プリゴジン氏指導下で6月下旬にロシアへの反乱を試みた民間軍事会社ワグネル。反乱の失敗後、ワグネルはベラルーシに移動しましたが、ここで兵力を増強し、隣国ポーランドも国境付近の兵力を1万人増強しました。事態の進展により、ベラルーシとポーランドの間で第二の対立が激化する可能性があるとの見方も出ています。
ポーランド国防相が強調
ポーランドのマリウシュ・ブワシュチャク国防相は公共ラジオのインタビューで、ベラルーシ国境に兵士1万人を配置すると発表しました。その中の4000人は国境警備を強化し、6000人は予備部隊として配置される予定です。
ベラルーシの領空侵犯に対抗
ブワシュチャク国防相は、ポーランド領空をベラルーシの軍用ヘリが2度にわたって侵犯したと主張。この事態をベラルーシの軍事的挑発と捉え、国境警備の強化を決定しました。ポーランドの動きに刺激されてか、ロシアのショイグ国防相も西部国境の兵力増強について計画を示唆しました。また、ベラルーシの隣国リトアニアもワグネルの脅威を受け、国境警備を強化しています。
新たな衝突の危険性
ロシアのプーチン大統領は、ポーランドのベラルーシ国境への兵力増強を同盟国への挑発と見なし、ベラルーシ救援を名目にロシア軍を派遣する可能性もあると指摘しています。ウクライナとの戦争で忙殺されているプーチン大統領ですが、国内的には徴兵年齢の引き上げなど、更なる兵力増強を模索している傾向もあり、警戒が必要です。
▼こちらもどうぞ
なぜロシア空軍は効果的な活動ができていないのか?[ロシアのメンツが関係]