「はじめての三国志」の読者の皆さんこんばんは、はじめての三国志の編集長kawausoです。
今回は、脱税の世界史についての告知を致しますよ。
税金って何?なんであるの
皆さんは税金好きですか?kawausoは大嫌いです。でも、税金を納めないと国家は治安も国防も福祉政策も打てず、自国民に対して行うサービスが出来なくなり、事実上機能停止してしまいます。
税金が消滅し、稼ぎは全て自分のものになったとしても、自分の財産をヒャッハー集団から自衛しないといけなかったり、暴力を使わないと振り込まれるべき収入が入らない、なんて事になったら、そっちのコストの方が高くつきますよね?
そのような色々を考えると渋々でも税金は支払った方が快適で安全に生きる事が出来ます。
ちなみに産油国には無税の国があると指摘する人もいるかも知れませんが、そのような国は、大体、石油のような天然資源を国有化して価格を国で決めています。あれは、国民の資産である天然資源を国が独占販売しているので事実上税金を納めているのと同じなのです。
脱税を甘く見るな国を滅ぼした巨悪!
皆さんは脱税した事ありますか!あるなんていう人いるわけないですよね。数ある犯罪の中でも脱税は数が多いせいか一過性で忘れられる事が多い犯罪です。著名人の中には、脱税の履歴があってもしばらくするとまたメディアに出だしたりと、何と言うか人を殺したわけでもないしと寛容に受け取られる事が多い印象です。
でも、脱税は決して甘く見ていいものではないのです。こちらの特集で取り上げるエジプト、そしてローマは税の公平負担が続いている間に繁栄し、逆に脱税が頻発するようになると、衰え崩壊していきました。
脱税が趙格差社会を産み国を壊す
脱税は庶民が出来るものではありません。大体は、知識も人脈も時間もある富裕層が税金を徴収する人間を買収して税を逃れます。それは巧妙で複雑、庶民に真似ができる事ではないのです。
すると、富裕層が納めない税の不足分を、政府はまっとうに税を納めている庶民から増税の形で吸い上げます。脱税で富を蓄えた富裕層は、増々大っぴらに脱税をし政府は再び増税し、政府も庶民もひたすら貧しくなり、社会のインフラは崩壊して趙格差社会が誕生し、天災や異民族の侵入などで国は滅びてしまうのです。
これは、決して大昔の話ではありません。
今日でも、タックスヘイブンのように国の壁を超えて税金を免れ、儲けるだけ儲けて、皆さんが汗水垂らして築いた社会インフラだけは無料で享受しようという、フリーライダー(ただ乗り野郎)は大勢いるのです。
誰かが不法に得をした分は、誰かが不法に損をする事に繋がります。そんな理不尽イヤですよね?
それを許さない為にも今回の脱税の歴史は一読の価値がありますよ。
脱税の世界史配信日時
脱税の世界史の配信日時は4月25日から初回配信となっています。お楽しみに!
【配信スケジュール】
第1回目:古代エジプト繁栄の秘訣は公平な税制だった
第2回目:金持ちは寄付が義務?古代ギリシャの税制
第3回目:欧州諸侯を苦しめたカトリックの教会税