信号機の色と言えば、赤・青・黄ですね。しかし、どうしてこの3種類の色が信号機に採用されたのでしょうか?今回は信号機の色が赤・青・黄になった歴史をご紹介します。
大昔、信号は赤白青だった
信号機の起源は初めて鉄道が走ったイギリスに由来します。列車同士の衝突を防ぐために、当時の鉄道会社は3色の異なる色の信号で列車の運転士に前進と停止を告げる装置を開発したのです。当時の信号は赤が止まれ、青が注意、そして白が進めでした。そう、当時の信号には黄色がなかったんですね。
列車事故から誰でも見分けがつく赤青黄に変更
しかし、進めを示す白信号は大きな問題を起こす事がありました。特に1914年の列車の衝突事故では、赤信号のカバーが落下してハダカの白電球が見えてしまったために、運転士が赤信号を白信号と勘違いして前に停車していた列車に衝突してしまいました。この事故を受けて鉄道会社は勘違いを起こしやすい白色を廃止して黄色を採用しました。赤・青・黄の三色は、色の違いがハッキリ区別できたので、以後は信号誤認による衝突事故が減少したのです。
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