朝まで三国志軍師
北伐




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

「高平陵の乱」を蜀の丞相の費禕はどう評価したの?蜀から見る魏のクーデター

この記事の所要時間: 236




 

諸葛孔明から後継者として名指しされた費禕(ひい)

蔣琬の跡を継いで蜀の国政を担うトップに就任することになります。

彼は曹爽(そうそう)と司馬仲達(しばちゅうたつ)の間で起きた

魏の政変(高平陵の乱)について二つの見解を述べて評価を下しておりました。

さて彼が評価を下した高平陵の乱の見解とはどのようなものであったのでしょうか。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【能力高すぎワロタ】仕事のできる蜀の三代目トップ費禕(ひい)エピソードも紹介!




高平陵の乱が勃発

 

魏の曹芳(そうほう)の時代、

曹爽は司馬仲達を押しのけて魏の政治・軍事における実権を握っておりました。

しかし司馬仲達は曹爽から魏の政治・軍事における実権を取り返すため、

チャンスを伺っておりました。

そしてついにそのチャンスがやってきます。

 

 

曹爽は皇帝や一族を連れて先代の皇帝達のお墓参りに出かけるため、

魏の首都である洛陽(らくよう)から出てかけていきます。

司馬仲達は先代の郭皇后を味方につけて曹爽の専横を批判し、

クーデターを実行。

曹爽は司馬仲達がクーデターを実行したことを知ると彼に逆らうことをしないで降伏します。

その後司馬仲達は曹爽の一族や彼に味方した側近などを次々と処断し、

司馬家が魏の中枢を支配することに成功します。

この政変を後に高平陵の乱というのですがこの魏の政変は蜀にも知らされてきます。




費禕の見解その1:司馬仲達の行為は民意に沿っている

 

高平陵の乱が勃発した際、蜀のトップに君臨していた蜀のスーパー丞相・費禕。

彼は魏の政変について二つの見解を述べておりました。

彼の一つ目の見解「曹爽兄弟はポンコツであったが魏の皇族一員であり、

曹叡(そうえい)から遺命を託された人物である。

先代の皇帝から遺命を託されたにも関わらず調子に乗って豪華な暮らしをし、

才能のない人物と付き合い国家を見出そうとしていた。

司馬仲達は彼らを討伐して国家を正すことに成功したことは

民衆達の期待に沿った物であると思う」と自らの考えを述べます。

では二つ目の見解はどの様なものなのでしょうか。

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

 

費禕の見解その2:曹爽に反逆する意思は無かっただろう

 

費禕は高平陵の乱においてもうひとつの見解を述べます。

その見解は一体どのようなものなのでしょうか。

彼はこのように述べておりました。

費禕の見解その2「司馬仲達は曹叡が自分ひとりに遺命を託さなかったことに対して、

不満を持っていたのではないのであろうか。

その理由として曹爽が政権を握った時に一切忠告や注意をして

彼を諭すような事をしなかった事が証左といえよう。

また私が思うに曹爽は反逆するつもりはなかったのではないのであろうか。

もし本当に司馬仲達に対して反逆を行うのであれば、

しっかりと軍勢を準備してから外出するつもりである。

しかし曹爽は皇帝と一族、側近だけを連れて外出しており、

軍勢をほとんど連れていない状態でどうやって、

司馬仲達に反乱を起こすことができるのであろうか。

これらをまとめれば曹爽が反逆するつもりが無かったと言えるのではないのであろうか。

司馬仲達は曹爽を処断する理由として彼が調子に乗って豪華な暮らしや

権力の乱用を理由に彼を処刑したらしい。

それは私も一向に構わないと思うが、しかし彼の幼い子供まで殺害して曹真(そうしん)の血脈を絶やし、

曹操の娘を娶っていた何晏まで殺害するのはやりすぎではないか」と

述べております。

 

関連記事:もし司馬懿が赤壁の戦いに参加していたら魏はどうなった?

