中国茶には、緑茶や紅茶などいろいろな種類がありますが、
もとの茶葉はひとつしかありません。(産地の違いはあります)
何が色や味を変えるのかというと、
茶葉を発酵させるか、させないか
茶葉をもむか、もまないか
その違いだけで、
「緑茶」「白茶」「黄茶」「青茶」「黒茶」「紅茶」の
6種類のお茶が出来上がります。
また、6種類のお茶とは別に、
花の香りをつけた「花茶」や、
お湯を注ぐと花が咲いたりするしかけのある「工芸茶」、
茶外(ちゃがい)に分類される「八宝茶」などがあります。
6種類の茶の違い
簡単に6種類の茶の違いをご紹介したいと思います。
・緑茶:茶葉を摘んですぐに熱を加え、発酵させないもの
・白茶:芽の部分を摘んでしおらせて、少しだけ発酵させたあと、
ゆっくり乾燥させたもの
・黄茶:茶葉を乾燥させたあと、茶葉を積み重ねて紙をかぶせ、
高温多湿の場所で軽く発酵させたもの
・青茶:日光に当ててしおらせて、さらに室内でもしおらせ、
茶葉をもんで発酵させ、半分くらいの発酵で止めたもの
・黒茶:緑茶の工程のあと、積み重ねて発酵させたもの
・紅茶:まずしおらせたあと、よくもんで、紅色に変わるまで
発酵させたもの(最も発酵が高いもの)
さてここで問題です。
日本人にはよく知られているウーロン茶ですが、
なに茶に分類されるでしょうか?
答えは記事の最後に記します。
八宝茶とは
中国では、「八」という数字が「末広がり」でとても縁起のよいものだと
考えられています。
車のナンバーでは「8888」が最も人気です。
八宝茶の「八宝」は「たくさん」という意味になります。
その名の通り、八宝茶の中には、茶葉以外に様々なものが入っているのです。
たとえば、ナツメやクコ、龍眼などの実や、
アンズやマンゴーなどのドライフルーツ、
菊花やミニ薔薇などの花、氷砂糖など、まるで宝箱のように
色とりどりのきれいなものがギュッと詰まっています。
見た目の美しさもさることながら、それぞれの成分に薬効があるため、
体にもたいへんよいとされています。
また、縁起のよい名前から、結婚式のお祝いや、出産祝いなどに
贈るととても喜ばれます。
ウーロン茶の色は?
ウーロン茶(烏龍茶)は、色を見るとつい「黒茶」と思われがちですが
正解は、「青茶」になります。
「全然青くない!」
とお怒りのあなた。
まあまあ、こちらを飲んで、どうか癒されてください。
(三国志八宝茶-ちゃんごくし)