キングダム
潼関の戦い特集




はじめての三国志

menu

はじめての魏

国淵(こくえん)とはどんな人?三国志時代にも名探偵は存在した!魏のシャーロック・ホームズ

この記事の所要時間: 249




 

「基本だよ。ワトソン君」の名言を残した名探偵シャーロック・ホームズ。

今回はシャーロック・ホームズをご紹介するのではなく、

彼に負けないほどの推察力を持った魏の国に実在した正直者の名探偵・

国淵(こくえん)をご紹介したいと思います。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【三国志事件簿】名探偵コナンもお手上げ?二宮の変とは一体どんな事件?




岩を机にして勉学に励む

 

国淵は若い頃学問が好きで鄭玄(ていげん)を先生と仰いで勉学に励んでいきますが、

中華が戦乱によって荒廃し始めると比較的平和であった遼東へ逃亡。

彼はこの地の岩を机として勉学に励んでいったそうです。

この事を知った遼東の民衆達は彼の勉学に対する姿勢を褒め、

名を知られていくことになります。




仕事の評価制度を制定する

 

彼は中華の戦乱がある程度落ち着くと故郷へ帰郷します。

曹操国淵が優秀な人材であることを知り彼を招いて配下に加えます。

国淵は曹操に仕えると広大な地域に屯田制を行う考えを持っており、

国淵に屯田を統括する事務を任せることにします。

彼は曹操に命じられて屯田の事務を任せられると

屯田制を行う土地を自らの足で歩いて調査を行い、

屯田制を行う際その土地が農業に適した土地なのかどうかを調べていきます。

こうして土地の善し悪しをしっかりと見極めると民衆を屯田を行う土地に住ませて、

民衆の数に応じた役人を配置。

そして屯田を行った際の出来高の成績をしっかりと制定させます。

この結果、国淵が屯田制を行った土地は5年で食料庫に食料がしまえないほど貯蓄され、

民衆達は良い成績を残すために一所懸命楽しく仕事を行ったそうです。

 

【PR】三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

「二京の賦」を引用した悪口が書かれる

 

「二京の賦(にきょうのふ)」とは後漢中期の科学者・張衡(ちょうこう)が作った作品です。

この二京の賦を引用して曹操の統治に対して悪口を投函してくる者がおりました。

曹操はこの作者に対して激怒し、何とかしてこの作者を知りたいと考えておりました。

国淵は事件のにおいがすると部下へ声を掛けると

二京の賦を引用して政治の悪口が書かれた書を保存しておくことにします。

 

名探偵国淵の犯人探しその1;学問を若者に受けさせる

 

国淵は役人に「最近学問が衰退しているので、

理解力があり見所のある若者を集め、

先生につかせて学問を行ってやりたいと考えているのだが、誰か適任者はいないかね」と相談。

すると役人は見所のある若者を三人連れてきます。

国淵はこの三人へ二京の賦を見せて「君たちが今まで勉強に励んできたそうだが、

まだこれは知るまい。

この二京の賦は非常に優秀な作品であるが、この賦を読める先生があまりいないのだ。

そこで君たちにこの賦を読むことのできる先生を探してこの先生に教えを乞うて来なさい」

と指示を出します。

若者は国淵に元気よく「分かりました。」と言って走り去っていきます。

 

名探偵国淵の犯人探しその2:二京の賦を書いてもらう

 

若者達は国淵へ「二京の賦を読める先生を探し出しました。」と報告を受けます。

国淵は役人へ命じて「君。今から若者達が探し出した先生の所へ行って、

二京の賦を書いてきてもらってくれ」とお願いします。

役人は若者達が通っている先生の元へ到着すると

「先生。ぜひ二京の賦を書いていただけないでしょうか」と礼を尽くしてお願いします。

先生は仕方なく二京の賦を書いて役人へ渡します。

 

名探偵国淵の犯人探しその3:筆跡を調べる

 

