるマリウポリやトクマク、メリトポリなどへの進撃が急速に進む可能性があります。

 

防衛ラインの穴を埋められるか?

世界史05a ロシアの国旗a

 

ロシア軍は兵力不足と士気の低下に悩んでいます。突破された防衛陣地を補強するためには、他の拠点から兵力を移動させる必要がありますが、それによって他の防衛ラインの弱体化が招かれる可能性があります。これにより新たなウクライナ軍の攻撃に対する防御が困難になり、防衛ラインが容易に突破されるリスクが生じるでしょう。

 

楽観は早計かも

内容に納得がいかないkawauso様

 

ただし、ウクライナ軍がロシア占領地域に進入するという行動は同時に、ロシア本国に近づくことを意味します。マリウポリやメリトポリなどの拠点にはロシア軍の精鋭部隊や強力な戦力が待機している可能性があり抵抗は激しさを増すでしょう。こうした反撃に直面し、ウクライナの8000人の海兵隊に深刻な被害が及ぶ可能性もあります。その結果、ロシア軍が再び反攻に転じて奪還した領土を再度占拠する事態にも繋がる可能性があるため、楽観的な見方は避けるべきです。

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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