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ギョッ!これも薬?華佗も利用した、ちょいグロな漢方薬の話

2017年6月4日


 

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病院で処方される薬は、私達の健康を回復させる有り難い存在ですが、

薬が発明されると病原菌にも耐性が出来、効果が弱くなる、または副作用が出ます。

そこで、化学的な西洋医学ではなく、自然由来の成分を使う副作用の無い、

中医学=漢方に注目が集まっています。

 

1800年前の三国志の世界は、当然、オ―ル漢方薬の世界でしたが、

中にはギョッとするような薬の原材料もあったりします。

今回のはじ三では、ちょいグロくて面白い漢方の世界を紹介します。

 

自称・皇帝
当記事は、
「華陀 グロ」
「漢方薬 グロ」
などのワードで検索する人にもオススメ♪

 

関連記事:スーパーDr華佗が曹操に殺された意外な理由に涙・・

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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華佗も使用した、中国医学の基礎、神農本草経

 

中国における漢方薬は、伝説では神農(しんのう)氏が生み出したとされていますが、

それが体系化したのは、神農本草経(しんのうほんぞうきょう)で後漢の時代です。

おお、これまた、三国志の少し前の話じゃないですか。

 

神農本草経は原文を散逸しましたが、部分が後世に伝わり内容は変えないで、

新しい薬を追加したので、漢代の記述は保存されていると考えられています。

 

神農本草経には、365の薬についての記述があり、

その中で、252種類が植物、67種類が動物、46種類が鉱物で、

それぞれ、服用の危険度に応じて、上薬、中薬、下薬に分類されました。

 

伝説の名医華佗も漢方薬を使用した

 

さて、三国志演義では、関羽(かんう)の毒矢が刺さった肘を外科手術で治療し、

曹操(そうそう)の頭痛を取り除こうと、頭を切開しようとして殺されてしまった

伝説の名医華佗(かだ)がいますが、記録が正しいなら、彼が活躍するようになる

少し前か同時期に、漢方薬は、その基礎が完成したという事になります。

ですので、患者を治療するのに、華佗も神農本草経を利用したのは

間違いない事でしょう。

 

はじめての三国志メモリーズ

三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

歯、髪の毛、血液、ウ○コ、胆石、母乳 驚きの漢方薬の原料

 

 

神農本草経には、植物以外に、動物由来の67種類の薬の原料が記録されますが、

それには、牛の胆石(午黄:ごおう)や人間の歯、歯垢(しこう)、唾液、血液、

母乳、おしっこ、ウ○コ、涙、骨、へその緒、胎盤など、グロいモノが記載されています。

 

もちろん、これらは、悪ふざけではなく、臨床実験を通じて薬効があると

当時、認定されたモノなのですが、さすがに、今からこれらの薬を使います

なーんて言われたら、かなり引きますよね・・

 

華佗が、どのような漢方薬を使用したか、詳細な記録はないのですが、

ただ、外科手術を行う時の麻酔として麻沸散(まふつさん)を使い、

その中には、猛毒のチョウセンアサガオも入っていたようです。

 

そういうハンパなく危ない薬草に比べれば、人の歯や歯垢やウ○コ程度

華佗には、ものの数では無かったかも・・ま、処方される方はイヤですけど、、

 

紫河車という内臓系の漢方薬の正体とは?

 

そんな内臓系の漢方薬の一つに紫河車(しかしゃ)という名前の薬があります。

紫河車の歴史は古く、あのキングダムの主人公の一人、秦王政こと、

秦の始皇帝が、「紫河車超スゲー!」と不老長寿の妙薬と珍重したようです。

 

紫河車には、アミノ酸や、脂質、糖質、たんぱく質の三大栄養素が含まれる他、

生理活性成分である、ビタミン、ミネラル、核酸、酵素など、赤ちゃんの

生育に欠かせない栄養素も入っています。

 

この中でアミノ酸は細胞を造る原料ですし、脂質、糖質、たんぱく質は

身体を造る重要な栄養源です。

また、核酸は遺伝子の修復や新陳代謝の促進など若返りに効果があります。

 

そう、始皇帝が紫河車を不老不死の妙薬と呼んだのは、

現代医学から考えても、あながち間違いではないのです。

 

※もっとも、不老不死にまでは、なりませんが・・

 

関連記事:始皇帝は不老不死を求めて何で水銀を飲んだの?

   

紫河車の正体は、○○!

 

そんな始皇帝を虜にした、紫河車とは、一体なんなのか?というと、

実は胎盤(たいばん)なのです。

胎盤は、産まれてきた胎児を包んでいる栄養素が含まれた袋で、

人間以外の哺乳類は出産後に本能的に胎盤を食べてしまいます。

 

胎盤には、産後の体力を回復させ、病気に対する抵抗力を強め、

母乳の出を良くする効果があり、古くから出産後の女性に食べさせる

風習がある土地が世界中にあるそうです。

 

働きながら、子育てをする現代女性にプラセンタ

 

食べるとなると、ゲッとなりそうな胎盤ですが、この胎盤が加工されて、

サプリメントになったものが、今、話題の健康成分、プラセンタです。

そう、プラセンタって、胎盤という意味なんですね。

 

もちろん、現在使われているプラセンタの原材料は人の胎盤ではなく、

馬や豚のような哺乳類由来の成分になっています。

 

その効果は、自律神経やホルモンバランスを回復させ、

病気への抵抗力を高め、抗アレルギー機能を強化し、

代謝を活発にして臓器や細胞を活性化させる等、多岐に渡ります。

 

でも、これって、子育てをしながら、仕事もしている女性には

全部必要な効果じゃあないでしょうか?

始皇帝も、毎日、激務をこなしていたそうですから、不老不死は

ともかく、彼が元気でバリバリ働いていた裏には、紫河車、

つまり、プラセンタの力があったかも知れませんよ。

 

三国志ライターkawausoの独り言

 

キングダムや三国志の時代から、不老長寿や体力回復の薬として、

珍重されていた紫河車が、現在ではプラセンタとして、

働きながら子育てする女性に受けているなんて、不思議な感じがします。

 

そう言えば華佗は、外科、内科、小児科、産婦人科、すべてが出来たそうです。

もしかして、子供を出産したばかりの女性に

「体力回復の為に紫河車を食べなされ!」とか言ったかも知れませんね。

 

関連記事:三国志時代の医療はどうなっていたの?華佗以外にも治療を行っていた!

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民間伝承の三国志

 
 
 

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