編集長日記
北伐

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

ギョッ!これも薬?華佗も利用した、ちょいグロな漢方薬の話

この記事の所要時間: 354




 

病院で処方される薬は、私達の健康を回復させる有り難い存在ですが、

薬が発明されると病原菌にも耐性が出来、効果が弱くなる、または副作用が出ます。

そこで、化学的な西洋医学ではなく、自然由来の成分を使う副作用の無い、

中医学=漢方に注目が集まっています。

 

1800年前の三国志の世界は、当然、オ―ル漢方薬の世界でしたが、

中にはギョッとするような薬の原材料もあったりします。

今回のはじ三では、ちょいグロくて面白い漢方の世界を紹介します。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:スーパーDr華佗が曹操に殺された意外な理由に涙・・




華佗も使用した、中国医学の基礎、神農本草経

 

中国における漢方薬は、伝説では神農(しんのう)氏が生み出したとされていますが、

それが体系化したのは、神農本草経(しんのうほんぞうきょう)で後漢の時代です。

おお、これまた、三国志の少し前の話じゃないですか。

 

神農本草経は原文を散逸しましたが、部分が後世に伝わり内容は変えないで、

新しい薬を追加したので、漢代の記述は保存されていると考えられています。

 

神農本草経には、365の薬についての記述があり、

その中で、252種類が植物、67種類が動物、46種類が鉱物で、

それぞれ、服用の危険度に応じて、上薬、中薬、下薬に分類されました。




伝説の名医華佗も漢方薬を使用した

 

さて、三国志演義では、関羽(かんう)の毒矢が刺さった肘を外科手術で治療し、

曹操(そうそう)の頭痛を取り除こうと、頭を切開しようとして殺されてしまった

伝説の名医華佗(かだ)がいますが、記録が正しいなら、彼が活躍するようになる

少し前か同時期に、漢方薬は、その基礎が完成したという事になります。

ですので、患者を治療するのに、華佗も神農本草経を利用したのは

間違いない事でしょう。

 

【PR】三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

歯、髪の毛、血液、ウ○コ、胆石、母乳 驚きの漢方薬の原料

 

 

神農本草経には、植物以外に、動物由来の67種類の薬の原料が記録されますが、

それには、牛の胆石(午黄:ごおう)や人間の歯、歯垢(しこう)、唾液、血液、

母乳、おしっこ、ウ○コ、涙、骨、へその緒、胎盤など、グロいモノが記載されています。

 

もちろん、これらは、悪ふざけではなく、臨床実験を通じて薬効があると

当時、認定されたモノなのですが、さすがに、今からこれらの薬を使います

なーんて言われたら、かなり引きますよね・・

 

華佗が、どのような漢方薬を使用したか、詳細な記録はないのですが、

ただ、外科手術を行う時の麻酔として麻沸散(まふつさん)を使い、

その中には、猛毒のチョウセンアサガオも入っていたようです。

 

そういうハンパなく危ない薬草に比べれば、人の歯や歯垢やウ○コ程度

華佗には、ものの数では無かったかも・・ま、処方される方はイヤですけど、、

 

紫河車という内臓系の漢方薬の正体とは?

 

そんな内臓系の漢方薬の一つに紫河車(しかしゃ)という名前の薬があります。

紫河車の歴史は古く、あのキングダムの主人公の一人、秦王政こと、

秦の始皇帝が、「紫河車超スゲー!」と不老長寿の妙薬と珍重したようです。

 

紫河車には、アミノ酸や、脂質、糖質、たんぱく質の三大栄養素が含まれる他、

生理活性成分である、ビタミン、ミネラル、核酸、酵素など、赤ちゃんの

生育に欠かせない栄養素も入っています。

 

この中でアミノ酸は細胞を造る原料ですし、脂質、糖質、たんぱく質は

身体を造る重要な栄養源です。

また、核酸は遺伝子の修復や新陳代謝の促進など若返りに効果があります。

 

そう、始皇帝が紫河車を不老不死の妙薬と呼んだのは、

現代医学から考えても、あながち間違いではないのです。

 

※もっとも、不老不死にまでは、なりませんが・・

 

関連記事:始皇帝は不老不死を求めて何で水銀を飲んだの?

 

紫河車の正体は、○○!

