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三国志の雑学

【シミルボン】三国志、冬の暖房、炉炭で暖まろう!




シミルボン

 

※こちらの記事は「シミルボン」に配信されているコンテンツです。

 

私達は三国志というと、どうしても派手な合戦シーンを思い浮かべます。

しかし、当たり前の事として、三国志の世界にも夏もあれば冬もあるのであり

夏は暑さにバテて、冬は寒さに震えたのです。

では、厳しく寒い冬、三国志世界の人々は寒さをどうやって防いだのでしょう?

調べてみると、日本でも冬の風物詩だったアレが使われていました。




周の時代より使われた木炭と炉炭

 

冬季の室内の暖房には周の時代、木炭が使われている事が記録にあります。

礼記(月令)には、

「草木黄落すれば、乃ち木を伐って炭をつくり冬日即ち燃やして暖を取る」と

書いてあります。

さらに周礼(天官宮人)には、「天官は燭を執り炉炭を供す」とされ、

燭台から火を炉炭に灯していた事が窺えます。

 

ここでいう炉炭とは、備え付けではない移動型の炭炉を意味しています。

民間には、炭はないようですが宮廷では炭を使って寒さをしのいだのです。

 

参考文献:礼記 著者: 下見 隆雄 出版社: 明徳出版社

 

参考文献:周礼 著者: 出版社: 菜根出版




便利だけど、結構、危ない炉炭

 

私達は中国を椅子と卓の文化だと思い込んでいますが、

それは、比較的に新しく千年前の宋の時代に入ってからの事です。

それ以前は、少し前の日本人のように床に直接、敷物を敷いて座りました。

おまけに中国は土間を打ちますから、冬は底冷えします。

 

どうしても炭を焚いた炉炭が必要で部屋の隅に竈を造り、

そこから炭を持ってきて、炉炭に入れて暖を取ったのです。

魯の元公に仕えた柳(りゅう)という人は、炉炭を主君の敷物の上に置いて暖め

元公の覚えが目出度かったようです。

 

なんだか信長の草履を懐で暖めていた木下藤吉郎のようですね。

 

一方で、炉炭は危ないものでもあり、短気で有名だった邾子(ちゅうし)は

ベッドで寝ていて、炉炭の上に転がり落ちて焼死したそうです。

どうやら、寒いので炉炭をベッドの近くまで寄せていた模様で、

寝相が悪かったのが禍いしたと言えそうですね。

 

三国志の時代には製品改良された炉炭

 

やはりむき出しの炉炭は危ないという事になり、

後漢から晋の時代には炉炭は改良され、上から籠を被せるようになりました。

こうすると、寄りかかっても火傷をしないので、寒がりの人は、

炉炭に抱きついて冬場を過ごすようになりました。

 

後漢の時代は三国志の時代との繋ぎなので、曹操(そうそう)や劉備(りゅうび)は

冬場、炉炭に抱きついて暖を取っていたかも知れません。

いかつい武将達が、猫のように炉炭に夢中だったと想像すると、

なんだか微笑ましいですね。

 

冬場の楽しみ、炉炭を使って熱燗を楽しむ

 

さて、長時間、じんわりと暖まる木炭は、酒や食材を温めるのにも最適です。

ある程度、体の外側を暖めたら今度は体の内側から温まりたいというのが人情でしょう。

唐の時代の詩聖、李白(りはく)の歌には、紅泥の小火炉というものがあります。

 

綠螘新醅酒 紅泥小火爐 晚來天欲雪 能飲一杯無?

 

意訳:もろみから醸した新酒があり、炉では赤い火がチロチロ燃えている。

晩からは雪が降るようだぞ、ここに来て一杯やらんか?

 

こちらは、李白が友人の劉十九と酒を飲んだ時に造った漢詩のようですが、

今にも雪が降り出しそうな情景が思い浮かぶ、素晴らしい作品です。

 

李白は唐の時代の人ですが、炉炭の基本構造は変わらないので、

三国志の時代にも、炉炭で酒を煮て熱燗にする事はあったでしょう。

 

三国志には、欠かせない酒の話

 

三国志演義には、西暦196年に曹操劉備が酒を煮ながら、

英雄を論じるシーンがありますし、190年の正月(旧二月)には、

董卓(とうたく)軍の華雄(かゆう)を汜水関(しすいかん)に斬りに行こうとする

関羽(かんう)に曹操は熱燗の酒を景気づけに勧めています。

この時に酒を燗したのは、真冬だからですし、場所が戦場である事を考えると

竈の火ではなく炉炭で燗にしたのでしょう。

 

曹操「ちょっと待って、今、熱燗だすから!」

 

関羽「無用で御座る、酒は華雄の首を討ってから頂く」

 

ガラガラガラ・・ピシャッ!

 

間に炉炭を挟むと戦場が、まるで小料理屋の1シーンのように見えます。

ちなみに関羽は、一撃の元に華雄の首を素っ飛ばし、陣に戻ってきて

熱燗を飲み干しますが、まだ酒は暖かかったと言われています。

 

シミルボン

 

【シミルボン】三国志、冬の暖房、炉炭で暖まろう!

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kawauso

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三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

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