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アンゴルモア元寇合戦記 29話の7 最新話ネタバレ 「高麗が高麗である為に」

2017年5月24日


 

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アンゴルモア 元寇合戦記(7)<アンゴルモア 元寇合戦記> (角川コミックス・エース)

 

日本史上最大のピンチ、元寇(げんこう)、海からやってきた恐怖の大

元の皇帝フビライ・ハンによる日本侵略を正面から描いた、超面白い、

時代劇チャンバラ漫画が、たかぎ七彦先生のアンゴルモア元寇合戦記です。

さて、最新ネタバレでは、自らの意志で元の人質としてケシク(親衛隊)に入った

諶(しん)が2年の後に高麗に戻る所から始まります。

 

ですが、モンゴルの圧倒的力に魅入られた諶は、以前の彼ではありませんでした。

今回のアンゴルモア元寇合戦記は、なかなか切ない話ですよ。

 

アンゴルモア元寇合戦記に関する全記事一覧はこちら

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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モンゴルの髪型と装束で帰還の挨拶をする諶

 

高麗の宮廷は諶の帰還に騒然としました、何故なら諶はモンゴルの衣装で

モンゴルの髪型のまま、平然と戻ってきたからです。

しかし、諶の中では、それは当然の話でした、世界の支配者たるモンゴル帝国内で

クビライ・ハンの娘を娶り、王族として遇してもらうには、身も心も、

モンゴルに同化してしまうのが、最も近道なのです。

 

そして、諶は堂々と以下の3点を早急に進める事を提案します。

 

・モンゴルに盾突く、三別抄(さんべつしょう)を一刻も早く討伐する事

・フビライの娘との婚礼の準備を勧める事

・日本遠征の為の兵力の徴兵と軍船の建造、及びモンゴル軍の受け入れ

 

それは、諶が完全にフビライ・ハンと精神的に一体化した証でした。

 

幼馴染みの趙義光との再会

 

諶は2年前に別れた、幼馴染みの武人、趙義光(ちょう・ぎこう)と再会します。

 

趙義光「若君、お久しゅうございます」

 

諶「久しぶりだな義光、元気にしていたか?」

 

暫くの沈黙、そして、諶は言いました。

 

「これから戦も多くなる、お前の武勇も頼みにしているぞ」

 

しかし、趙義光は諶の言葉を「出来ません」ときっぱりと拒絶しました。

高麗人の義光は、同じ高麗人の三別抄や恨みもない日本に

刃を向けたくないという気持ちだったのです。

 

趙義光「我等は、三十年間、高麗が高麗であり続ける為に戦い続けました。

私の父も祖父もその誇りを胸に死んだのです」

 

だから、仇敵であるモンゴルの手先には成れないと言い放つ義光に

諶は意外な言葉を口にします。

 

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高麗とモンゴル、戦いの三十年を無かった事にする・・

 

諶「ん?三十年戦い続けた、、それは何の事だ?

今後、それを口にする者は何人たりとも許さんぞ」

 

唖然とする義光に、諶はさらに言葉を続けます。

 

諶「高麗はモンゴルと戦った事実などない、

三十年前に率先して服従したのだ、我等は今後、そう主張し続ける、、

今後、三十年、言い続ければそれが真実になるのだ!」

 

趙義光「そんな、、バカな」

 

愕然とする義光に、諶は最初から勝ち目のない戦いをした高麗はバカだ

先人がそんな事をしたから、自分が、三十年分のツケを払い、

現在、苦しんでいるのだと吐き捨てました。

   

趙義光、諶の理不尽な言葉に刀に手を掛ける・・

 

趙義光「王世子!あなたは、国の為に家族の為に死んだ者達を、

二度殺すのですかっ!」

 

怒った義光は、思わず刀の柄に手を掛けます。

それを見た諶は気色ばみ、不快の表情を浮かべて立ちさります。

「もう二度と、余の前に顔を出すな」という捨てセリフを残して

 

趙義光「・・・若君、それは本当に、この国の為なのか、、

私は昨日死んで行った者達を今日の都合で捨てられない、

なぜなら、彼等は、ここに在り、明日の我々を支えてくれるのだから」

 

趙義光は涙を流し、今後、やってくるモンゴルの手先として生きることになった

高麗の未来を嘆いていました。

 

アンゴルモア元寇合戦記ライター kawausoの一言

 

モンゴルの頑強な檻の中で高麗の地位を向上させる為にモンゴルに媚び、

どこまでも、何をしても付いて行く決意の王世子、諶。

しかし、それは、三十年に渡り戦い、死んでいった人々を否定し邪魔者にし

その事実を無かった事にする残酷なものでした。

 

一方の趙義光は、高麗の為に、家族の為に命を捨てた死者の思いを背負い

共に生きていく決意を固めていきます。

モンゴルの支配はこうして、高麗人を二つに分断していくのです。

諶だって、悪気があってやってるわけではないので切ないなぁ・・

過去の栄光を取り戻したくて、良心に苛まれながら主人公の

朽井迅三郎(くちい・じんざぶろう)を裏切った流人の白石といい、

今回の諶といい、たかぎ先生は、切ない話がお得意です。

 

・おススメ、アンゴルモア元寇合戦記六巻

 

 

アンゴルモア元寇合戦記、六巻では、モンゴルの千人将軍、ウリヤンエディに

追いつめられた対馬武士団と流人の連合軍が、刀伊祓(といばらい)という

古の防人の末裔が築城した石垣の城、金田城(かなた・ぎ)に入城を認められます。

鎌倉武士とは違う、独特の戦闘法を駆使する刀伊祓の兵士達の異様な姿と

対照的な海女達のウヒョ!なサービスカットが見られますよ。

 

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