日本に生まれると、学校給食に9年間お世話になります。それは日本人には当たり前の光景ですが、中国人が日本の学校給食の光景を見ると感動するそうです。それは一体、どうしてなのでしょうか?
中国には日本の学校給食の仕組みはない
そもそも中国には、日本のような学校給食の仕組みはありません。中国では農村部の学校では児童は弁当持参、都市部では学校内に食堂があり、バイキング形式でスープやゴハンおかずが提供されます。面白いのは、先生は児童と同じ食堂で食べる事はなく、先生専用の食堂に行くか、あるいは児童と同じ食堂でも食べる場所は別なのだそうです。
関連記事:アメリカの学校給食はどんなもの?日本とどこが違う?
中国では学校は勉強する場所でクラブ活動も皆無
中国人と日本人ではそもそも学校に対する捉え方が大きく違います。中国において学校は純粋に勉強をする「だけ」の場所であり、食事は腹を満たすだけ、日本の小中学校では当然のようにある掃除当番やクラブ活動もありません。日本でいえば、進学塾に該当する場所が中国の学校なのです。
給食を学びと捉える日本に感動
このように学校を勉強する場所としか認識していない中国人にとって児童が自主的に給食を配膳し、先生も児童と一緒に「頂きます」と言ってみんなで食事をする日本の学校給食の風景は、非常に感動を覚えるようです。日本では先生も生徒も一緒になって勉強だけじゃなく、様々な学びを共有しているというのが中国人の感想で、とても素晴らしい仕組みだと感じるのだとか、私たちが当たり前のように享受していた学校給食という仕組みは、もしかすると世界でも類のない素晴らしいものだったのかも知れません。
▼こちらもどうぞ