東方明珠のへなちょこ長安旅行記 その4

2015年2月11日


 

旅馬 三国志

 

中国の歴史には興味があるけれども、さすがに中国旅行へ

行くほどの情熱はない。治安も衛生も不安だし。

そんなふうにお考えの方に、

行ってみると、意外と楽しいですよと別の視点をお知らせする、

へなちょこ旅行記第4弾です。

ヘタレすぎてなんの参考にもなりませんが、

読まれた方に、勇気を与えられたら本望です。

 

前回記事:東方明珠のへなちょこ長江旅行記 その3

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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11王朝の都、長安

董卓えらそう 独裁

 

献帝を手に入れた董卓(とうたく)は、洛陽で悪事の限りを尽くすと、

191年に長安へ遷都してしまいます。

菫卓亡き後は、今度は李傕(りかく)と郭汜(かくし)の悪政によって

長安は壊滅状態になってしまいます。

 

そんな長安に残っている三国志関連の遺跡は……ありませんよね……。

すみません。

長安=西安から行ける三国志関連の遺跡といえば、

五丈原(ごじょうげん)でしょうか。

 



五丈原(ごじょうげん)って何?

 

234年、諸葛孔明と司馬懿による五丈原の戦いが繰り広げられた遺跡で、

そこには諸葛孔明を祀った諸葛廟もあります。

 

五丈原(ごじょうげん)への行き方

 

五丈原へのアクセスですが、

西安からバスを乗り継いでいく方法と、

電車とバスを乗り継ぐ行き方があります。

所要時間はざっくりと見て2時間くらいといったところでしょうか。

 

これなら行けそうですね!

でも……行かれなかったのです。へなちょこなので。

 

秦俑博物館で美少女にナンパされる

 

やはり西安に来たので、兵馬俑は見てみたいという気持ちが強く、

まずはバスで秦俑博物館へ行きました。

 

バスを降りた場所がなぜかお土産屋さんのど真ん中で、

どこに行ったらいいのか迷っていると、

美少女に声をかけられました。

 

彼女は英語を勉強中の大学一年生。両親と西安旅行中だったけれど

両親は兵馬俑はもう見飽きたらしく、

一人で博物館に来たようでした。

 

心細いから女の子同士一緒に巡ろうと提案されました。

 

実は1人でじっくり見たいんだけど・・・(涙

 

いや私、兵馬俑とかマニアなんで、じっくり見たいんだけど……

という心の声をうまく伝える語学力のないヘタレな私は、

そのまま彼女と仲良く兵馬俑を見ることに。

 

想像以上にさらっと博物館を見て、一緒に出口へ出てくると

今度は美少女の両親とも合流しました。

 

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美少女の両親と出会い、そして

 

「なに!? 女ひとりで中国旅行だって?」

 

「まあたいへん、旅は道連れ世は情けというから、

 

ぜひ我が家の娘として一緒に西安観光しましょう!」

 

と、家族の一員に引き込まれ、自家用車で西安を巡ることに。

 

すみません、私、これから五丈原へ行くんですが……

とは決して言えませんでした。

 

 

楊貴妃の美肌の湯を飲んでみる

 

 

あたたかいご家族の厚意で、ランチをご馳走になり、

寺院などを巡りながら、華清池(かせいち)へ。

 

ここは、中国四大美女のひとり、楊貴妃が

玄宗皇帝と愛をはぐくんだ温泉地です。

 

入園チケットまで家族料金でお父さんに買っていただいて恐縮でした。

 

華清池は緑が生い茂る美しい景観の観光地です。

途中、温泉が湧き出ているところで、

 

「これを飲むと楊貴妃みたいに美しくなれるのよ」

 

とお母さんにものすごくすすめられました。

 

飲むと美しくなる温泉湯・・・・

 

 

内心(これ飲んだらたぶんお腹をこわす……)と戦々恐々としましたが、こんなによくしていただいたのに、

ここで雰囲気を壊すようなことはできないと思い、笑顔で飲み干しました。

 

……その後のことは聞かないでください。

 

 

五丈原には行けませんでしたが、

西安旅行は、とても得難い素敵な思い出になりました。

 

次回はじっくり兵馬俑を見ることと、五丈原へ行くことが目標です。

 

シリーズ記事:東方明珠のへなちょこ洛陽旅行記 その1

シリーズ記事:東方明珠のへなちょこ黄河旅行記 その2

 

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中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。当時はゲームセンターに通いつめました!まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

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