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[どうする家康]大河歴代2位の低視聴率の悲惨、でもそれって本当?

2023年12月29日


家臣にどうする?と迫れられる徳川家康

 

 

NHK大河ドラマ「どうする家康」が12月17日に最終話を迎えました。嵐の松本潤が主演を務め、岡田准一、ムロツヨシ、北川景子、松山ケンイチ、中村勘九郎等、過去のNHK大河で主役を務めた豪華俳優陣でのスタートでしたが、平均世帯視聴率は11.2%に留まり、歴代大河ワースト2位に沈みました。視聴率だけを見ると人気が無かったという事になる「どうする家康」でも、それって本当なのでしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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いわゆる視聴率とは?

テレビを視聴するkawauso編集長 ver.2

 

TV番組の存続と打ち切りを左右する視聴率は、民間企業のビデオリサーチ社が測定と調査をしています。ビデオリサーチ社は調査エリア内のテレビ所有世帯からランダムに調査対象を選び、テレビの視聴状況から視聴率を算出します。過去はテレビの前に誰もいなくても、電源さえ入っていれば視聴しているとカウントされていましたが、より現実に即した計測を迫られ、2020年からはピープルメータシステム、略してPM方式を採用しています。PM方式とは、調査対象となる家庭に調査用のリモコンボタンを設置し、視聴者が番組を視聴する度に自分用のボタンを押しカウントする仕組みです。ビデオリサーチ社はPM方式に加えて、調査世帯のテレビごとに視聴チャンネルを測定する「チャンネルセンサー」を設置し、より正確な視聴率を出す努力をしています。

 

 

視聴率では分からない視聴率

テレビを視聴するkawauso編集長

 

ただ、ビデオリサーチ社の視聴率はテレビに限定されたものである事に注意が必要です。現在はTV番組の視聴は多様化し、ビデオに何十時間も録画する事が出来ますし、スマホやパソコンでも番組は視聴できます。逆に家にTVがなく、番組はもっぱらパソコンやスマホで視聴という方も多いのです。実際NHKは「NHKプラス」でスマホやパソコンへ配信サービスを開始していて、日曜日8時に大河ドラマを視聴していない視聴者も大勢いるのです。

 

 

NHKプラスで平均最高視聴数を獲得

kawausoさんの麒麟がキター!

 

本放送では歴代ワースト2位の視聴率に終わった「どうする家康」ですが、先に紹介した「NHKプラス」においては「どうする家康」が大河歴代最高視聴数を獲得しています。発表によると、どうする家康の第1話から第47話までの平均視聴数は25.1万UBで、サービスが開始された2020年4月以降、全話平均視聴UB数で最高を記録しています。これらの視聴率には含まれない数値を考えると、平均世帯視聴率11.2%という数字は「どうする家康」の実態を反映したものとは言えないと思います。

 

 

まとめ

内容に納得がいかないkawauso様

 

現在の視聴率は改善はされていますが、基本的には一家に一台のテレビがあり、家族全員がリアルタイムで番組を視聴する事を前提に設定されています。しかし、21世紀の現在、一家団欒でTVを囲む家は少なく、世帯の個々人がスマホやパソコンでTVやインターネットを視聴するのが普通の時代です。この点を考慮にいれないと本当の視聴率を測る事は出来ないのではないでしょうか?

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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