 

そんな始皇帝を虜にした、紫河車とは、一体なんなのか?というと、

実は胎盤(たいばん)なのです。

胎盤は、産まれてきた胎児を包んでいる栄養素が含まれた袋で、

人間以外の哺乳類は出産後に本能的に胎盤を食べてしまいます。

 

胎盤には、産後の体力を回復させ、病気に対する抵抗力を強め、

母乳の出を良くする効果があり、古くから出産後の女性に食べさせる

風習がある土地が世界中にあるそうです。

 

働きながら、子育てをする現代女性にプラセンタ



食べるとなると、ゲッとなりそうな胎盤ですが、この胎盤が加工されて、

サプリメントになったものが、今、話題の健康成分、プラセンタです。

そう、プラセンタって、胎盤という意味なんですね。

 

もちろん、現在使われているプラセンタの原材料は人の胎盤ではなく、

馬や豚のような哺乳類由来の成分になっています。

 

その効果は、自律神経やホルモンバランスを回復させ、

病気への抵抗力を高め、抗アレルギー機能を強化し、

代謝を活発にして臓器や細胞を活性化させる等、多岐に渡ります。

 

でも、これって、子育てをしながら、仕事もしている女性には

全部必要な効果じゃあないでしょうか?

始皇帝も、毎日、激務をこなしていたそうですから、不老不死は

ともかく、彼が元気でバリバリ働いていた裏には、紫河車、

つまり、プラセンタの力があったかも知れませんよ。

 

三国志ライターkawausoの独り言

 

キングダムや三国志の時代から、不老長寿や体力回復の薬として、

珍重されていた紫河車が、現在ではプラセンタとして、

働きながら子育てする女性に受けているなんて、不思議な感じがします。



 

そう言えば華佗は、外科、内科、小児科、産婦人科、すべてが出来たそうです。

もしかして、子供を出産したばかりの女性に

「体力回復の為に紫河車を食べなされ!」とか言ったかも知れませんね。

 


PR:【エテルノ 美容液】世界初!発酵プラセンタ原液

関連記事:三国志時代の医療はどうなっていたの?華佗以外にも治療を行っていた!

関連記事:華佗の使った麻酔薬「麻沸散」って何?

 




kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. まったく安心できない三国志の全裸男、禰衡(でいこう)
  2. 荀灌(じゅんかん)とはどんな人?父の危機を十三歳の少女が救った荀…
  3. 【日中変人学者対決】孔融VS藤原頼長
  4. 【初代親衛隊長】呂布軍を打ち破るきっかけを作った典韋(てんい)
  5. 呉の初代丞相・孫卲(そんしょう)は「正史三国志」に記されていない…
  6. 曹操の魅力とは?武将アンケート同立2位
  7. 【曹操の人心掌握術】身内よりも部下を優先せよ
  8. 孫香(そんこう)とはどんな人?そんな人いたんだ!最期まで袁術に尽…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 曹操は周瑜も魏軍に取り込もうとしていた!孫呉の大都督・周瑜も欲しがった人材マニア
  2. 曹操が人材集めに熱中していたのは曹騰(そうとう)の影響だった!?
  3. 【はじめてのセンゴク】播磨における予想外の展開と上月城の悲しい最後
  4. 蒙恬(もうてん)はどんな性格なの?真面目さの照れ隠しの軽い性格
  5. これであなたも知ったかぶり!春秋時代をザックリ紹介!
  6. キングダム 510話 ネタバレ予想:李牧が王翦に仕掛けた罠とは何なの?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

趙雲の妻、孫夫人がお茶目すぎる!ほんのいたずらが夫を殺す羽目に! 東方明珠のへなちょこ黄河旅行記 その2 【曹髦編】三国最強の魏はなぜ滅びることになったの? 趙、韓、魏を産んだ超大国、晋(しん)とはどんな国?キングダム戦国七雄を徹底紹介 三国志:前半戦のまとめその1(董卓登場まで) 意外な事実!三国志の時代のお盆は死者の為に懺悔する日だった! なぜ関羽は神様になったのか?忠義神武霊佑仁勇威顕関聖大帝 あの曹操が箱入り娘ってどういうこと!?華容道って、なに?

おすすめ記事

  1. はじめての三国志 好きな武将アンケート 投票結果
  2. 三国志とキングダムのそっくり武将は誰?|信と呂蒙
  3. 華佗の使った麻酔薬「麻沸散」って何?
  4. 呂布VS袁術、東西嘘合戦、勝利するのはどっちだ!
  5. 【真田丸】真田信繁も背水の陣を敷いた?国士無双と謳われた天才武将・韓信との共通点
  6. 【余裕をみせすぎて大失態】やっちゃった感が否めない曹操のやらかしエピソード 濮陽の戦い編
  7. 王郎(おうろう)とはどんな人?光武帝を苦しめた自称漢のプリンス
  8. キングダムと三国志の違いって何?時代を追ってみる

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP