呂布特集
官渡の戦い




はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

【センゴク】織田信長が上洛するための大義名分って何?尾張・美濃を攻略する織田家

織田信長




 

織田信長(おだのぶなが)。

戦国時代の革命児と呼ばれた人物として、

小中高の歴史の教科書にも度々登場。

またゲームや小説、マンガ、アニメなどに登場しており、

戦国時代を知らない人でも一度は聞いたことのある超有名な歴史上の人物です。

彼は尾張統一後、今川義元(いまがわよしもと)率いる大軍が尾張へ攻撃を開始。

信長は有名な桶狭間(おけはざま)の戦いで彼を討ち取り、

今川軍を退けることに成功します。

その後信長は岳父・斎藤道三が領有していた美濃(みの)を攻略。

こうして信長は尾張・美濃二カ国を領有する大大名へ成長することになります。

そして彼はついに戦国武将の夢である上洛にむけて動き始めますが、

上洛を果たすために大義名分が必要でした。

 

センゴクを100倍楽しむ全記事一覧はこちら

関連記事:これぞ日本版・四面楚歌!織田信長はトップに立った時から敵ばかりだった!




上洛するための大義名分とは

 

織田信長は美濃を平定すると京都へ勢力を広げようと考えておりました。

しかし彼は織田家単独で京都へ向かうと多勢力が、

どのように織田家に対して動いてくるのか状況分析を行ないます。

そして信長はあることに気付きます。

それは京都へ向かうには大義名分や事前工作が必要であることです。

なぜ信長は単独で京都へ向かうことをしなかったのでしょうか。

まず京都へ向かうまでにいくつかの大名家を通過しなくてはなりません。

北近江(きたおうみ)の浅井氏・南近江の六角氏(ろっかくし)。

さらに京都を抑えている三好家や近畿に点在している諸大名。

もし信長が大義名分や事前工作を得ることなく京都へむけて出陣すれば、

京都の道のりにいる浅井氏や六角氏と戦うことになります。

(浅井氏とは美濃攻略前に同盟しているため敵ではありません)

さらに彼らを倒して京都へ領土を広げても、

近畿近辺にいる三好家や諸大名と争わなくてはなりません。

彼らと争って勝つためにはかなりの時間を要し、

もし彼らに勝つことに成功しても織田家も無事では済まないでしょう。

信長はこれらを考えていため、(他にも京都へ向かうための門地がないため、

この名門と言われる門地の代わりになるような大義名分が欲しかったことも

単独で京都へ向かわなかった理由として挙げられると思われます)

大義名分を得ようと考えます。




将軍様を迎える

 

信長は京都へ向かうための大義名分を得るため、

越前(えちぜん)・朝倉氏の元に身を寄せているある人物に使者を送ります。

その人物の名前は足利義昭(あしかがよしあき)です。

彼は兄貴で将軍であった足利義輝(あしかがよしてる)が三好家に殺害され、

自らの身にも危険が迫っていることから京都を抜け出し、

各地を転々としておりました。

彼には一つの野望があり室町幕府を再興するために京都へ戻ることでした。

そんな野望を持っていた義昭の元に信長から

「将軍様を迎えて京都へ上洛したいと思っております。」

と使者がやってくるとすぐに朝倉氏の元を去って岐阜城(ぎふじょう)へやってきます。

 

各地の諸大名へ使者を送る

 

信長は義昭を迎える前に各地の大名へ使者を送ります。

まず三好家と仲が悪くなっていた松永秀久(まつながひでひさ)へ

義昭に味方するように使者を送ります。

さらに南近江の大名である六角氏へ人質を出すように要請。

この六角氏との交渉は失敗に終わってしまいます。

また京都へ向かっている最中に岐阜に攻撃を仕掛けられないよう、

甲斐(かい)の虎こと武田信玄の息子・勝頼と自らの娘を婚姻させ、

同盟を成立させます。

そして北近江の浅井氏の当主である長政と信長の妹であるお市を結婚させ、

婚姻関係を結びます。

こうして各地に事前工作を行って義昭を迎えた信長はついに京都へ向けて出陣することになるのです。

 

