広告募集
北伐

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

思わずホロリ!曹丕の妻・甄氏(しんし)の人情に訴え掛ける名エピソード

この記事の所要時間: 315




 

曹丕(そうひ)の妻・甄氏(しんし)

彼女は元々、袁熙(えんき)の奥さんだったのですが、

袁尚の本拠地である鄴(ぎょう)が曹操軍に奪われた時に

曹丕の奥さんとして迎えられることになります。

彼女には色々と真心あふれたエピソードがあり、

今回は甄氏の真心あふれるエピソードをいくつかご紹介しましょう。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:曹丕の残忍さがよく分かる曹丕の妻、甄氏の悲劇




曹操の奥さんが関中十部連合軍討伐戦に従軍

 

曹操(そうそう)は関中の豪族達を討伐するために出撃しますが、

この戦に正妻である卞皇后を伴っていきます。

曹操は命を狙われる危ない時もありましたが、関中にいた豪族連合を討伐することに成功します。

だが卞皇后はこの戦に従軍したことがきっかけで体調を崩してしまいます。

甄氏は当時曹丕と一緒に鄴城で留守番をしていたのですが、

卞皇后のお見舞いに行くことができませんでした。




甄氏のほっこりエピソードその1:卞皇后を心配して涙を流す

 

甄氏は卞皇后に可愛がられていたこともあり彼女に心を尽くして仕えておりました。

そんな甄氏は卞皇后のお見舞いに行くことができないため心配で一日中泣いていたそうです。

卞皇后が回復したと伝えられても信じることができず

「義母(ははうえ)様はご病気になられるといつも回復するまでに時間がかかっております。

ですからそんなに早くご病気が回復することなどありえません。」と信じることができませんでした。

卞皇后から「私の病気は治りました。あなたに心配をかけてしまって申し訳ないわ。

もうすっかり良くなったから心配しないでね」と手紙をもらってやっと彼女は泣くのをやめたそうです。

 

【PR】三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

鄴に来た時に再び涙を流す

 

卞皇后は病気が治ってから甄氏がいる鄴へ遊びに来ます。

この時甄氏は彼女の顔を見るなり再び泣いてしまいます。

この様子を見た卞皇后は「ごめんね。心配かけてしまって。

でもあの時は慣れない戦場へ行ったから疲れが出てしまったのよ。

すぐによくなってこのとおり元気だからそんなに泣かないの」と言って彼女の心配を取り払います。

その後甄氏と色々な事を話してから自らの宿泊地に帰ると侍女に

「あの嫁は本当にいい子だ事。」と言って甄氏をベタ褒めしたそうです。

 

甄氏のほっこりエピソードその2:側室を庇う甄氏

 

甄氏は曹丕に気に入られておりましたが曹丕に可愛がられるとつつしみ深く振る舞います。

彼女は曹丕の側室達の中で曹丕に可愛がられている側室には

「もっと曹丕様に可愛がられなさい」と応援。

また曹丕からあんまり可愛がられていない側室には慰めてあげて、

どのようにしたら曹丕に可愛がられることができるのかアドバイスをしたりします。

後宮ではその国の君主の子供を産むことができれば、

彼女達の地位は向上して行くため、君主から可愛がられるようにするための争いがあります。

また可愛がられている側室などはすぐに追い落とすような事をして陰湿な場所でしたが、

甄氏はそんな事は一切せず心に余裕を持っておりました。

そんな彼女はある日側室の一人である任氏(じんし)が追放されることを知ります。

すると彼女はすぐに曹丕の元へ行き「任氏は名家出身であり、

私よりも美しく徳を持っている女性ですから追放を取りやめて頂けませんか」と懇願します。

曹丕は甄氏へ「あいつはすぐにキレるし。俺を怒らせるから追い出すのだ」と述べます。

甄氏は曹丕の任氏追放の理由を聞きますが、

納得しないで泣きながら追放を止めるようにと曹丕に再度説得。

だが曹丕は甄氏の涙を見ても任氏追放を取りやめる事をせずに追放してしまいます。

甄氏の相手を思いやる真心を持った女性であったことは上記のエピソードで

明らかなのではないのでしょうか。

 

関連記事:趙雲の妻、孫夫人がお茶目すぎる!ほんのいたずらが夫を殺す羽目に!

