岳飛の時代に『水滸伝』の豪傑が存命していた!?


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岳飛(南宋の軍人)

 

岳飛(がくひ)南宋(なんそう)(1127年~1279年)初期の武人です。

北宋(ほくそう)(960年~1127年)が(きん)(1115年~1234年)により滅亡させられたことにより、軍に入隊して頭角を現しました。

 

秦檜(しんかい)

 

一兵卒から軍の総司令官にまで成り上がりましたが、金との和議を望む宰相の秦檜(しんかい)や南宋初代皇帝高宗(こうそう)と対立をしました。

 

岳雲

 

その結果、子の岳雲(がくうん)や部下の張憲(ちょうけん)と一緒に無実の罪で投獄されて紹興11年(1141年)に殺されました。

 

39歳の若さでした。金軍と死ぬまで戦ったことから、「中国史上最大の英雄」と称賛されています。近年、小説家の北方謙三(きたかたけんぞう)氏が岳飛を主人公にした小説『岳飛伝』を執筆しました。

 

宋江、史進、李逵、魯智深、林冲、武松、楊志(水滸伝)

 

『岳飛伝』は主人公の岳飛が『水滸伝』の豪傑と戦う内容となっています。もちろん時代の関係上、岳飛と『水滸伝』の豪傑が出会うことは、まずありえません。

『岳飛伝』は北方氏のオリジナル小説であり、一種のパラレルワールドです。

 

ところで、北方氏より先に岳飛の時代に『水滸伝』の豪傑が登場する先駆的な小説がありました。その小説は『説岳全伝』と言います。

(しん)(1644年~1911年)の時代に創作されたものです。

 

内容は岳飛とその仲間たちの物語です。日本では小説家の田中芳樹(たなか よしき)氏が翻訳しており、『岳飛伝(がくひでん)』という題名で出版されています。

この中にはわずかですが、『水滸伝』の豪傑が登場します。

 

今回は『説岳全伝』に登場する『水滸伝』の豪傑に関して紹介します。

 

自称・皇帝
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呼延灼

 

呼延灼(こえんしゃく)は『水滸伝』の中期に登場する人物です。馬を鉄の鎖で繋いで突撃していく「連環馬(れんかんば
)
」という戦法を得意としています。

 

梁山泊解散後は朝廷に帰順して武将として暮らしていました。『説岳全伝』では中盤に登場します。南宋初代皇帝高宗(こうそう)が金に追撃されている時に途中で守ろうと奮戦します。しかしすでに老齢であったので、あっけなく討たれました。

 

燕青

 

燕青(えんせい)は『水滸伝』の後期に登場する人物です。梁山泊(りょうざんぱく)の副首領の盧俊義(ろしゅんぎ)の召使いです。

 

物語の終盤で梁山泊脱退を盧俊義に提案します。だが、盧俊義はその提案には乗りませんでした。

仕方ないので、燕青は盧俊義に別れを告げて去りました。『説岳全伝』では物語中盤に盗賊の首領として登場します。

 

高宗が金から逃げている途中にたどり着いた盗賊のアジトに燕青がいました。高宗が宋江(そうこう)や他の豪傑には申し訳ないことをしたと謝罪するも、燕青は許しませんでした。結局、高宗には手を出さずに追い出してしまいました。

 

何のために登場したのか分かりません。

 


 

番外編 楊再興 楊志の親戚

 

岳飛の部下に楊再興(ようさいこう)という武将がいます。ドラマ「岳飛伝 -THE LAST HERO- BOX」にも登場しており、岳飛軍の有能な指揮官です。

 

さて、この人は『説岳全伝』では楊業(ようぎょう)の子孫となっています。楊業は北宋初期の人物であり、遼(916年~1125年)との戦で討ち死にしました。

 

実は『水滸伝』の豪傑の中にも楊業の子孫と名乗る人物がいました。それは楊志(ようし)です。楊志は『水滸伝』の初期に登場しており、楊業の子孫と自称していました。

 

『水滸伝』では終盤に病死するので、『説岳全伝』の登場はありません。

上記のことから楊再興と楊志は親戚関係です。

 

だが残念なことに、史実の楊再興が楊業の子孫と自称していたことは記されていません。ただの盗賊だったのですが、岳飛に降伏して家来になったことが記されています。

 

【滅亡から読み解く宋王朝】
北宋・南宋


 

宋代史ライター 晃の独り言

晃(あきら)akira

 

今回は岳飛の時代に存命していた『水滸伝』の豪傑について解説しました。存命していた人は今回紹介の2人以外にもいたのですけど、『説岳全伝』には2人しか登場しません。

 

他の人については、『水滸後伝』という小説があるので、それを読めば分かります。

『水滸後伝』については、いつかお話します。

 

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■中国を代表する物語「水滸伝」を分かりやすく解説■はじめての水滸伝

 

 

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