キングダム
官渡の戦い




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

「高平陵の乱」を蜀の丞相の費禕はどう評価したの?蜀から見る魏のクーデター

費禕




 

諸葛孔明から後継者として名指しされた費禕(ひい)

蔣琬の跡を継いで蜀の国政を担うトップに就任することになります。

彼は曹爽(そうそう)と司馬仲達(しばちゅうたつ)の間で起きた

魏の政変(高平陵の乱)について二つの見解を述べて評価を下しておりました。

さて彼が評価を下した高平陵の乱の見解とはどのようなものであったのでしょうか。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【能力高すぎワロタ】仕事のできる蜀の三代目トップ費禕(ひい)エピソードも紹介!




高平陵の乱が勃発

 

魏の曹芳(そうほう)の時代、

曹爽は司馬仲達を押しのけて魏の政治・軍事における実権を握っておりました。

しかし司馬仲達は曹爽から魏の政治・軍事における実権を取り返すため、

チャンスを伺っておりました。

そしてついにそのチャンスがやってきます。

 

 

曹爽は皇帝や一族を連れて先代の皇帝達のお墓参りに出かけるため、

魏の首都である洛陽(らくよう)から出てかけていきます。

司馬仲達は先代の郭皇后を味方につけて曹爽の専横を批判し、

クーデターを実行。

曹爽は司馬仲達がクーデターを実行したことを知ると彼に逆らうことをしないで降伏します。

その後司馬仲達は曹爽の一族や彼に味方した側近などを次々と処断し、

司馬家が魏の中枢を支配することに成功します。

この政変を後に高平陵の乱というのですがこの魏の政変は蜀にも知らされてきます。




費禕の見解その1:司馬仲達の行為は民意に沿っている

 

高平陵の乱が勃発した際、蜀のトップに君臨していた蜀のスーパー丞相費禕

彼は魏の政変について二つの見解を述べておりました。

彼の一つ目の見解「曹爽兄弟はポンコツであったが魏の皇族一員であり、

曹叡(そうえい)から遺命を託された人物である。

先代の皇帝から遺命を託されたにも関わらず調子に乗って豪華な暮らしをし、

才能のない人物と付き合い国家を見出そうとしていた。

司馬仲達は彼らを討伐して国家を正すことに成功したことは

民衆達の期待に沿った物であると思う」と自らの考えを述べます。

では二つ目の見解はどの様なものなのでしょうか。

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

 

費禕の見解その2:曹爽に反逆する意思は無かっただろう

 

費禕は高平陵の乱においてもうひとつの見解を述べます。

その見解は一体どのようなものなのでしょうか。

彼はこのように述べておりました。

費禕の見解その2「司馬仲達は曹叡が自分ひとりに遺命を託さなかったことに対して、

不満を持っていたのではないのであろうか。

その理由として曹爽が政権を握った時に一切忠告や注意をして

彼を諭すような事をしなかった事が証左といえよう。

また私が思うに曹爽は反逆するつもりはなかったのではないのであろうか。

もし本当に司馬仲達に対して反逆を行うのであれば、

しっかりと軍勢を準備してから外出するつもりである。

しかし曹爽は皇帝と一族、側近だけを連れて外出しており、

軍勢をほとんど連れていない状態でどうやって、

司馬仲達に反乱を起こすことができるのであろうか。

これらをまとめれば曹爽が反逆するつもりが無かったと言えるのではないのであろうか。

司馬仲達は曹爽を処断する理由として彼が調子に乗って豪華な暮らしや

権力の乱用を理由に彼を処刑したらしい。

それは私も一向に構わないと思うが、しかし彼の幼い子供まで殺害して曹真(そうしん)の血脈を絶やし、

曹操の娘を娶っていた何晏まで殺害するのはやりすぎではないか」と

述べております。

 

関連記事:もし司馬懿が赤壁の戦いに参加していたら魏はどうなった?