関連記事:王元姫(おうげんき)とはどんな人?司馬昭の妻となる道理を重んじる女性

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

甄氏はその後曹丕に殺害されてしまいます。

そして彼は側室を皇后に擁立することになるのですが彼女のような相手の気持ちを忖度して、

真心がこもっている女性は三国時代には中々いないのではないのでしょうか。

あのような殺伐とした世の中で甄氏のような真心を持った女性を見つけることは至難であり、

現在でも男女問わず中々他人を思いやる気持ちを持った人は多くいないように思いますが、

皆様はどのように思いますか、

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書1 今鷹真・井波律子著など

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:三国志の覇者・曹操の妻13人を紹介!

関連記事:曹操の妻はどんな人達だったの?13人を紹介 Part1

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 「楚」ってどんな国?キングダム戦国七雄を徹底紹介
  2. 孫資(そんし)と劉放(りゅうほう)の綱渡り!曹叡の側近達による命…
  3. 劉勲(りゅうくん)とはどんな人?袁術病死の後継者は「泣く子を救う…
  4. ええっ!曹操と劉備は元々は仲が良かったって本当?
  5. 戦下手の夏侯惇が大活躍!運が味方した陽平関の戦いってどんな戦いな…
  6. 曹休(そうきゅう)ってどんな人?一回の敗北で、後世の評価がガタ落…
  7. 三国志の時代にダムがあった!蜀が豊かであったのはダムのおかげ
  8. ひとりしかいない筈なのにたくさんいた? 『皇帝』のお話

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 三国時代の黄夫人(黄月英)とは、実際にいた人?
  2. 89話:龐統、涪水関を計略で落とす
  3. 【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎
  4. 武経七書(ぶけいしちしょ)って何? 兵家を代表する七つの書物
  5. 赤壁の敗戦の原因は腸チフスだった?多くの魏将の生命を奪った伝染病とは?
  6. 蒙毅(もうき)ってどんな人?趙高に恨まれて悲劇の最期を迎える文官

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【超レアな儀式】真の皇帝にしか許されない封禅の儀式って何? 田斉に時代最高の名君である威王の逸話【春秋戦国時代の斉の名君】 え?まるでバカ殿?三国志時代の愛されメイクを紹介。どんな風にお化粧してたの? 曹操が人材集めに熱中していたのは曹騰(そうとう)の影響だった!? 【軍師連盟】諸葛孔明の北伐は司馬仲達がいなければ成功していたの? キングダムの昌平君(しょうへいくん)は、なぜ秦を裏切るの?実在した男の数奇な運命 関羽は味方に嫌われ孤立していた?その驚くべき理由とは? 【諸葛亮孔明に学ぶ学習方法】夏休みの宿題にも応用できる?

おすすめ記事

  1. 漫画「センゴク」と「史実」から見る姉川の合戦
  2. 郭嘉(かくか)の死因は結核だった?【はじさん臨終図巻】
  3. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第6部
  4. 田豊(でんほう)とはどんな人?優れた策をいくつも進言するも全てが無駄になった智謀の臣
  5. 【感謝・出版】各カテゴリで売れ筋ランキング1位を獲得しました。
  6. 播磨の豪族から出現した自信家・黒田孝高の誕生と初陣
  7. 【曹操の人心掌握術】身内よりも部下を優先せよ
  8. 三国志の時代にも可愛い巫女が存在した!?李傕や劉禅もハマった巫女事情

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
特別企画


袁術祭り

異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP