三国志平話
三顧の礼




はじめての三国志

menu

はじめての変

【匈奴にも名言は存在していた】冒頓単于の名言「地は国の本なり」

漢帝国の宿敵で匈奴の名君(匈奴族)




漢帝国の宿敵で匈奴の名君Part.1 01 匈奴族

 

楚漢戦争終了時、長城の外では匈奴が領地を伸ばしておりました。

この時の匈奴の王様を冒頓単于(ぼくとつぜんう)といいます。

彼は異民族の王にしては土地に執着し、ある会議の時に「地は国の本なり」と言う名言を

残しております。

彼はなぜこのような名言を述べたのでしょうか。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

前回記事:冒頓単于(ぼくとつぜんう)とはどんな人?漢帝国の宿敵で匈奴の名君Part.1




最大の版図を広げた匈奴の王様

02 冒頓単于

 

始皇帝は北方の異民族からの攻撃を防ぐために、将軍である蒙恬に長城を築城させます。

これが現在に残る万里の長城の原型です。

この長城のおかげで北方の異民族は、

漢の領土へ攻撃を仕掛けることが簡単にできなくなくなります

しかし冒頓単于は果敢に長城を超えて攻撃を仕掛けて、漢の内部に領土を拡大。

さらに彼は他の異民族の領土を奪い、

匈奴の歴史の中で最大級の領土を保有することになった

英雄的な王・冒頓単于ですが、彼が王へ就任した時の匈奴の領地は小さく、

他の異民族から馬鹿にされている時期もありました。




東胡の国から使者が来る

photo credit: joie de la descente via photopin (license)

 

冒頓単于が匈奴の王に就任したとき、

匈奴より大きな領土を持つ東胡の王様から使者がやってきます。

この使者は冒頓単于へ「あなたの国には千里の馬があるそうですね。

ぜひ私にその馬を譲って欲しいのですが、いいでしょうか。」とねだってきます。

単于の家臣は猛反対しますが、

彼は家臣の反対を聞き流して東胡に千里の馬を譲ってしまいます。

 

二度目の使者

南蛮族 儀式

 

東胡は再び匈奴へ使者を送り、「君の所には美しい后がいるそうだね。

私の国へその后を譲ってくれないか。」と言ってきます。

この時も匈奴の家臣達は激怒し「王よ。后を譲れとはこちらを舐めきっていますぞ。

絶対に渡してはなりません」と言って激怒しながら反対します。

だが冒頓単于は家臣をなだめ「后ぐらいあげてもいいではないか」と言って彼らを宥めて、

后を東胡へ嫁がせてしまいます。

 

三度目の東胡の使者

photo credit: Gotland forest via photopin (license)

 

三度東胡の使者が匈奴へとやってきます。

今回の目的は「君の国と我が国の間に空白地帯が横たわっているが、

この空白地帯を我が国の物としたいのだが、承知してくれるよね」と述べてきます。

冒頓単于は適当に使者をあしらってから東胡の要件に対してどのように対応するべきかを

考える会議を開きます。

この会議である家臣が「あの空白地帯には草さえ生えない不毛地帯です。

あの土地を上げたとしてもこちらに痛手はないので、上げてしまえばよろしいのではないですか。」

と東胡の使者の申し出を受けるように進言します。

この進言を聞いた冒頓単于は激怒します。

 

「地は国の本なり」BY冒頓単于

photo credit: Yellow Maple Forest via photopin (license)

 

冒頓単于は東胡の申し出を受けるように行った家臣に対して

「バカ野郎。地は国の本なり。あげるわけにはいかん!!」と激怒しながら言った後、

賛成意見を述べた家臣を全員処刑します。

その後彼は全軍に東胡攻撃を命じて、自ら軍勢を率いて出陣。

そして見事東胡を攻略して匈奴の領土を広げることに成功します。

 

前漢ライター黒田レンの独り言

黒田廉さん02a

 

