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【キングダム555話】「個別撃破」ネタバレ&レビュー

2018年4月20日


 

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大人気春秋戦国時代漫画(だいにんきしゅんじゅうせんごくじだいまんが)キングダム、前回までのお話では

橑陽城(りょうようじょう)楊端和(ようたんわ)と山の民、(へき)の連合軍が捨て身の攻撃を仕掛けますが、

それを予測していた舜水樹(しゅんすいじゅ)犬戎(けんじゅうおう)ロゾが、兵力を倍増させて

待ち構えてこれを撃破しようとしていた所で終りました。

 

キングダムの555話は、再び話が橑陽から朱海平原に戻り

兵糧不足の中で、どうやって趙の三軍を撃破するか、

各自が軍議を重ねている所から始まります。

 

※この記事はキングダム553話のネタバレが含まれる記事ですのでご注意ください。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

前回記事:【キングダム554話】「壁軍の攻防」ネタバレ&レビュー

関連記事:キングダムの王翦は史実通りの最強武将だった!その理由とは?

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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キングダム555話ネタバレ&レビュー摩論、お頭にトンヅラを進言

桓騎

 

朱海平原(しゅかいへいげん)の戦いの当初から(ぎょう)を包囲していた桓騎(かんき)の軍勢ですが、

一向に鄴からの攻撃が掛けられない事からついに摩論(まろん)が異変を察知します。

 

摩論「今日はついに四方全ての趙軍が停止、

趙軍は私たちを包囲だけして沈黙、つまり決定的です。

鄴の食糧は、我々の兵糧よりも多い」

 

桓騎「・・・・」

 

摩論「雷土(らいど)さんではありませんが、王翦(おうせん)軍、楊端和(ようたんわ)軍から何か連絡は?」

 

桓騎「くるわけねえだろ、奴らが送ってても途中で趙にブッ殺されてる」

 

摩論「ということは、私達、桓騎軍が生きながらえる道は、

どちらかの軍が相手に勝利し、どこからか大量の兵糧を奪い(たずさ)えて

ここに届ける以外に無いと・・」

 

桓騎「・・・・」

 

摩論「お頭、一つだけ約束して頂けませんか?

兵糧が残り1日になった時点で鄴の包囲を解いて、さっさと退散すると」

 

桓騎「フッ、ああ、マジでそうなったならな」

 

さすがは元山賊の桓騎軍です、兵糧が尽きる前に鄴の包囲を解いて

逃走するつもりのようです。

そして、摩論の口ぶりなら秦の兵糧が尽きるようなら山賊に戻り

趙に寝返って、裏切りそうな雰囲気ですね。

もっとも、桓騎の王翦を信じる所は並々ならないので、

ギリギリまで秦軍に踏みとどまるとは思いますが・・

 

キングダム555話ネタバレ&レビュー 大義と現実

秦

 

一方で朱海平原の右翼の秦軍では、

動かない趙兵を必死に挑発する尾平(びへい)の姿が・・

 

尾平「ウオオオオオオオオ・・!

ダメだ俺の挑発(ちょうはつ)でも、奴らまるで攻めてこねえ」

 

飛信隊「あれで、挑発してたのか・・」

 

ここでも趙軍の消極戦法が目立ちます

全く戦わず兵糧切れを待つ構えです。

 

もちろん、このまま放置するわけにはいかないので、

右翼軍の幕舎では、亜光(あこう)王賁(おうほん)河了貂(かりょうてん)(しん)

真剣な表情で局面打開策を練っていました。

河了貂

 

河了貂「ダメだ、、昨日からもう完全に敵は兵糧戦に入った

あの大軍に守りに徹せられると、よほど考えてやらないと崩せない」

 

王賁「おい!貴様が仕切るな」

 

河了貂「べっ別に仕切ってないだろ」

 

主導権争いなのか、押しが強い王賁と河了貂が少し揉めます。

王賁

 

王賁「亜光将軍、蒙恬の左翼は膠着がやっと・・

ならば、我ら右翼が相対する敵を撃破できるかにこの戦いはかかっている

加えて詳細は分からぬが兵糧は持って、あと4日から5日・・」

飛信隊の信

 

信(と言いつつ、自分が仕切ってる・・)

 

王賁「単純な計算をするなら3日で右翼が敵を破り前進

合わせて本営中央軍も出陣、次の1日で李牧の中央軍を潰し勝利し

残る1日で鄴へ向かい城を包囲中の桓騎軍と合流する」

 

信「おい、ちょっと待て、そしたら全部上手く行っても

きっちり兵糧なくなっちまうぞ」

 

王賁「李牧軍を討ちさえすれば、そこからは何とかなる

鄴へ向かいながら調達する途中の小城や村からな」

 

飛信隊の信

 

信「略奪するってのか王賁!」

 

王賁「綺麗ごとを言える状況ではないことが

お前の頭では理解できぬか?」

 

信「てめェ!」

 

リアリストで貴族の王賁と下僕出身で庶民の苦しみが分かる信が、

ここで衝突するのを河了貂が止めます。

河了貂

 

河了貂「信、食料だけだよ、それにちゃんと分けてもらうんだ

帳簿をつけて後でしっかり返す約束をするとか」

 

信「分けるのを拒絶されたら!?」

 

河了貂「・・・・」

 

危機的な状況と戦争の大義の衝突、重苦しい空気が流れます。

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代  

キングダム555話ネタバレ&レビュー 王賁の策

王翦

 

虞寧(ぐねい)「そこまで!その辺のことは大将王翦様が考える事だ

今、我らが考える事は、どうして敵を(ほふ)るかだ・・

して、どうやって3日で趙軍左翼を打ち破る若君」

 

