大人気春秋戦国時代漫画、キングダム、前回536話では、
右翼の戦場で大きな動きが発生しました。
それまで、沈黙を守っていた趙峩龍(ちょう・がりゅう)が動き、
少数の楽華隊を岳嬰(がくえい)軍と挟みこんで撃滅しようと動いてきたのです。
この窮地に、亜光(あこう)は王賁(おうほん)を救出するべく軍を向かわせますが
そうはさせじと、馬南慈(ばなんじ)が突っ込んできました。
しかし、王賁は慌てず、何かに覚醒したかのように、
関常(かんじょう)に「巻き返す」と衝撃の一言を告げるのです。
一体、どうしたのでしょう?まさかの蒙恬に続き、
王賁にも確変リーチがかかったのでしょうか?
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この記事の目次
キングダム ネタバレ 537話 かっこいい王賁が大ピンチ
では、現在の王賁の状態を図で解説してみましょう。
以下のように、上と右側から岳嬰軍と趙峩龍軍に
完全に挟まれている状態です。
趙峩龍は、右翼でも一人、秦将を葬り去ると宣言していますが
その一人とは、現在の所は、王賁であるようです。
普通に考えると、大将格である亜光(あこう)だと思いますが、
趙峩龍は王翦が王賁の父だと知っているようなので、
息子を殺して王翦を心理的に揺さぶろうという考えかも知れません。
ただ、史実で王賁が死ぬのは、ここではないので、
もし、そういう目当てなら、それは失敗する事になります。
もっとも、あの王翦が血の繋がりという理由だけで
息子が死んでショックを受けるとは思えませんが
キングダム ネタバレ 537話 王賁は突き抜ける
普通に考えると、王賁は、このまま、趙峩龍と
岳嬰の挟み打撃ちを受ければ全滅するでしょう。
しかし、王賁の部隊は、多くが騎兵ですから、
何も、相手の突撃をまともに受ける事はありません。
前面の岳嬰隊に突撃して、その背後に抜ける
という方法もあると思います。
これは、背後に趙軍を背負ってなく、いるのが援軍の
英紀軍である事を利用した突破戦術だと言えます。
すでに右翼の戦闘の初日に王賁は、馬南慈の軍勢を騎兵で遮断し、
後続の趙兵7000を孤立させた実績があるわけですから、
マンガの設定としても無理がない戦法だと思います。
キングダム ネタバレ 537話 機動力で馬南慈の背後を取る
岳嬰軍を突き破った後は、亜光と交戦中の馬南慈の背後を
取る事も不可能ではないでしょう。
右翼の戦場は思っている以上に、狭い感じだからです。
元々、玉鳳隊がいた場所には、亜光が援軍で派遣した
英紀(えいき)が待機しています。
岳嬰も趙峩龍も、勢いで合流せざるを得ないので
英紀とは、正面から戦うしかないでしょう。
つまり、王賁の閃きにより窮地を脱すると同時に
逆に馬南慈を前後から挟む事が出来るのです。
これくらいの事が出来ないと、覚醒したとは言えないと思うので
やや複雑ではありますが、予想してみます。
キングダム 537話 王賁の突破を予測する趙峩龍
王賁の力は、突貫力なので、岳嬰軍を抜くのは、
難しくは無いでしょう。
関常や番陽(ばんよう)で前衛を固めて、蹴散らせば、
その背後から続く騎兵は、無人の野を行くが如しです。
これが、綺麗に決まれば、相当にかっこいいですが、、
もっとも、趙峩龍が、さらに深い戦略を用意していて、
王賁が岳嬰軍を突破する所まで計算に入れているとしたら、
それは、それで今後の展開が非常に面白くなります。
元々、趙峩龍は、知将のような扱いなので、
王賁が「謀られた」と唇を噛むようなシーンがあれば、
マンガとしては、ベストな展開になります。
キングダム(春秋戦国時代)ウォッチャーkawausoの独り言
キングダムにおいては、ピンチはチャンスですから、
大きく追い込まれれば、必ず、鮮やかな逆転劇が起こります。
ただ、右翼の戦場は序盤なので、それが決定打にはならず、
二転三転のどんでん返しが展開されるでしょうね。