冒頓単于が発した「地は国の本なり」の意味は、国の根幹は土地であると言う意味です。

この言葉に従って漢の領土へ侵入して、領土を拡大してその領土をしっかりと保全します。

彼が「地は国の本なり」なりの基本方針をしっかりと遵守していたことにより、

匈奴の領土は数十年以上に渡って最大勢力のまま保全することができたのでしょう。

しかし匈奴の最大の勢力も武帝の時代になると大きく変化することになります。

彼は平民出身の衛青(えいせい)を鍛え上げ、彼を匈奴討伐軍の将軍に任命。

彼が将軍となると漢にある匈奴の領地を奪い、

霍去病(かくきょへい)が現れることで、匈奴を長城以北へ追い返すことに成功します。

だが二人の将軍が出現するまで、漢の中に領土を保つことができたのは

冒頓単于のこの名言をしっかりと歴代の王様が守っていたことによるのではないのでしょうか。

「今回の匈奴のお話はこれでおしまいにゃ。

次回もまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃあまたにゃ~。」

 

三国志を彩どる異民族が満載!—

三国志vs異民族 バナー




よく読まれている記事

曹操01

 

よく読まれている記事:曹操を好きになってはいけない6つの理由

 

朝まで三国志

 

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

kawauso 投壺

 

関連記事:三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた

 

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 日本で一番すごい武将?敵中を突破して帰国した猛将・島津義弘の武勇…
  2. 腐れ儒者気質な孔融 来敏(らいびん)とはどんな人?孔明が魏延よりも苦手だった学者
  3. 董卓が殺害された原因と三国志に与えた影響とは?
  4. 官渡の戦いで袁紹が勝っていたら三国志はどうなっていたの?
  5. 関羽に手紙を送る陸遜 美髯公とは何?ヒゲを見るだけで三国志がわかる!男のシンボル『ヒゲ…
  6. 李儒と三国志 董卓は何で李儒や賈詡がいたのに賈詡を重用しなかったの?
  7. 呉範(ごはん)とはどんな人?当たる占いをご所望なら私にお任せくだ…
  8. 【三国天武 攻略その1】全世界3000万人がプレイしている三国志…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 丸木舟(弥生時代)
  2. 周瑜と孫策
  3. 関羽神様

おすすめ記事

  1. 明智光秀は妻一筋の愛妻家だった
  2. 韓遂(かんすい)とはどんな人?生涯の大半を反乱にささげた不屈の反骨心【前半】
  3. キングダム 532話 ネタバレ予想:信の刃
  4. 【キングダム558話】「人外の武」ネタバレ&レビュー
  5. 伏皇后問題が荀彧の死の原因か!我が子房・荀彧の死因に迫る!
  6. 日本の外交官も参考にすべき?三国志の外交交渉能力ベスト10

三國志雑学

  1. まだ漢王朝で消耗しているの? お金と札
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 劉備 結婚

おすすめ記事

豊臣秀吉 戦国時代2 豊臣秀吉による惣無事令って何?わかりやすく解説 ドリフターズの主人公・島津豊久ってマイナーだけど何をした人なの? 馬に乗って戦う若き織田信長 織田信長の逸話を紹介、当時としてもかなりロックな人だった? 「小松なくして維新なし」小松帯刀の役割に迫る 熱血曹操 若かりし曹操は熱血漢 魏はどのように興り、どのように滅んでいったのか 鄧禹(とうう)とはどんな人?光武帝の親友だが戦争にべらぼう弱い雲台二十八将の1人 石川五右衛門か!自ら釜茹でになろうとして孫権に止められた鄧芝

おすすめ記事

  1. 田横(でんおう)ってどんな人?不撓不屈の精神で正義を模索した王の生涯
  2. 【呉vs魏】あんまり知られていない芍陂の役ってどんな戦いだったの? 解煩督 呉
  3. 【はじ三グッズ】可愛い馬超のスマホケース(iPhone/Android対応)近日発売予定
  4. 【架空戦記】時空を超えた対決!韓信VS 諸葛亮孔明の一本勝負
  5. 郝昭(かくしょう)ってどんな人?陳倉城で孔明を撃退した「孔明キラー」 郝昭(かくしょう)は陳倉城で孔明を撃退した
  6. 趙雲は五丈原ではどんな役割だった?趙雲の北伐と最期 曹操軍の輸送車を襲う趙雲
  7. 【新企画予告】『まだ漢王朝で消耗してるの?』9月23日(土)から連載開始!
  8. キングダムネタバレ569話「エンポ爺出撃!」レビュー解説

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"

“三国志人物事典"

PAGE TOP