三国志や曹操を分かりやすく紹介|はじめての三国志

menu

はじめての変

まるで現在の政治批判、商鞅の改革論がヤバすぎる

商鞅像 wiki
この記事の所要時間: 438




商鞅像 wiki

 

商鞅(しょうおう)はキングダムの時代より100年程前に登場して、

法律万能の法家の思想で秦を改革して、富強にし、後に秦が中華を

統一する基礎を造った人物です。

しかし、斬新な商鞅の改革は、大きな反発が予想され、彼を登用した、

秦の孝公(こうこう)も実行を躊躇する程でした。

ところが、ここで商鞅は実に堂々とした弁舌を繰り広げ、反対派を抑え、

孝公に改革の実行を決意させますが、これが正論すぎてヤバいのです。

 

関連記事:キングダム時代に活躍した法家 商鞅と韓非はどんな人?

関連記事:秦の始皇帝の時代ってどんな時代?分りやすく解説するよ




商鞅曰く改革は国民に黙って実行し、成果だけを与えれば宜しい

指 f

 

商鞅は、改革を躊躇する孝公に、このように力説します。

 

「人間、名誉と自信と言うモノは、現実に成功し実績を得なければ、

簡単に手に出来るもんじゃありません。

 

よって、成功体験もない愚者や凡人は、改革を前にしてアレコレ騒ぐのです。

 

国に広く公布すれば、騒ぎになるのは当たり前ですので、

うるさい雑音を防ぐためにも極秘にやりましょう。

 

そもそも賢者は実行前から、この改革の成功を確信し、

愚者は、改革が成功しても、その事を理解できません。

よって、よく世の中を知る人間は、黙って実行し大勢に相談しないのです。

国民には、ただ、改革の成功の恩恵だけを与えればいいでしょう」

 

 

いかがですか、三人寄れば文殊の知恵を信じない、商鞅の独断専行。

何かと言えば、話し合い、第三者委員会としか言わない、

現在の政治家まで、批判しているようなくちぶりです。

これが2300年前の人物の発言とは信じられません。




甘龍が反論、慣習を尊重しない政治には無理が出る

 

この商鞅の意見に、孝公は賛同しますが、家臣の一人である

甘龍(かんりゅう)が反論します。

 

「いやいや、あなたの考えは間違っている、秦には昔からの慣習があり、

古来からの法があります、これをよく守りながら改革した方が、

国民は慣れ親しんだ慣習なので動揺せず、役人は勝手が分る法なので

十分にその能力を発揮できるではありませんか?

これこそ、王者が取る道だと言えましょう・・」

 

商鞅、甘龍を論破、それは全くの俗論に過ぎない!

photo credit: d8_november via photopin (license)

photo credit: d8_november via photopin (license)

 

甘龍の反論に、乗り気になった孝公も、再び躊躇してしまいます。

そこで、商鞅は、今度は甘龍に対して反論しました。

 

「あなたの言っている事は、まったくつまらない俗論に過ぎない

昔から、凡人は慣習だけを頼りにし、また学者は知識だけで満足します。

この両者は官吏として既成の法を守らせる事は出来ますが、所詮は

そこで終わりであり、新しい事など一つも出来ず、まるでお話にならない・・

 

それにあなたは、慣習がいかにも千古不易のように語るが、

古来、礼も法も一定不変である事は無かったのです。

 

夏、殷、周の3つの王朝は、それぞれ、慣習も法も違うのに、

立派に国を治めてきましたし、春秋の五覇は、ひとりとして同じ方法ではなく

独自の努力で、覇王に登りつめたではありませんか?

 

あなたの熱弁する慣習も、昔、賢者が制定し、愚者がそれに従って、

今日まで続いてきたのです。

 

現在だって、同じ事、賢者が新たな慣習を造り、愚者がそれに従い、

やがて、年月も分らぬ果てには伝統になりましょう。

古来より、慣習や法とは、それの繰り返しなのですよ・・」

 

言いたい放題ではありますが、この商鞅から発散される説得力は、

一体、何事でしょうか、、甘龍は反論できず引き下がりました。

 

今度は杜摯が反論、「古い慣習に従えば間違いはない!」

 

甘龍が引き下がると、今度は、杜摯(とし)という家臣が反論します。

 

「古来より、道具は、その性能が十倍にならないと変えてはいけないと言い、

法は、その利益が100倍にならないと変えてはいけないと言います。

何にしても、古い法を守っていれば大きな間違いはないのです!!」

 

商鞅は杜摯に反論、国家に有益なら法など幾ら変えても構わない!

 

 

杜摯の反論も商鞅は受けて立ちます。

 

「そもそも、政治の法は固定したものではありません、、

それどころか、国家にとって有益だと分っているなら

遠慮なく変えなければ、怠慢でありましょう。

 

よく歴史をご覧なされ、聖王とされる、殷の湯王や周の武王は、

古来の法を破り主君を滅ぼして王になりましたが、誰も非難しません。

一方、夏の桀王や殷の紂王は、古来の法を守っていたにも関わらず、

今日、誰も褒めたたえる人はおりません。

 

ですから、慣習に背くから悪ではありませんし、古い法に従うから

褒められるというものでもないのです」

 

商鞅の反論に、杜摯はぐうの音も出ず、引き下がるほかありませんでした。

孝公は、これで完全に決心して、商鞅の変法を受け入れて実行し、

秦は、これより、140年の後に中華を統一するのです。

 

関連記事:春目前!なのに夏特集?幻の夏王朝は存在したの?

関連記事:中国最古の王朝 殷とはどんな国だったの?