関連記事:曹爽討伐に成功後の司馬懿の対応が神ってる

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

費禕が評価した高平陵の乱は二つの意見を出して評価を下しておりました。

レンが考えるに曹爽が反乱を起こす意思を全くもっていなかったにも関わらず、

司馬仲達が彼の一族や側近まで全てを殺害させたのはやりすぎではないかと

いう意見に賛成です。

確かに司馬家が権力を握るためには敵対者であった曹爽の一族すべてを殺害して、

恨みを残さないようにしなくてはならないと思います。

しかし幼い子供まで殺害する理由があったのでしょうか。

これは少しやりすぎではないかなとレンは考えるのですが、

皆さんは費禕のどちらの意見に賛同できますか。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志蜀書 今鷹真・井波律子著など

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:司馬懿を追い落として魏の政権を握った者達はどんな国家を目指していたの?

関連記事:民話に出てくる司馬懿がまるで昔話のいじわる爺さんレベル!

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 三国志では欠かせない攻城と防御の13のテクニック
  2. あの張飛がデレデレ?張飛が愛した愛馬
  3. 三顧の礼 ゆるキャラ 孔明 【衝撃の事実】日本の戦国時代にも三顧の礼があった!
  4. はじめての三国志 画像準備中 要離(ようり)とはどんな人?呉王・闔廬の為に身命をとした刺客
  5. 匡亭の戦いを図解で解説!袁術の華麗なる転落のプレリュード
  6. 朝まで三国志 劉備 【三顧の礼】演義の劉備は誰でも口説くあわてんぼう!
  7. 三国志ライター黒田レン 【おんな城主 直虎を見逃した方必見】第三話「おとわ危機一髪」の見…
  8. 真田丸 武田信玄 何で武田晴信は長尾景虎との対決を避け続けたの?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 王騎 キングダム
  2. 呂不韋
  3. 函谷関
  4. 城の前を掃除する孔明
  5. 魏 星座大好きな幼少期の管輅
  6. 山頂に陣を敷いた馬謖

おすすめ記事

  1. 【映画・関ヶ原を100倍楽しめる】司馬遼太郎の歴史小説「関ヶ原」の魅力をたっぷりご紹介
  2. 二つの中国はどうして出来た? 台湾問題を三国志で分かりやすく解説するよ
  3. 【キングダム】競争率高すぎ!秦国には大将軍希望者で溢れていた!
  4. 邪馬台国最期の戦い(後編)邪馬台国滅亡と神武降臨(神武天皇) 大和朝廷を建国したカムヤマト
  5. 前漢の景帝の尊厳を保たせるために行った領地削減政策は裏目になった理由 はじめての三国志 画像準備中
  6. 奇人・変人・露出狂?曹操をコケにして歴史に名を刻んだ禰衡(でいこう)

三國志雑学

  1. 周倉とホウ徳
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 廃仏毀釈
  2. 鄧禹と兵士
  3. 軍事面でも才能を発揮する諸葛恪
  4. ホウ徳

おすすめ記事

荀攸と曹操 荀攸(じゅんゆう)とはどんな人?地味だけど的確な献策を行った軍師 蜀の厳顔 【衝撃の事実】厳顔は老将なんかじゃなかった!? 【さんすま】三国大戦スマッシュ! 第3回 曹操交代!まさかのあの人が主力メンバー入り!! このマンガがすごい!呉に光を当てた『江南行』『みんなの呉』『赤壁ストライブ』をレビューするよ 成蟜(せいきょう)ってどんな人?史実の通り策士な政(始皇帝)の弟 孔明 【荊州獲ったどー!】諸葛亮&愉快な仲間の州乗っ取り計画 三国志の英雄(魏 呉 蜀) 衝撃の事実!三国時代に魏・呉・蜀なんて『国』は存在しなかった!? 『三国志』をもっと面白く読むためには他の時代も勉強すべき!

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集
“西遊記"

“三国志人物事典"

PAGE TOP