李傕(りかく)とはどんな人?董卓よりも横暴な政治を行った暴虐な政権運営者


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李傕

 

李傕(りかく)は董卓軍の武将として活躍しておりましたが、彼が王允(おういん)に殺害されてしまうと、今後どのようにしていけばいいのか、途方に暮れてしまいます。しかし董卓軍の幹部達は賈詡(かく)の進言で、長安へ攻め込む決意を固めます。こうして長安へ攻め込み、陥落させると仲間であった郭汜や張済(ちょうせい=張繍(ちょうしゅくの叔父)と手を組んで、漢の朝廷の政治を握り、やりたい放題政治を行っていきます。その結果、長安城内に住んでいる民衆達の生活は一気に貧しくなり、長安の民心は大いに荒んでいきます。三国志好きなら李傕や郭汜が長安で、暴虐なふるまいを行っているのを知っていると思いますが、彼はどのような最後を迎える事になるのでしょうか。


董卓死す

董卓 呂布

 

董卓の配下として、反董卓連合軍と戦い戦功をあげていた李傕。彼は董卓と共に長安へ移動した後は、各地で董卓に逆らっている勢力討伐の戦い繰り広げていきます。こうして各地で激戦を繰り広げていた李傕(りかく)ですが、彼のもとに驚愕の知らせが舞い込んできます。その知らせとは、董卓(とうたく)が王允(おういん)や呂布らによって、殺害されたとの知らせです。この報告を聞いた李傕は、今後どうしていけばいいか途方に暮れてしまいます。とりあえず仲間達を呼び、今後の対応策を考えますが誰もいい知恵を出すことができませんでした。


賈詡の進言

賈詡

 

こうして幾度も会議を行いますが、誰もいい案を出すことができず日数だけが過ぎていきます。董卓死後2ヶ月が経った時、張繍(ちょうしゅく)の部下である賈詡が、董卓軍残党会議に参加し、いきなり立ち上がって意見を述べます。彼は「このままここでダラダラしているよりは、意を決して長安へ攻め込んでみてはいかがでしょうか。勝つ事ができれば文句なし。もし負けてしまったら、逃げてしまえばいいのです。」と進言。この賈詡の進言に董卓残党軍である李傕や郭汜などの残党軍らは、意を決して長安へ攻撃を仕掛けるべく進軍を開始します。

まだ漢王朝で消耗してるの?

まだ漢王朝で消耗しているの  


長安陥落に成功する

朝まで三国志 董卓

 

李傕や郭汜らの董卓残党軍は長安近辺で迎撃に出てきた漢軍を打ち払い、士気が高まっていきます。こうして漢軍を打ち払ったことで彼らに自信がつき、兵士達の士気が高まっていくと、長安へ猛攻を開始。長安城は意外と簡単に陥落させ、董卓殺害の首謀者であった王允の殺害に成功し、董卓の敵討ちを果たします。


朝廷を操って高官の位につく

董卓マジック

 

李傕はこうして長安城を陥落させ、漢の皇帝を手中に収めることに成功すると、彼ら董卓残党軍の幹部らは、自分が望んだ高位の将軍の位へ好き勝手に就き、漢の朝廷の政権をほしいままに動かしていきます。

 

涼州の荒くれものが南下してくる

馬騰

 

こうしているとき涼州の独立勢力である馬騰(ばとう)韓遂(かんすい)が、大軍を率いて南下してきます。李傕や郭汜らの董卓軍の幹部達は彼らにどのように対応していくかを話し合います。その結果、彼らに高位の将軍位を与える代わりに、二人をバラバラにして協力関係を築かせないようにさせます。

 

クーデターを未然に防ぐ

怒る 献帝

 

李傕は馬騰と韓遂らを引き離すことに成功した事で、李傕らは再び長安で暴虐なふるまいを行っていきます。こうした状況を憂いていた皇帝の側近らは、李傕達を殺害するため涼州にいる韓遂や長安付近である郿城に駐屯している馬騰に呼び掛けて協力関係を得ます。こうして李傕らを討伐する準備が着々と整っていきますが、計画は李傕らの知れる所となり、李傕らを殺害しようと企んでいた皇帝の側近達は、全員殺害されてしまいます。また協力関係にあった馬騰や韓遂らの処罰については、色々と意見が出てきましたが、結局将軍の位を降格させることで丸く収めます。

 

猜疑心に駆られ仲間達と争う

猜疑心に駆られ仲間達と争う李傕

 

