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【日本神話の逆襲】出雲王国とたたら製鉄に見る朝鮮半島との繋がり




コーノヒロ

 

こんにちは。

古代史ライターのコーノヒロです。

前回に続き、今回も古代出雲王国(こだいいずもおうこく)について取り上げます。

邪馬台国(やまたいこく)の繁栄より前に日本列島に繁栄したのが、「出雲王国」と言われていますが、

なぜ、この地域に、日本列島で初めてとされる古代王国が登場したのでしょう?

従来なら、朝鮮半島から中国大陸へ続く、日本列島の玄関口と言われてきた北九州付近が、

日本史の中で最も早く繁栄したと考えるのが道理でしょう。

しかし、調べてみますといろいろと分かってきましたよ。

どうぞお付き合いください。

 

日本神話の逆襲日本古代王朝の謎に迫る

 

関連記事:邪馬台国最後の王ニギハヤヒの野望!カムヤマト(神武天皇)は操られた?

関連記事:邪馬台国のラストエンペラーの正体を探る!仕組まれた神武東征?!

 

 

実は、朝鮮半島から近い!?出雲地域

実は、朝鮮半島から近い!?出雲地域

 

まず、一つ目の根拠です。

地図を見てみますと、朝鮮半島からは、日本列島へは、北九州付近が近いように見えますね。

しかし、朝鮮半島の南部(慶尚南道・北道)から、

出雲石見にかけての沿岸部(島根県の北西沿岸部付近)まで船で向かう場合、

北九州に向かうよりも、早く航行できた事実もあったというのです。

 

もちろん、古代ですから、帆船での航行でしょうし、

それが可能なのは、上手く潮流にのればという条件付きになります。

ですが、古代でも、潮流や天候を読み、航行技術に長けていた人もたくさんいたでしょうから、

それは比較的実現可能だったと考えられますね。

 

 

韓の国からの贈り物?

 

二つ目の根拠として、朝鮮半島との交易の跡が出雲周辺の各所に見られるというのです。

例えば、まず、縄文時代〜弥生時代前期にかけて、

朝鮮半島南部辺りで使われていたとされる土器と同型の物が

「西川津遺跡」や「佐太講武貝塚」(どちらも島根県松江市から近く)で発見されているのです。

(例:「瓦質土器(がしつどき)」「孔列文土器」などです。)

「孔列文土器」などです

 

次に、出雲大社の近くの唐川地区というところに、「韓竃神社(からかまじんじゃ)」という神社があります。

「かま」とは「かまど」であり、それは、製鉄のための溶鉱炉であったと推測されます。

つまり、韓の国からやってきた鍛冶屋の集団が多く住んだ所と考えられるのです。

 

他にも、その唐川地区には「韓国伊太氐神社(からくにいだてじんじゃ)」がありますし、

また、島根県北西端に、「日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)」という神社があるのですが、

ここの神社の異名が「韓国神社(からくにじんじゃ)」だというのです。

 

古代中国・超科学の世界に挑戦する HMR

HMR  

「たたら」の起源は、朝鮮半島にあり!

たたら製鉄江戸期 Wikipedia

(画:たたら製鉄江戸期 Wikipedia)

 

さらなる注目すべき根拠として、

奥出雲にある、日本文化遺産にも認定されている「たたら製鉄の里」です。

スタジオジブリのアニメ映画の『もののけ姫』にも登場します「たたら」という単語ですが、

実は、「たたら」という地名は、朝鮮半島南部に散見されているのです。

つまり、元は朝鮮語だったというのです。

 

例としては、古代朝鮮の南岸に、多多羅邑(たたらのむら)

多多羅城(たたらのさし)などの地名があったというのです。

また、再度、日本列島に目を向けると、

山口県萩市に、世界遺産にも認定された「大板山たたら製鉄遺跡」があります。

これは明治期の産物ですが、元を辿ると、それほど離れていない

奥出雲の「たたら製鉄」につながるでしょう。

 

さらには、瀬戸内海の「しまなみ海道」には、「多々羅大橋」があり、

ここで、「多々羅(たたら)」の名称が使われています。

これは20世紀末に建造され命名された新しいものですが、

この辺り(愛媛県今治市大三島)には、

昔より「多々羅磯」と呼ばれる大岩盤があったそうです。

 

この辺は、古代豪族の物部氏の拠点にもなっていたところです。

前々回までのお話のおさらいをしますと、つまり、

物部氏の祖先 = ニギハヤヒ = 邪馬台国のラストエンペラー = 出雲王国の王族の子孫

という図式ですから、元を辿ると出雲につながるのです。

すなわち、朝鮮半島へ通じる道が開けるのです。

朝鮮半島から出雲を経由して、伝わっていったという図式にもなり得るでしょうか?

 

古代史ライターコーノ・ヒロの独り言

古代史ライターコーノ・ヒロの独り言

 

朝鮮半島と出雲の結びつきは、北九州地域よりも、むしろ強かったのかもしれないと思えてきますね。

縁結びの神様がいたからでしょうか?

次回からは、この出雲王国の繁栄の時代に焦点を当てていきます。お楽しみに!

 

【主な参考文献】

◆ 別冊宝島 CGでよみがえる古代出雲王国

「邪馬台国以前に存在した一大海洋国家の真実」(宝島社)〔瀧音能之 監修〕

◆ 古代出雲繁栄の謎 山陰文化ライブラリー12(川原和人 著 ハーベスト出版)

◆ 伊勢と出雲 韓神と鉄 (岡谷公二 著・平凡社 )

◆『出雲と大和 ― 古代国家の原像をたずねて ―』村井康彦著(岩波新書)

 

関連記事:邪馬台国最期の戦い(前編)神武東征と生駒の死闘

関連記事:邪馬台国最期の戦い(後編)邪馬台国滅亡と神武降臨(神武天皇)

 

日本古代史を分かりやすく解説「邪馬台国入門はじめての邪馬台国

 

 

 

コーノ・ヒロ

コーノ・ヒロ

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福祉関係の仕事をしつつ、物書きの仕事も色々としています。

小説や詩なども、ときどき書いています。
よろしくお願いします。

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