よかミカンの三国志入門
三顧の礼




はじめての三国志

menu

はじめての変

【匈奴にも名言は存在していた】冒頓単于の名言「地は国の本なり」

この記事の所要時間: 314




漢帝国の宿敵で匈奴の名君Part.1 01 匈奴族

 

楚漢戦争終了時、長城の外では匈奴が領地を伸ばしておりました。

この時の匈奴の王様を冒頓単于(ぼくとつぜんう)といいます。

彼は異民族の王にしては土地に執着し、ある会議の時に「地は国の本なり」と言う名言を

残しております。

彼はなぜこのような名言を述べたのでしょうか。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

前回記事:冒頓単于(ぼくとつぜんう)とはどんな人?漢帝国の宿敵で匈奴の名君Part.1




最大の版図を広げた匈奴の王様

02 冒頓単于

 

始皇帝は北方の異民族からの攻撃を防ぐために、将軍である蒙恬に長城を築城させます。

これが現在に残る万里の長城の原型です。

この長城のおかげで北方の異民族は、

漢の領土へ攻撃を仕掛けることが簡単にできなくなくなります

しかし冒頓単于は果敢に長城を超えて攻撃を仕掛けて、漢の内部に領土を拡大。

さらに彼は他の異民族の領土を奪い、

匈奴の歴史の中で最大級の領土を保有することになった

英雄的な王・冒頓単于ですが、彼が王へ就任した時の匈奴の領地は小さく、

他の異民族から馬鹿にされている時期もありました。




東胡の国から使者が来る

 

冒頓単于が匈奴の王に就任したとき、

匈奴より大きな領土を持つ東胡の王様から使者がやってきます。

この使者は冒頓単于へ「あなたの国には千里の馬があるそうですね。

ぜひ私にその馬を譲って欲しいのですが、いいでしょうか。」とねだってきます。

単于の家臣は猛反対しますが、

彼は家臣の反対を聞き流して東胡に千里の馬を譲ってしまいます。

 

二度目の使者

南蛮族 儀式

 

東胡は再び匈奴へ使者を送り、「君の所には美しい后がいるそうだね。

私の国へその后を譲ってくれないか。」と言ってきます。

この時も匈奴の家臣達は激怒し「王よ。后を譲れとはこちらを舐めきっていますぞ。

絶対に渡してはなりません」と言って激怒しながら反対します。

だが冒頓単于は家臣をなだめ「后ぐらいあげてもいいではないか」と言って彼らを宥めて、

后を東胡へ嫁がせてしまいます。

 

三度目の東胡の使者

 

三度東胡の使者が匈奴へとやってきます。

今回の目的は「君の国と我が国の間に空白地帯が横たわっているが、

この空白地帯を我が国の物としたいのだが、承知してくれるよね」と述べてきます。

冒頓単于は適当に使者をあしらってから東胡の要件に対してどのように対応するべきかを

考える会議を開きます。

この会議である家臣が「あの空白地帯には草さえ生えない不毛地帯です。

あの土地を上げたとしてもこちらに痛手はないので、上げてしまえばよろしいのではないですか。」

と東胡の使者の申し出を受けるように進言します。

この進言を聞いた冒頓単于は激怒します。

 

「地は国の本なり」BY冒頓単于

 

冒頓単于は東胡の申し出を受けるように行った家臣に対して

「バカ野郎。地は国の本なり。あげるわけにはいかん!!」と激怒しながら言った後、

賛成意見を述べた家臣を全員処刑します。

その後彼は全軍に東胡攻撃を命じて、自ら軍勢を率いて出陣。

そして見事東胡を攻略して匈奴の領土を広げることに成功します。

 

前漢ライター黒田レンの独り言

黒田廉さん02a

 

