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袁紹、他の群雄と一線を画すその[性格]とは?

2024年5月11日


袁紹と袁術

 

 

曹操(そうそう)の友人でありライバルであった袁紹(えんしょう)。袁紹は名門で坊ちゃんだから決断力のない人だと言われていますが、本当にそうなのでしょうか。今回は袁紹の性格を調べてみましたので紹介したいと思います。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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本当は優柔不断じゃない袁紹!!

本当は優柔不断じゃない袁紹

 

袁紹はよく決断力に欠ける性格と評価されることが多いのですが、本当は違うのです。袁紹は確かに優柔不断の一面を持っていますが、三国志の英雄たちはそれぞれ優柔不断な性格を覗かせており、袁紹だけが持っている性格ではありません。では袁紹の性格は一体どのような性格なのでしょうか。

 

 

 

袁紹の我慢強い性格だった??

公孫瓚と揉める袁紹

 

袁紹の性格が決断力の無い性格ではなく、我慢強い性格であることを紹介したいと思います。そのエピソードは袁紹が公孫瓚(こうそんさん)との最終決戦である易京の戦いの時です。袁紹は公孫瓚を易京城に追い詰めます。

 

易京城に兵糧を蓄え、堅城を作った公孫瓚

 

袁紹は公孫瓚がこもる易京城を力で攻め落とすことが出来るにも関わらず、何年もの年月をかけてじっくりと包囲して、易京城の防御力を減らしていきます。そして数年後、易京城(えきけいじょう)の防御力を完全に低下させた後、易京城に総攻撃を行い公孫瓚を滅亡させるのでした。

 

公孫瓚を倒した袁紹

 

袁紹は公孫瓚との戦いに決着をすぐつけることができるにも関わらず、ゆっくりと時間をかけたのは彼の性格が我慢強いからできたのではないでしょうか。

 

 

袁紹は優しい性格だった

袁紹は優しい性格だった

 

上記で袁紹の我慢強い性格を紹介しましたが、袁紹の性格は我慢強いだけでなく優しい性格を持っていたのです。袁紹は官渡(かんと)の戦いで曹操と一大決戦をする前に、曹操を討ち滅ぼすことのできるチャンスが巡ってきたことがありました。そのチャンスとは曹操が反乱を起こした劉備(りゅうび)を討伐するため、自ら軍勢を率いて劉備討伐へ向かった時です。

 

田豊

 

袁紹の軍師・田豊(でんぽう)は曹操自ら軍勢を率いて劉備討伐へ向かった事を知ると袁紹へ「今こそ曹操を討ち滅ぼす最大のチャンスです。直ぐに軍勢を率いて曹操へ攻撃をするべきです」とアドバイス。しかし袁紹は「俺の子供が風邪ひいてるからやめよう」と言って田豊のアドバイスを採用しませんでした。田豊は袁紹の居ない所で杖を地面に投げつけてブチギレていたそうです。

 

袁紹を説得しようとする田豊

 

このエピソードはよく袁紹の決断力の無さを浮き彫りにしていると言われていますが、レンはそうは思いません。レンは袁紹が父親として子供を心配している優しい性格を持った一面を見せていると思います。三国志の時代、子供は見捨てられてしまう事がありました。これは民衆だけでなく、三国志の英雄達も子供を見捨てている事があります。

 

ブチギレながら阿斗を投げる劉備

 

例えば劉備は長阪の戦いの時、自らの命が危うくなっていたため、自分の息子を省みることなくそのまま見捨てて逃亡することに注力しています。この劉備の件に比べれば、子供の病を心配して戦を取りやめた袁紹はかなり優しい性格を持っていたと言えるのではないでしょうか。

 

 

三国志ライター黒田レンの独り言

三国志ライター黒田レンの独り言

 

いかがでしたでしょうか。今回は袁紹の優柔不断ではない以外な性格を紹介しました。袁紹はよく優柔不断で決断力の無い英雄だと言われていますが、ここで紹介した袁紹の性格も彼の性格の一面だと言えると思います。これは袁紹に限らず、三国志の英雄たちすべてに言えることだと思います。

 

そして三国志の曹操や劉備、孫権(そんけん)と袁紹の違いは性格の悪い面を自主的に抑えることができたのかどうかなのではないでしょうか。曹操、劉備、孫権などの優れた英雄達は自分の性格の悪い面を表に出さないように気をつけていた所があります。しかし袁紹はいい部分の性格よりも、悪い面の性格が多く表に出てしまったせいで物事がいい方向に進まなかったのではないのでしょうか。

 

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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