李傕はクーデターを阻止し自分が暗殺される懸念が無くなると、自分の仲間達を疑い始めます。彼は共に長安へ攻め込み幹部であった樊稠(はんちゅう)が涼州の韓遂(かんすい)と手を組んで自分を殺害しようと企んでいるのではないかと疑い始めます。疑い始めるとめどなく怪しい所を見つけ、彼を殺害してしまいます。こうして自分を害する可能性のある、かつての仲間達を次々と手にかけていきます。

 

最大の協力者であった郭汜との争い

最大の協力者であった郭汜との争い

 

李傕はこうして次々と仲間を追放したり、殺害していく中で自分の最大の理解者であり、協力者であった郭汜も疑い始めます。郭汜も自分が李傕に疑われている事に気づき、漢の政権を握る主導権争いを始めます。李傕は漢の皇帝である劉協を人質に取り、自分の陣営に取り込みます。この李傕のやり方に激怒した郭汜は、ついに李傕の陣営に攻撃を仕掛けていきます。こうして二人は長安城内で激突し、日に何百人の死者を出しながら、戦いを行っていきます。この戦いは数か月の間続きますが、元董卓軍の幹部であった張済(ちょうせい)が、仲裁する事でやっと争いは収まります。

 

劉協が李傕と郭汜のやり方に耐え切れず逃亡

劉協が李傕と郭汜のやり方に耐え切れず逃亡

 

皇帝である劉協は、李傕と郭汜の争いに嫌気が差し、側近達に常々「朕(ちん)はここを出て、漢の都であった洛陽へ戻りたい」とこぼしておりました。しかし劉協を守る兵はなく、彼を支援するような者は現れませんでした。こうして不満を内に溜めて、生活する事数か月、長安脱出の機会がついに巡ってきます。この機会を作り出したきっかけは、劉協の側近であった董承(とうしょう)です。彼は皇帝の不満を聞き、いつかはこの場所を抜け出したいと考え、策を練っておりました。そこへ李傕が疑心暗鬼に取りつかれて、かつての仲間達を次から次へと追放していく事件が勃発。李傕の部下であった楊奉(ようほう)が、李傕にいつ殺されるか分からない状況におびえていると彼の元へ情報が飛び込んできます。この情報を手に入れた董承は楊奉へ「皇帝陛下が、李傕達のやり方に不満を持っている。私に協力して、皇帝陛下を洛陽まで護衛してくれないか。もし洛陽へ着くことに成功すれば私があなたを将軍の位に就けてもらえるように、陛下へ斡旋します。」と誘います。すると彼は大いに喜び董承の計画に賛同します。こうして楊奉から協力を取り付けた彼は、李傕と郭汜が争っている隙に長安を脱出する計画を立てます。この計画はすぐに実行に移されて皇帝達は長安城外に脱出する事に成功します。

 

逃亡した皇帝を追いかけまわす

逃亡した献帝を追いかけまわす

 

李傕と郭汜は仲直りを果たしますが、皇帝が逃げたとの情報が伝えられると、李傕と郭汜はすぐに軍勢を率いて皇帝を追撃の軍を出陣させます。すぐに追撃軍を出撃させたおかげで、皇帝一向に追いつく事に成功しますが、彼らの目に飛び込んできたのは大軍が皇帝の周りを護衛している姿でした。しかし彼らはひるまず、皇帝を追撃してきた勢いで攻撃を行います。こうして皇帝の護衛軍である楊奉の軍勢と白波賊の連合軍VS李傕・郭汜軍の間で激しい戦闘が行われます。皇帝の護衛軍である連合軍の圧倒的な大軍に押し込まれてしまい、李傕・郭汜軍は皇帝を奪い返せずに敗北してしまいます。

 

李傕と郭汜の最後

李傕と郭汜の最後

 

李傕と郭汜は皇帝奪還に失敗し、失意の内に長安へ戻りますが、二人は皇帝奪還に失敗したことで、滅亡してしまう事になります。李傕は長安に戻ってすぐに朝廷の臣からの攻撃を受け、再び敗北し捕らえられてしまいます。そして栄華を極めていた李傕は一族すべてを殺害され、彼も処断されてしまいます。また李傕の盟友であった郭汜は、李傕が殺害された後、郿城へ逃げ込もうとしますが、部下に裏切られてしまい、彼も殺害されてしまいます。こうして董卓の時代から続いた暴政は、ついに終焉を迎える事になります。

 

三国志ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

董卓から続き、董卓死後は李傕と郭汜が引き継いだ暴政は6年以上も続いておりました。栄華を極めていた李傕らも「強者必衰の理」の通り、何も残さず無残な最期を迎えてしまいます。李傕・郭汜以降は漢の朝廷は重きを成さなくなり、各地の実力者が独立して群雄割拠の時代に入っていく事になります。

 

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