冒頓単于が発した「地は国の本なり」の意味は、国の根幹は土地であると言う意味です。

この言葉に従って漢の領土へ侵入して、領土を拡大してその領土をしっかりと保全します。

彼が「地は国の本なり」なりの基本方針をしっかりと遵守していたことにより、

匈奴の領土は数十年以上に渡って最大勢力のまま保全することができたのでしょう。

しかし匈奴の最大の勢力も武帝の時代になると大きく変化することになります。

彼は平民出身の衛青(えいせい)を鍛え上げ、彼を匈奴討伐軍の将軍に任命。

彼が将軍となると漢にある匈奴の領地を奪い、

霍去病(かくきょへい)が現れることで、匈奴を長城以北へ追い返すことに成功します。

だが二人の将軍が出現するまで、漢の中に領土を保つことができたのは

冒頓単于のこの名言をしっかりと歴代の王様が守っていたことによるのではないのでしょうか。

「今回の匈奴のお話はこれでおしまいにゃ。

次回もまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃあまたにゃ~。」

 

三国志を彩どる異民族が満載!—

三国志vs異民族 バナー




よく読まれている記事

曹操01

 

よく読まれている記事:曹操を好きになってはいけない6つの理由

 

朝まで三国志

 

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

kawauso 投壺

 

関連記事:三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた

 

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 全中が泣いた!益州のボス・劉璋の最後は実に感動的だった!
  2. 秦の丞相・李斯が秦を救った!逐客令を認めさせるな
  3. 正史三国志と三国志演義の張遼はどこまで違う?張遼の最強称号を斬る…
  4. 人々の鑑になった良い宦官達
  5. サンクトペテルブルク以東最大と言われた大阪城を建築した秀吉の狙い…
  6. 正史三国志・蜀書で見る蜀で忠誠度の高い武将ランキングを発表!
  7. 信濃守護職就任と武田晴信の出家
  8. 孔融 屁理屈から論理的に導く名家ってどんな人達?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 山県昌景(やまがたまさかげ)とはどんな人?武田家四名臣の一人・赤備えを率いた戦国武将
  2. 島津斉彬は日本最初のカメラ小僧だった!幕末カメラ事情
  3. 丞相、校尉、都督……? 三国時代の役職(官職)が分かりづらい!
  4. 馬鹿の語源はキングダムの趙高の実験から生まれた?
  5. 三国志で言えば荀彧や賈詡の助言『人気ブロガ―のブログで人生改善』
  6. 驚愕!実は名築城家でもあった魏延の意外な才能!

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. キングダムと三国志 信と曹操のはてな(疑問)
  2. 陸抗

おすすめ記事

三国志の時代に傘ってあったの?始皇帝や光武帝、呂蒙も使っていた傘事情 三国志の時代には戦象がいた!象さんパオーンと大活躍 【はじめての孫子】第5回:戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり 三国志の将軍たちは家族サービスできていたの?三国時代の軍生活 犬も食わない夫婦喧嘩が皇帝に持ち込まれた?司馬炎、感涙の名裁きとは? 豊臣秀吉亡き後の天才軍師・黒田官兵衛の決断 三国志をテーマとした美少女簡単ストラテジーRPG『三国志炎舞~王様の物語~』8月25日より配信をスタート どうやったら郭嘉は長生きできたの?過労死で亡くなった天才軍師を救う方法を考えてみる

おすすめ記事

  1. 忠誠心低すぎ!家臣にするのは難しい三国志ベスト10 孔融と禰衡
  2. 伊藤博文と井上馨、二人の絆の原点はトイレだった?
  3. 【リアル七人の侍】戦国時代、村はどうやって略奪から身を守った?
  4. 長州藩はどうしてああなってしまったのか?3つの理由
  5. kawausoって、何者?
  6. 【保存版】キングダム、あの名将の悲惨な最期ワースト8選
  7. 袁紹の攻略方法は!?曹操が使った袁紹の攻略方法を紹介
  8. 【袁紹と袁術の関係を正す】其の1・字からの考察

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"
PAGE TOP