英雄の死因
英雄の墓特集




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【防御力倍増!】三国志野戦陣営の造り方を解説

司馬懿と魏延




 

 

 

城に入っていない軍隊は、行軍を停止すると、そこに野戦陣営を構築しました。

今風に言うとキャンプですが、夜襲や敵の攻撃に備えて陣地を構築しないと、

とても安心して休む事は出来なかったのです。

そんな野戦陣営は、どんな風にどんな条件下で造られたのでしょうか?

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:表向き武力を用いない王朝交代劇「禅譲」、曹操と荀彧の思惑は?

関連記事:炙り焼肉にソーセージ?とりあえずビールと言いたくなる三国時代の食事

 




中国の軍隊に野戦用ツールは必須だった

 

遊牧民の軍隊程ではありませんが、漢民族の軍隊も

野戦陣地を構築する為に、必要な道具を全て持って移動していました。

 

例えば、斧(おの)や、钁(くわ)、耙(くまで)、叉(さ:二股の刺又)

鎌(かま)、鎚(つち)のようなツール類、

リング付きの鉄の杙(くい)、雨を防ぐ麻布、虎落(こらく:竹垣)や

柴営(さいえい:板垣)を簡単に作れるような、鉄の鎖や

鉄のリングつきの縄などがありました。

 

これらの道具を駆使すれば、兵士の疲労の度合いにもよりますが、

数時間では、簡単な野戦陣地が構築できたのです。

 

だだっぴろい大陸を行軍すれば、そうそう毎日城に入れるわけもなく

かならず野戦陣営を敷くしかないので、その装備が備わったのでしょう。

 




どこでも陣地に向くわけではない 場所選び

 

陣地を作る場所は、前もって偵察部隊を派遣して選定していました。

理想的な陣地は台地で、近くにや牛に食わせる牧草や燃料になる薪、

飲料用の川がある場所ならベストでした。

 

逆に、低地や流れる飲料水がない土地は窮極(きゅうきょく)と呼ばれ、

陣地を置くには最悪の場所でした。

水が不自由する地域では、汚染された水に頼らざるを得ず、

伝染病が蔓延しやすいうえに、大雨が降ると水浸しになり、やはり疫病の原因になりました。

 

また、山の上は、見晴らしは最適ですが、水を得にくいので、

陣地を置いてはならず、かつて人が住んで廃棄した都市の跡も

それには適していないと判断されます。

 

恐らく、人が住むのを放棄した土地は、土地から塩が出てきたり

水源が汚染されているなど、居住できる条件が悪いと、

考えていたのかも知れません。

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

 

あの諸葛亮は野戦築城の名人だった

 

野戦陣営を構築するのは、特に兵力において相手に劣るサイドに有利でした。

堅固な陣営を構築できれば、自軍に数倍する敵の攻撃を阻止する事が出来、

士気の低下や食糧不足などで攻め手が退却する隙を突けたからです。

 

特に、諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)は、

野戦構築の名人であるとされ、第四次北伐では、司馬懿(しばい)

張郃(ちょうこう)のコンビが到達する前に鹵(ろ)城に堅固な陣営を築いて

強く守る事にしました。

 

数で勝る魏軍でしたが、陣地を抜く事が出来ず、已むなく持久戦に転じますが

魏軍では多数であるのに弱兵の蜀相手に戦えない事で諸将の不満が高まり、

司馬懿はそれに押し切られる形で決戦に転じますが、孔明が繰り出した

魏延(ぎえん)、高翔(こうしょう)、呉班(ごはん)に大敗、再び持久戦に転じました。

この時に、孔明は、敵の首3000、鎧が5000、弩を3100張得たと

漢晋春秋には書かれています。

 

関連記事:朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第13部

関連記事:【三国志ライフハック】司馬懿に見習い 勝ちパターンを生み出せ!