関連記事:曹爽討伐に成功後の司馬懿の対応が神ってる

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

費禕が評価した高平陵の乱は二つの意見を出して評価を下しておりました。

レンが考えるに曹爽が反乱を起こす意思を全くもっていなかったにも関わらず、

司馬仲達が彼の一族や側近まで全てを殺害させたのはやりすぎではないかと

いう意見に賛成です。

確かに司馬家が権力を握るためには敵対者であった曹爽の一族すべてを殺害して、

恨みを残さないようにしなくてはならないと思います。

しかし幼い子供まで殺害する理由があったのでしょうか。

これは少しやりすぎではないかなとレンは考えるのですが、

皆さんは費禕のどちらの意見に賛同できますか。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志蜀書 今鷹真・井波律子著など

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:司馬懿を追い落として魏の政権を握った者達はどんな国家を目指していたの?

関連記事:民話に出てくる司馬懿がまるで昔話のいじわる爺さんレベル!

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 蜀ファンに衝撃!実は関羽は劉備の部下ではなく群雄(同盟主)だった…
  2. 赤壁の戦いにモデルがあった?八陽湖の戦い
  3. 三国志時代の大晦日が楽しそう!プレゼント交換、友達と夕食や夜更か…
  4. 孫策を自分の息子にしたいと思っていた袁術
  5. 董卓の軍師・李儒はどれだけ凄かったの?革新的な進言を続けた謎の軍…
  6. 初心者にも分かる!陸遜と諸葛亮孔明の関係性
  7. 孔明と一緒に蜀の政権を支えた熟考型の人材ってどんな人?
  8. 【春秋時代の覇者から学ぶ】桓公・勾践・呉起から学ぶ!明日から使え…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 「英傑ランキング」上位100名の中に選ばれた8人で争われる「公式頂上リーグ選抜決定戦 ~小暑の陣~」開催
  2. 孔明とは陰と陽!漆黒の軍師、法正が蜀獲りに大活躍
  3. 【5分で分かる】田中角栄とは何者なの?戦後最大の庶民宰相をザックリ紹介!
  4. 世説新語(せせつしんご)ってなに?初心者にこそ読んでほしい小説集
  5. 蜀討伐戦の驚きの真実!鄧艾は孫子の兵法書を応用していた!
  6. 劉備入蜀の立役者、龐統の全戦歴

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

董卓の毒牙から袁紹を陰ながら助けた名士達に痺れる! 陳矯(ちんきょう)とはどんな人?忠誠心と優れた決断力を持っていた魏の文官 キングダムで活躍している名将・李牧は実は臆病者だった!? 文化の違いを理解すれば三国志がより分かる!日本と中国では、こういう所が大違い? 孫堅が伝国の玉璽を手に入れたわけ 諸葛恪(しょかつ かく)ってどんな人?|頭が良すぎて諸葛一族を滅ぼす 邴原(へいげん)とはどんな人?曹操・荀彧から尊敬を受けたマイナー文官 武田信繁(たけだのぶしげ)とはどんな人?武田信玄の片腕と呼ばれた名将

おすすめ記事

  1. 【三国志と梅雨】じめじめ季節のお役立ち情報も紹介
  2. 西郷どんが奄美大島に行った理由は?西郷隆盛の妻・愛加那との出会い
  3. 曹植の存在が曹丕を歪めた?何で曹丕はあんな性格になっちゃったの?
  4. はじめての三国志スタッフが選ぶ三国志おすすめゲーム3選
  5. 【第6回 幻想少女】次なる相手は曹操か?まだ見ぬ曹操の姿に期待大!
  6. スーパーDr華佗が曹操に殺された意外な理由に涙・・
  7. 【日中変人学者対決】孔融VS藤原頼長
  8. 読書感想文に使えるオススメ歴史小説「日本の幕末・近代史編」おまけもあるよ

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP