4月1日は、恒例のエイプリルフールでした。この日を受けて個人も企業も様々な嘘を発表していましたが、その中でケンタッキーフライドチキンの嘘が、それはないんじゃないの？と物議を醸しているようです。
監修者
kawauso 編集長（石原 昌光）
「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。
コンテンツ制作責任者
おとぼけ（田畑 雄貴）
PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。
4月1日限定、401円でチキン詰め放題
問題になっているのは、ケンタッキーフライドチキンの公式ツイッター（現X）が4月1日10時に投稿した「4月1日限定でチキンの詰め放題を開催いたします」という投稿で1万1000回以上リポストされるなど大きな話題になりました。これだけなら、そんなうまい話があるわけがないと冷静に考え、エイプリルフールを疑う人が大半でしょうが、ケンタッキーの嘘は、ここからがより巧妙でした。
時間と場所と値段と限定数を明記、画像も
ケンタッキーの投稿には、詰め放題以外にも、4/1に引っ掛けて夕方の4時1分から開始。場所はKFC店舗、限定41名 価格￥401と具体的な内容を記載した上に、詰め放題をイメージさせるような画像が添付されていました。そして「参加したい人はリポスト」と呼びかける一方で、末尾に#エイプリルフールとハッシュタグをつけていました。
エイプリルフールに怒る人々
内容はたったこれだけなのですが、ケンタッキーフライドチキンの嘘にかなり怒っている人や不謹慎だと絡んでいる人が多いのが印象的でした。別のネット記事では、ケンタッキーフライドチキンのエイプリルフールネタを真に受けて交通費を出して店舗まで行った人は、損害賠償を請求できるか？みたいなシビアな内容が出ていて驚きました。交通費出してまで店舗に行ったなら、#ケンタにすっかり騙されたでネタにすればいいだけの話なのに、こんな事で損害賠償を請求する真面目な人がいるのでしょうか？
騙し騙され笑い合うのがエイプリルフールでは？
すぐに分かるような嘘はともかく、ケンタッキーのようなリアルな嘘は善くないと考える人もいるのでしょう。筆者も人命にかかわるような嘘やパニックを引き起こす嘘はダメだとは思いますが、交通費を使ってケンタッキーを買いに行く程度の嘘が不謹慎だとは思えません。騙し、騙されて笑い合い、人間関係の強張りを解くのがエイプリルフールの効用なのに、一目見てバレる嘘じゃないとダメとか、価格で釣るのは不謹慎だとか、そんなのならやらない方がマシでしょう。
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