 

五丈原でも見事な陣地の配置を司馬懿に褒められる

 

孔明は生涯最期の戦いとなった大五次北伐でも五丈原に見事な陣地を敷きます。

まず、五丈原は渭水の南、武功水の西側にある理想の台地であり

それに加えて孔明は武功水の東に、橋頭保を築いて陣地を二重とし、

東西どちらからも兵を繰り出せるようにしていました。

 

結局、孔明は、挑発しても出て来ない司馬懿を前に無念の陣没、

蜀軍は孔明の遺体を引き連れ、空しく引き上げますが

その後に蜀軍の陣営を見た司馬懿は、完璧な配置に感心して

「孔明は天下の奇才」と言ったのは有名な話ですね

一度ならず、二度までも堅固な陣営で司馬懿を感嘆させた孔明は、

やはり野戦陣営構築の名人だと言えるでしょう。

 

三国志ライターkawausoの独り言

 

曹操も官渡決戦では、高い城壁を築いて、圧倒的に優勢な袁紹軍の攻撃に耐え

ついには勝利を拾っていますから、名将にとって野戦陣地構築のスキルは、

絶対不可欠だったかも知れませんね。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:周瑜公瑾の輝かしい功績

関連記事:【三国志版艦コレ】孫権が保有していた巨大戦艦長安を解説

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 曹操から逃げ回る劉備 【三国志演義】は劉備を偽善者前提で見ると面白い
  2. 【新企画】朝まで三国志を開催!夜22時~朝6時までノンストップ特…
  3. 荀彧は三国志の中でもトップクラスの名門だった件
  4. 張飛益徳参上 策士・張飛 (ちょうひ)が繰り出す瞞天過海の計&暗渡陳倉計ってど…
  5. 孫権は何であれほど合肥城を狙い続けたの?理由をわかりやすく解説(…
  6. 孔明 【日中清廉潔白対決】北条泰時VS諸葛亮孔明
  7. 鬼畜なのは桓騎だけではない!残虐性を兼ね備えた歴史上の人物3選
  8. 【潼関の戦い】曹操軍の補給を担った杜畿(とき)を解説

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 劉備を警戒する王粲
  2. 老荘思想(ろうそうしそう)
  3. 孔明と劉備、関羽、張飛
  4. 張飛にお酒はだめだよ
  5. 孫権と三国アヒル

おすすめ記事

  1. 【孔門十哲】仲弓(ちゅうきゅう)ってどんな人?孔子も太鼓判を押した弟子
  2. 鄧芝(とうし)ってどんな人?|敵国孫権に愛された蜀の名使者
  3. キングダム582話ネタバレ予想vol2玉鳳隊と飛信隊の関係は史実?
  4. 図解でよくわかる夷陵の戦いと趙雲の重要性 陸遜
  5. 11話:パンドラの箱を開けた漢王朝
  6. 古代中国のコペルニクスは孔明だった?彼はなぜ天文学を学んだの? 孔明もコペルニクスに似ていた

三國志雑学

  1. 司馬懿と曹爽
  2. 司馬昭
  3. 龐統
  4. 土いじりをする劉備
  5. 黄蓋
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 病気になった兵士
  2. 程昱(ていいく)
  3. 関帝廟 関羽
  4. 王莽

おすすめ記事

沖縄そばを食べる関羽 時空を超える関羽、琉球の民話に登場 曹植 【曹髦編】三国最強の魏はなぜ滅びることになったの? 陸遜 あっちもこっちも将軍、将軍、将軍だらけ!三国志の将軍の位がわかると上下関係がわかる! 趙雲 五虎大将軍 趙雲の死因は何だったの?三国志一の美男子の最期 【キングダム553話】休載スペシャル「山の民どうなる?」予想レビュー 厳畯は魯粛の後任だった!知られざる実話 王平は四龍将 王平(おうへい)ってどんな人?馬稷の山登りを止めようとした蜀の武将 曹操軍 30話:曹操軍を支えた最強の青州兵

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

PAGE TOP