 

キングダムライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

商鞅の現実主義に立った視点は、儒教による、もったいつけた

性善説に立った議論が多い、古代中国の討論の中で異彩を放っています。

彼の思想は、その社会で最適と思える法を実行し権威や伝統などに

拘らないという、非常にさっぱりした冷徹なモノでした。

 

決められない政治が久しく、議論が素晴らしい、とにかく話し合おう

という価値観が素晴らしいとされている現在、商鞅の無駄を削いだ

冷徹で合理的な考えは、非常な説得力を持って響いてきます。

 

関連記事:【キングダム】秦の旧六大将軍と新六大将軍を大胆予想!

関連記事:漫画潰す気か!原作者ブチ切れ必至のキングダムの最後をネタバレ予想!!

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー

 




よく読まれている記事

キングダム 40巻

よく読まれている記事:【キングダム好き必見】漫画をより面白く読める!始皇帝と秦帝国の秘密をまとめてみました

兵馬俑 kawauso

 

よく読まれている記事:知らないと損する!始皇帝と大兵馬俑を100倍楽しむための外せないポイント

 

キングダム 政

 

よく読まれてる記事:【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎

 

兵馬俑

 

よく読まれてる記事:戦術マニア必見!兵馬俑の戦車で2200年前の戦略がわかる!

 

始皇帝

 

よく読まれてる記事:中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介

 

この記事を書いた人:kawauso

kawauso

■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

関連記事

  1. 曹操頭痛 頭がキーン…頭痛に悩んだ曹操、三国志演義は医学的に正しかった?曹…
  2. 重耳 文公 劉邦や劉備も手本にした人物 「重耳」 とは?
  3. photo credit: Dandelion via photopin (license) 陳登(ちんとう)とはどんな人?劉備や曹操に認められた大才の持ち主…
  4. 孔明 【孔明涙目】パイセンの命令は絶対!『劉備軍』が想像以上に体育会系…
  5. photo credit: Capturing Parkhouse Hill via photopin (license) 呂岱(りょたい)とはどんな人?三国志第一の老将で孫権からのミッシ…
  6. 西遊記 えっ?三蔵法師にも、猪八戒にも沙悟浄にも前世があった!?
  7. 袁術君のまとめ 【ファン必見】2016年スーパーエリート袁術君の活躍まとめ26選…
  8. 三国志乱舞 三国志乱舞 – スクエニが贈る本格三国志RPG -と…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 郭嘉
  2. FRESH! by AbemaTV
  3. 孔明 コペルニクス
  4. 王莽
  5. 趙達
  6. photo credit: p1050059 via photopin (license)
  7. 太史慈 孫策
  8. 函谷関
  9. 甘寧に殺されかける料理人
  10. はじめての三国志

おすすめ記事

  1. 賈詡と陸遜を徹底比較!あなたはどっちの天才軍師を起用する? 賈詡
  2. 【トラブル続発】後漢の時代の塾は色々面倒くさかった? 三国志大学
  3. 【キングダム】呂不韋の一字千金とはどんな名言なの? 呂不韋
  4. 曹髦(そうぼう)とはどんな人?曹植に匹敵する才能を持ち、曹操に見劣りしない武略を持っていた為に、殺害されてしまった皇帝 曹宇
  5. 島津家久(しまづいえひさ)とはどんな人?最大の戦果を挙げ続けた島津四兄弟の闘将 野心家 ロウソク
  6. 超ネガティブな戦国武将・毛利隆元の偉大なる父を持ってしまった苦悩とは! 毛利隆元 wiki

三國志雑学

  1. 土井晩翠
  2. 曹操と虎豹騎
  3. 張翼
  4. photo credit: Blue and Green via photopin (license)
  5. photo credit: p1050059 via photopin (license)

ピックアップ記事

  1. photo credit: Orange Bells via photopin (license)
  2. 劉表 三国志 ゆるキャラ
  3. 河了貂
  4. 曹操50万の兵
  5. 甘露寺 十字紋石
  6. 龐統
  7. 曹操 劉備 呂布 酒
  8. 曹操と黄巾賊

おすすめ記事

5月週間まとめ 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース15記事【5/1〜5/8】 郭嘉 もし郭嘉が長生きしてたら赤壁の戦いでは曹操軍はどうなっていたの? 曹彰 曹彰(そうしょう)とはどんな人?勉強嫌いだが、武を磨いて将来を期待された曹操の4男 陳宮 どうして陳宮は呂布に従えたの?呂布を見捨てなかった天才軍師の生涯 photo credit: quiet via photopin (license) 命乞いでここまで堕ちるか?関羽に命乞いし全てを失った男・于禁 杜夫人 関羽、曹操に取りあいをされた人妻 杜夫人 趙雲 人気の理由 趙雲ってどんな人?|投票ランキング1位の理由 孔明 【三国志の誤植集】何平や喬国老や橋玄って誰?うっかりミスが大惨事!

おすすめ記事

  1. 不老不死の妙薬を求めて? 孫権の倭国(日本)遠征計画 孫権日本
  2. 鄭渾(ていこん)とはどんな人?民衆の利益を第一に考えた魏の行政官 photo credit: Blue horses via photopin (license)
  3. 董和(とうか)とはどんな人?孔明に認められた蜀の貴重な人材 董允
  4. 文聘(ぶんぺい)とはどんな人?魏延とも打ち合いをした魏の武将 文聘
  5. 【告知】諸葛亮孔明 VS 韓信夢の対決実現!前夜祭の両者インタビュー 韓信
  6. 自称皇帝、袁術のトホホな部下列伝 Part.2 荀正 ゆるキャラ
  7. 司馬懿討伐をもくろんだ王陵の反乱はなぜ失敗に終わったの? 司馬懿
  8. まるで現在の政治批判、商鞅の改革論がヤバすぎる 商鞅像 wiki

はじさん企画

袁術祭り
特別企画
異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
はじめての三国志TV
PAGE TOP