キングダムに登場する秦王政。
彼は色々な好条件と配下の有能な将軍・文官達の活躍によって天下統一を実現させます。
天下統一後の彼は始皇帝と名乗り様々な政策を行っていきますが、
一体何をしたのでしょうか。
始皇帝と呼ばれるようになった政がどのような政策をしていたのか。
今回はこの点に着目してご紹介していきたいと思います。
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この記事の目次
始皇帝となった政が行ったことその1:中央集権制を確立
始皇帝となった政はこの名前の通りの行動を起こします。
始皇帝の由来はざっくりと説明しますと中華において絶対的な支配権を持った者ということが
由来となっております。
この由来に基づいて彼は天下を自らの土地とし、ピラミッド状の支配権を確立。
彼の下に政治・軍事を行う人達を据えて、自らの領土とした土地には自分の代理として
役人を配置します。
これらの結果、自分が出した命令や命令を許可した事が中華全土に行き渡ることになり、
全ての者が自分に臣従する構図を作り出すことに成功します。
始皇帝となった政が行ったことその2:バラバラだった経済を統一
戦国時代は貨幣や測り方など各国によってバラバラでした。
そのため始皇帝は各国バラバラな物の測り方、経済等を統一。
その結果、自らの土地となった全国から上がってくる税金が統一されることになり、
物の流通も活発になっていくことになります。
また道路を走る馬車の車輪も全国統一の規格にしたことによって、
道路整備が簡単になり、全国各地の街の整備も比較的容易に行われることになります。
始皇帝となった政が行ったことその3:焚書坑儒
始皇帝政は自分以外の権威を認めないために自らを始皇帝と名乗ります。
しかし秦に不満を持っている在野の人材達は、
古代の事例を引いて自らが打ち立てた統一政権である秦の批判を行っておりました。
そこで丞相となっていた李斯(りし)は始皇帝政に進言を行い
「農業や占い、医薬に関する書物以外は一切焼き払うように命令を下すことで、
秦の批判をする人々はいなくなるでしょう」と進言します。
始皇帝政はこの進言に基づいて李斯が挙げた三種類の書物以外は一切燃やし尽くされて
しまいます。
この李斯が進言した政策は始皇帝の権威を高めるためには大いに役に立った政策だと
レンは考えます。
始皇帝政が行ったことその4:文字の統一と刀狩り
始皇帝政は経済の流通を統一するために測り方や貨幣等の統一を行ったことで、
物流が活発化して物動きが活性化することになります。
始皇帝政はこの統一事業を文字にも普及させます。
彼は各国が文字もバラバラでは、
各地方に住む住民たちに命令を浸透することができないなどの理由から文字を統一させます。
また民衆が秦の法律の厳しさに耐えられなくなって反乱を起こされては困るので、
住民が持っていた武器をすべて回収して武力による反乱を起こす可能性を未然に防ぐ法令を
全国的に布令します。
この結果始皇帝が生きている間は住民反乱が起きることはありませんでした。
戦国史ライター黒田レンの独り言
この他にも万里の長城を建築するなど土木工事等にも力を入れて行きます。
こうして天下統一後、
始皇帝政を頂点に置いた中央集権制を基礎として急速に組織を固めていった始皇帝政。
しかし始皇帝が考え出したこの中央集権制は時代にそぐわなかった事と
ガツガツ土木工事を行ったことで、住民にかかる負担が重すぎたことがきっかけで
秦帝国は破綻してしまうことになります。
キングダムではどこまで描かれるのか分かりませんが、
天下統一した始皇帝政の時代も描いてくれると
歴史の教科書を読むよりもこの時代を分かりやすく知ることが出来るのではないのかなと
レンは考えます。
参考文献 史記 司馬遷著 訳丸山松幸・守屋洋など
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