国淵は役人が帰ってくると二京の賦を引用して書いていた現状の政治に対する悪口が

かいてある書を出します。

そして先生が書いた二京の賦との筆跡鑑定を開始。

その結果二京の賦を引用して書いた政治の悪口と

若者たちへ勉学を教えている先生が書いた二京の賦が同筆であることが判明。

国淵はすぐに役人に命じて彼を逮捕し尋問をさせると犯人だということが分かり、

事件は解決されることになります。

そして彼は部下の役人へ「基本だよ。ワトソン君」と言ってパイプをくゆらせたそうです。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

名探偵・国淵ですがこの事件を解決した後大臣の位に昇進しておりますが、

現職のまま亡くなってしまいます。

彼は大臣となっていながら貧相な服を来て、

もらった褒美などは全て友人や親族に分け与えていたそうです。

彼にしてみればこれも「当然だよ。ワトソン君」と言ってパイプをくゆらせていそうですが…。

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書2 今鷹真・井波律子著など

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【涼州の錦vs魏の文官】果たして勝ったのはどっち?

関連記事:三国志の兵力は実際にどこまで本当なの?魏呉蜀の兵力の真実に迫る!

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 【赤壁の戦いの裏側】劉備軍は周瑜に深く関わろうとしなかった!
  2. 「わしの樊噲じゃ」盗賊達を震え上がらせ、曹操の命を救った許褚の武…
  3. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十話「走れ竜宮小僧」の見…
  4. 朱桓(しゅかん)ってどんな人?貴族出身なのに下の者には優しく記憶…
  5. 【名将対決】雷神と恐れられた名将立花道雪VS呉の名将陸遜 Par…
  6. 【マイナー武将ここがすごい】建安七子・王粲の才能がヤバイってほん…
  7. 【センゴク】丹波の反乱と松永久秀の反乱
  8. 【初めての戦国史】武田家を継いだ晴信に新たな試練が訪れる

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 蜀 武運を誇る馬超
  2. 大久保利通 幕末
  3. 孫堅、孫賁

おすすめ記事

  1. 劉備が皇帝になったのは皇族だった事が大きな理由?
  2. 羅貫中はケアレスミスをしていた?三国志時代の紙の価値
  3. コミュニティ機能アップデートのお知らせ(10月20日実施)
  4. 【意外な事実】公孫サンは英雄劉備が真似した人物だった!
  5. 董卓は実は名将軍であるという根拠
  6. キングダム579話ネタバレ予想vol2李牧は王翦の包囲殲滅に敗れる

三國志雑学

  1. 羊コ 羊祜 魏と晋
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

アンゴルモア 元寇合戦記ネタバレ 第29話 Part.2 高麗の栄光の為、父を裏切れ 徳川慶喜は会津藩をポイ捨てにした? どうして蜀は人材難に陥ったのか? 東方明珠のへなちょこ洛陽旅行記 その1 三国時代の船はどうなっていたの?三国志の海戦は目的別に船が用いられていた 呂布の武力100以上あっても天下は取れなかった理由 実は、かなりの極悪人徐州牧の陶謙(とうけん) 【天下分け目の最終戦】広武山の戦いで勝ったほうが天下の覇者になる重要な戦

おすすめ記事

  1. 中国の歴史書は二十一史?それとも二十四史どんなことが書いてあるの?
  2. 滅びゆくものへの郷愁劉備という生き方
  3. 知らないと貴方も騙される!龐統の心の誘導テクニックが使えるのでこっそり教えちゃいます!
  4. 20話:激突、菫卓対反菫卓連合軍
  5. 【朝まで三国志2017】告知参加メンバーが判明したよ
  6. 諸葛亮孔明の軍事能力は実際に優れていたの?後半
  7. 【ネコ派必見】猫にまつわる中国史の逸話!古代漢民族は無類の猫好きだった?
  8. ええっ?蒙驁(もうごう)将軍は史実では秦の六大将軍に並ぶ超名将だった

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“水滸伝"

“三国志人物事典"

PAGE TOP