キングダム
南蛮征伐




はじめての三国志

menu

西郷どん

【西郷どん】おゆうとはどんな人?大久保一蔵(利通)を支えた愛人



 

奄美大島編(あまみおおしまへん)が終り、ドラマの舞台は島津久光(しまづひさみつ)の上洛で騒然となる京都へ移ります。

ずっと薩摩藩から出られなかった大久保正助(おおくぼしょうすけ)一蔵(いちぞう))も藩父(はんふ)久光の知遇を得て抜擢(ばってき)され、

長男が産んだばかりの妻、満寿子(ますこ)を置いて京都に上るのです。

しかし、そんな満寿子を薩摩に置いて大久保は京都で愛人を持つ事になります。

それが京都祇園(ぎおん)のお茶屋、一力亭(いちりきてい)芸妓(げいこ)おゆうでした。

 

西郷どん全記事一覧はこちら

関連記事:【西郷どん】実は大久保利通は囲碁が下手だった?

関連記事:大久保利通の妻はどんな人だったの?大久保満寿子に迫る

 

 

大久保一蔵唯一の愛人 おゆうは実在するの?

大久保利通

 

大久保一蔵の愛人、おゆうは実在する女性です。

京都祇園の茶屋、一力亭の主人、杉浦治郎右衛門(すぎうらじろうえもん)の娘とも養女とも言われ、

かなり人気がある美人芸妓で、おゆうをひいきにする客は多かったそうです。

一蔵とは、大久保が京都で活動するようになってから知り合い、慶応二年

(1866年)からは、大久保の京都での生活はおゆうが妻として振る舞いました。

 

 

満寿子は嫉妬しなかったの?当時の愛人妾とは

西郷カップル

 

視聴者の中には、

「多情な浮気者の西郷どんならともかく

真面目一徹な大久保一蔵(おおくぼいちぞう)が、愛人を持っていたなんて」と驚く人もいるかも・・

 

しかし、当時は、、というよりは江戸時代全般を通じて

藩を離れ出張する武士が愛人を持つのは、珍しくありませんでした。

 

便宜上、愛人と書きましたが、当時は愛人ではなく(めかけ)であり、

法律上も第二夫人として位置づけされ、夫との間に生まれた子供は、

ちゃんと認知されていました。

そうでなければ、危なくて妾になる女性などいなかったでしょう。

 

こんな感じなので、長期出張を行う武士が妾を持つのは当たり前で

正妻に対して罪悪感を感じるかどうかは、当人の心の問題でしかなく

社会的には全く問題ではありませんでした。

 

もちろん、社会的に問題ではないだけで、当時も今も女性には、

夫を自分だけのモノにしたいという独占欲がありますから

妾と本妻との間の確執(かくしつ)はケースバイケースで存在したようです。

 

では、大久保家ではどうだったか?というと確執はなく、

薩摩の大久保満寿子(おおくぼますこ)は、京都に愛人のおゆうがいる事は知っていましたが

「大久保家の為に大切な仕事をされた方」と大事にしていたそうです。

 

【幕末のエンジニア達】
幕末のエンジニア達

 

大久保一蔵の出世はおゆうのお陰だった

おゆう

 

どうして、満寿子が夫を奪ったおゆうを大事にしたのか?

それは、おゆうが京都滞在中の大久保を献身的に世話したからです。

彼女は大久保の衣食住に至る、すべての身の回りの世話を完璧にこなし

大久保を訪ねてきた人々にも心のこもった応対をしました。

 

その為に大久保への手紙には、おゆうによろしくという一文があった程でした。

大久保は生来、厳しい顔つきで人に威圧感を与えるタイプですが、

その峻厳(しゅんげん)さは、おゆうのお陰でかなり弱められた事でしょう。

 

京都での大久保の働きは、その後、大久保が明治政府で重臣として

活躍する基礎になったのです。

演説

 

もし、おゆうが大久保の妾じゃなかったら大久保一蔵の評価も

「仕事は出来るが気難しくて扱いづらい」とされて、

明治政府では、さほどの出世はしなかったかも知れません。

 

大久保との間に4男をもうけ大正まで生きたおゆう

亡くなる大久保利通

 

おゆうは一蔵との間に4人の男子をもうけています。

それぞれ、四男の大久保利夫(おおくぼとしお)、六男大久保駿熊(おおくぼはやくま)、七男大久保七熊(おおくぼななくま)

八男大久保利賢(おおくぼとしかた)です。

 

四男の利夫は海軍軍人になり少尉で病死、八男の利賢は

銀行家として活躍しています。

 

