東方明珠のへなちょこ万里長城旅行記 その5

2015年2月12日


 

 

旅 バイク

 

これから中国旅行をしたいとお考えの方に、

役に立つ情報をお届け……できないへなちょこ旅行記第5弾です。

もう、5弾でしたか。本音を言えばネタはまだまだ尽きませんが

飽きられた方もたくさんいらっしゃると思いますので

そろそろ終わりにしたいと思います。

 

最後にもう一度だけ言わせてください。

この旅行記は、読者の方に

こんなヘタレでも中国旅行に行かれるんだな~という

「勇気」を送ることを目的として書いています。

 

前回記事:東方明珠のへなちょこ長安旅行記 その4

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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宇宙から見える世界遺産、万里の長城

 

 

全長6千キロメートルにも及ぶ万里の長城は

宇宙船からも見える世界最長の遺跡としても有名です。

 

紀元前5世紀から、北方騎馬民族の侵攻を止めるために

各国が作ってきた防壁を、秦の始皇帝がつなげて長城の形を作りました。

その後、清時代まで、造営、修復は続き、現在の姿となりました。

 

中国歴史好きには、万里の長城は一度は訪れてみたい遺跡です。

「不到長城非好漢」(長城に行かなきゃオトコじゃないさ)

という言い回しもあるほどです。

 

私もオトコになってきましたよ!

 



長城といえば八達嶺長城

 

 

万里の長城といって普通に思い浮かべる映像は、

八達嶺(はったつれい)長城だと思います。

 

北京市内からもバスやタクシーで1~2時間で行けれるのでアクセスも良く、また城壁もとても美しい場所です。

欠点と言えば観光化されすぎているので、休日となれば激混みなところかもしれません。

 

とはいえ、初めて長城へ行くのなら、やはり八達嶺がおすすめです。

私の場合は、北京市内からタクシーをチャーターして行きました。

山を登り始めてすぐに、タクシーのガソリンメーターの空ランプが

灯ったのが気になって気になって仕方なくて、

はらはらどきどきの道中でしたが、無事に行って帰って来られました。

 

龍のように荒々しい姿を見せる司馬台長城

 

 

バッチリ修復されて観光化された長城ではなく、

もっと粗野であるがままの長城が見たいという玄人におすすめなのが

司馬台(しまたい)長城です。

こちらは北京市内から車で4時間ほど。

行くのは大変ですが、行く価値は本当にあります。

 

 

 

 

険しい山脈に横たわる龍のような姿の長城が見られます。

修復もほとんどされていないため、階段などは一部崩れていて危ないですが

景観はとても素晴らしいです。

 

タクシーの運転手さんが、とてもいい方で、

行ったことないのに必死に地図を見て頑張って運転してくれました。

本当に感謝しています。

「今度北京に来たら、また連絡してこいよ」と言って

電話番号まで教えてくれました。

「かみさんがジャージャー麺作ってくれるから、うちに遊びに来いよ」

ともお誘いを受けました。中国には、親切な方が多いですね。

 

 

おまけ。三国時代を彷彿とさせる漢長城

 

 

上に挙げた二つの長城は、どちらも明・清時代の長城です。

やはり三国志好きさんは、こんな近代化した長城ではなく、

呂布や董卓が異民族と戦うときに使ったであろう古い長城が見たいと思います。

 

 

そこで、漢(かん)長城です。

その名の通り、漢時代に作られた長城が、現存しています。

 

北京から遥か西へ、西安も通り過ぎてさらに西、

甘粛省敦煌市に存在します。

 

敦煌市には飛行場もありますので、アクセスはいい方だと思います。

 

漢長城へは、敦煌市内から車で行くしか方法はありませんが、

砂漠の真ん中に吹きさらしで、大人の背の高さよりも少し高いくらいの

ボロボロの長城を見ることができます。

なんと、よじ登ることもできます……!

砂漠の真ん中なので、管理人さんとかもいません。

これ……削って持ち帰ることもできますよ!?(しませんでしたが)

 

風化してなくなってしまう前に、ぜひ、見に行くことをおすすめします。

 

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東方明珠

東方明珠

中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。当時はゲームセンターに通いつめました!まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

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