王賁「一手で趙左翼は討てぬ、理由は向こうには討ち取れば

勝ちになる大将がいないからだ岳嬰(がくえい)趙峩龍(ちょうがりゅう)堯雲(ぎょううん)馬南慈(ばなんじ)、・・」

 

河了貂「この4将に上下が無い分、どれを討っても

総崩れに繋がらないんだ」

 

※なんだかんだで画面に絡んでくる貂ちゃん

 

王賁「だが、上下がない故の弱みもある。

上から総監する者がいない故、個別撃破されやすいという点だ」

 

虞寧「個別撃破、、、まずは今日一日で1軍を屠ると?」

 

王賁「ああ、2日目でもう1軍、3日目で残る2軍を討つ」

 

虞寧「ならば今日の1軍潰しが最も重要、、どれを狙います?」

 

王賁「4軍で最も力が劣ると見られるところの岳嬰」

 

ここで亜光将軍が発言します。

 

亜光「いいだろう、ならば玉鳳隊、飛信隊の2隊で岳嬰軍にぶつかれ」

韓信

 

信&王賁「一隊で十分っ・・」

 

亜光「ならん!打ち損じは許されぬ

2隊で襲い掛かり必ず今日岳嬰の首を取れ

これは右翼の大将命令だ!」

 

王賁「ハッ!玉鳳王賁、しかと承りました!」

 

河了貂「でも、残りの3軍は・・・

こっちが動けば必ず向こうも動いてくるよ」

 

亜光「当然、3軍の相手は我が軍がやる」

 

虞寧「亜光軍は、まだまだ余力を残してある

敵を止めておく程度は容易(たやす)いことだ

両隊は心置きなく岳嬰に集中すればよい」

 

亜光「よいな、岳嬰もろとも、その軍まで全滅させるつもりで戦え」

 

信&王賁「いくぞ」

 

キングダム555話ネタバレ&レビュー 番陽と虞寧

 

出陣しようとする玉鳳隊(ぎょくほうたい)番陽(ばんよう)を虞寧が呼び止めます。

 

虞寧「番陽、若が想像以上に成長されておる、お前の功だ番陽」

 

番陽「何をおっしゃいますか、私は何も・・」

 

虞寧「お前だけにかかった重圧、私を含め多くが申し訳なく思っている

だが、お前で本当に良かった、あれはあれで若は真っすぐに成長した」

 

番陽「虞寧様、く、、そのような、私は自分の不甲斐なさにいつも・・うう」

 

泣いている番陽、時々キングダムに出てくる浪花節です。

 

虞寧「間違いなく若君は王一族の宝だ、引き続きしっかり頼むぞ番陽」

 

番陽「は、命にかえても!」

 

虞寧「今日からが正念場、武運を祈るぞ、番陽」

 

番陽「ハ!虞寧様もどうかご武運を!」

   

キングダム555話ネタバレ&レビュー亜光軍の弱点

趙

 

ナレーション:玉鳳隊と飛信隊で岳嬰の首を狙った作戦

実は・・・これが秦軍にとって大いに裏目に出てしまう

理由はーーー

 

場面は転換して、趙左翼陣営付近の荒れ野

 

この日、馬南慈は李牧(りぼく)に呼ばれていた。

 

馬南慈「お呼びですか?李牧様」

李牧

 

李牧「すみません馬南慈、軍を離れてまで呼んでしまって」

 

馬南慈「いや、特別に大きな動きもない故、問題は・・

それよりどうせなら、左翼の本陣に入られませぬか?

すぐそこですぞ」

 

李牧「まだ、調子が出ないようですね、馬南慈」

 

馬南慈「・・ええ、どうも戦っていて

北で匈奴と戦っていた時ほどの怒りが」

 

カイネ「雁門(がんもん)の鬼人があきれる、気分で調子を変えるな戦争だぞ」

 

馬南慈「戦争だからこそだ、小娘にはまだわからぬわ」

 

カイネ「あんだとコラ」

 

李牧「あなたの調子が出ないということは、

まだ趙左翼に余裕があるという事ですね」

 

馬南慈「ハハ、と言っても兵はかなり失いましたが、

して、何用でここへ?」

 

李牧「ここ数日、この戦場を見ていて気づいた事があります。

今日あたり秦右翼が動いてくると思うので急いで教えておこうと」

 

馬南慈「何をです?」

 

李牧「亜光軍の弱点です」

 

煽り:兵糧の底が近づく中、膠着した戦況を動かすべく攻めに出る秦軍

だが、李牧には秘策が・・・

 

 

キングダム556話ネタバレ予想

kawauso

 

李牧が見つけた亜光軍の弱点とは一体何なのでしょうか?

今回は死亡フラグのように、虞寧副官が潘陽に

「若(王賁)をここまで育ててくれて有難う」的なコメントが入りました。

この言葉を最後に虞寧も亜光も討ち死にという伏線かも知れません。

 

そして、ナレーションの文章では、飛信隊と玉鳳隊が戦列を離れた事が

秦軍にとっての仇になると明確に出ていますから、飛信隊と玉鳳軍が

秦軍の右翼を分離した事が致命傷になる事は間違いないでしょう。

 

李牧は機動力を駆使する人物なので、亜光と虞寧を討ち取れば、

もう右翼を束ねる人間はいないと考えたのか?

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

kawauso

 

よく動く李牧に対して王翦には動く気配がありませんね。

これはもう、驚きの大計略を仕掛けているとしか考えられません。

それを気づかれない為に一切ダンマリを通していて、

李牧が気づいたら、全てが手遅れ、そんな風になっていれば、

漫画も大盛り上がりですけどね。

次回記事:キングダム556話「王翦の守り」ネタバレ&レビュー

 

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