八男利賢は明治11年の10月大久保利通の死後に生まれている事から、

明治維新後も、大久保利通とおゆうの関係は続いていた事になります。

大久保利通は、明治11年、5月24日に凶刃(きょうじん)に倒れますが、

その時、利賢を妊娠していたおゆうの悲しみは一入だったでしょう。

大久保利通の墓

 

そんなおゆうは、大久保の分も長生きし大正7年1月26日に亡くなりました。

おゆうの生年は不明ですが、大久保と出会った頃から考えても

70歳は越えていた事でしょう。

 

頑固一徹(がんこいってつ)で気難しい薩摩男を支え世に出した気丈な京女は

幕末から明治を生き抜き大往生を遂げたのです。

 

幕末ライターkawausoの独り言

 

どこまでも陽性で周囲に人が集まる西郷どんと違い、大久保正助は峻厳で

一部の心を許した同志しか集まらないというのは、西郷どんでも描写されますが

それはおおむね事実でした。

 

大久保も内心それを気にしていて、明治に入ると他人の意見を聞く時は

わざと目を閉じて威圧感を軽減するように努めていたそうです。

 

しかし、書生時代の中江兆民(なかえちょうみん)が大久保と会見した時の事、大久保が目を閉じると

兆民は「人が話をしている時に寝るとは何事か!」と怒り出し

大久保は慌てて事情を説明したという話が残っています。

 

そんな大久保なので、美人できくばり上手のおゆうの存在は、

どれだけ助かったか分からないですね。

 

西郷どん:全記事一覧はこちら

関連記事:岩倉使節団とは何?大久保利通がイギリスに行った理由

関連記事:江藤新平と大久保利通、明治時代の権力闘争

 

愛と勇気で時代を切り開いた西郷どんを100倍楽しむ
西郷どん

 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 高杉晋作の死因は感染症結核だった!
  2. 幕末極悪な尊攘派志士と正義の新選組 井上源三郎とはどんな人?剣術の腕や人柄を紹介
  3. 松平春嶽はどんな人?人をなだめてばかりの幕末の調停者
  4. 酒乱の徳川慶喜 徳川慶喜は会津藩をポイ捨てにした?
  5. 吉田松陰(極悪顔) 尊皇攘夷とは一体何なの?幕末の志士達が唱えた言葉に迫る!!
  6. 和宮とはどんな人結構頑固で家茂ラブな皇女
  7. 幕末極悪な尊攘派志士と正義の新選組 芹沢鴨とはどんな人?初代新選組筆頭局長・芹沢鴨誕生から暗殺まで
  8. 小松帯刀 偉人たちの名前を冠した「小松帯刀」を飲んでみよう!

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 山頂に陣を敷いた馬謖
  2. 水月観音像(仏像)
  3. kawauso編集長 はじめての三国志主宰・おとぼけ
  4. 長篠の戦いWikipedia
  5. 劉備と曹操
  6. 馬騰
  7. 呂不韋

おすすめ記事

  1. 【日本神話の逆襲】ニギハヤヒは出雲王国復興の為に邪馬台国を滅ぼした! ニギハヤヒ(日本神話)
  2. キングダム 533話 ネタバレ予想:爆誕!飛信軍
  3. 法正が「隗より始めよ」のことわざを引用して劉備に進言したけど、どういう意味? 法正と劉備
  4. 乱世の女は強かった!女城主直虎以外の女傑を紹介 大喬
  5. 三国志 Three Kingdomsのここがすごい!スリーキングダムズを楽しむ3つのポイント
  6. 十面埋伏の計とはどんな作戦?倉亭の戦いで程昱が発案した最強の伏兵 曹仁と曹操

三國志雑学

  1. 海上での戦い 劉備と曹操
  2. ゾンビ化した孟獲
  3. 龐統
  4. 魏延
  5. 孫尚香
“はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 蜀馬に乗って戦場を駆け抜ける馬超
  2. 呂不韋
  3. 騎射の術に長けた騎馬兵士
  4. 蒟蒻問答 孔明と張飛

おすすめ記事

【お知らせ】はじめての三国志メモリーズに3名の猛将を追加しました 呂布、黒山賊 もし呂布が曹操に斬首されず助命されていたらどうなったの? え?武田勝頼って武田家二代目代理なの!? kawauso編集長のぼやきVol.7「記事では書けないネタ」 ドケチな孔明 【そうか!】蜀の次世代武将達に孔明が与えた任務が深い 三国夢幻演義バナー 龍の少年 【三国夢幻演義 龍の少年】深いい解説その2「龍の目覚め」 関羽の救援要請をシカトする劉封 痛恨の裏切り!樊城の戦いで関羽を裏切った糜芳と傅士仁に迫る! 劉禅 劉禅ってどんな政治をしたの?暗愚と呼ばれた君主の政治手腕を解説

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム
“水滸伝"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志PR募集法正"
PAGE TOP