戦国史ライター黒田レンの独り事

 

信長は義昭を岐阜に迎えることに成功すると大軍を率いて京都へ向けて出陣。

南近江の六角氏を滅亡させて、京都へ到着することになります。

こうして信長は京都に織田の旗を打ち立てることに成功するのですが、

彼の苦しい時期はここから始まることになるのです。

 

参考文献 中公新書 織田信長 脇田修著など

 

関連記事:楽しみながら戦国時代のエピソードを学べる歴史マンガ3選

関連記事:【センゴク祭り】織田家のトップに就任してから9年の歳月をかけた尾張統一

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 徐庶 【劉備の初代軍師・徐庶】剣術家から学問の道へ変更したきっかけとは…
  2. 趙雲と劉備が初めて出会うシーン 劉備と趙雲が出会う事になったきっかけを作ったのは袁紹のおかげ?
  3. 日本の戦国時代はどうして起きたの?原因をざっくりと解明
  4. 呉の孫権 【5分で分かる】意外と知らない孫呉滅亡のきっかけ
  5. ドリフターズの主人公・島津豊久ってマイナーだけど何をした人なの?…
  6. 【おんな城主・井伊直虎ネタバレ感想】第40話「天正の草履番」
  7. 上杉謙信 軍神上杉謙信をコテンパン!謎の軍師白井入道
  8. 裏切りそうな悪い顔をしている明智光秀 明智光秀はなぜ織田信長を暗殺したの?江戸時代の歴史家から考察

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 政(始皇帝)
  2. 曹操 詩
  3. 孔明君のジャングル探検
  4. 呉の勢力を率いる孫策
  5. 梅干しと酒を楽しむ上杉謙信
  6. はじめての三国志 画像準備中
  7. 岳飛(南宋の軍人)
  8. 幕末 魏呉蜀 書物

おすすめ記事

  1. キングダム537話 休載祭り(2)王翦と王賁の親子を考えよう
  2. 【史記】には解説書が3つ三家注って何?
  3. 【お知らせ】はじめての三国志メモリーズに袁術を追加しました はじめての三国志からのお知らせ バナー
  4. 【東京オリンピック2020】残された問題と課題とは? 東京五輪のボランティア いだてん
  5. 篤姫の役割とは? 江戸時代の将軍の正室の役割を考える! 徳川家を守った篤姫
  6. 孫堅時代に陸遜がタイムスリップをしたら孫堅にどんな助言をする?【if三国志】

三國志雑学

  1. 正妃 卞夫人
  2. 華雄と呂布
  3. 赤兎馬
  4. 幕末 魏呉蜀 書物
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 騎射の術に長けた騎馬兵士
  2. 玉璽に興奮する袁術
  3. 明智光秀と煕子(麒麟がくる)
  4. 陸遜
  5. 女と金

おすすめ記事

【第4回 幻霊物語~爆裂三国バトル~】これは素晴らしい人選ね!呉のあの猛将が仲間入り! 馬に乗って戦う若き織田信長 織田信長の桶狭間の勝利は勘違いで起きた! 桃を持った姜維(はじめての三国志) 月刊はじめての三国志2019年3月号 (桃園出版 三国舎)を出版しました kawausoって、何者? 幕末極悪な尊攘派志士と正義の新選組 永倉新八とはどんな人?新選組への加入から剣術の逸話まで解説 三国志や古代中国史を科学的視点から丸裸にする良記事まとめ7選 袁家をイジメる董卓 呂布が董卓を裏切らなかったら後漢王朝はどうなった!? 大久保利通と麻生太郎は血縁だった?家系図から読み取る意外な関係性

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集
“水滸伝"

“三国志人物事典"

PAGE TOP