坊主になって大暴れ!水滸伝武闘派和尚・魯智深のラストはとっても意外

2022年9月22日


 

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魯智深(水滸伝)

 

さて水滸伝(すいこでん)、花和尚と呼ばれた魯智深(ろちしん)のお話、こちらは後編となります。後編ではいよいよ花和尚と呼ばれたように、魯達(ろたつ)は魯智深へとメガシンカします(※しません)。

 

後編の内容も盛り沢山、その最後、最期はまさかこんな、と思う終わりとなるでしょう。よろしければ魯智深がまだ魯達だった頃のお話もしていますので、お時間のある方はそちらからお楽しみ下さい。

 

前半はこちら

魯智深
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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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賞金首になるが助けた老人と娘に再会する魯達

魯智深(水滸伝)

 

さて紆余曲折の果てにうっかりで人を殺めてしまった、魯智深ことまだ出家していない魯達。逃走の果てに辿り着いたのは代州(だいしゅう)。すると何やら人だかりができており、そこには立札が立っています。

 

しかし困った、魯達は文字が読めなかったのです。そこに何やら魯達に声をかけてくる人がいました。その人物を見てびっくり、それは嘗て魯達が助けた金翠蓮(きんすいれん)、の父、金老人でした。

 

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坊主になって名を変え仏門に生きる魯智深

魯智深

 

金老人は金翠蓮と共に無事に逃げることができ、この地に辿り着きました。そこで良い人が仲人になってくれ、金翠蓮は趙員外(ちょういんがい)という裕福な人物の妾となれたというのです。

 

妾とは言え今度は金翠蓮も幸福に暮らせており、父親の金老人も幸せになっていました。恩返しにと親子は趙員外に魯達を紹介してくれます。

 

そこでまたまたびっくり、魯達はお尋ね者になっており、その事を知らせる立札が立っていると言うではありませんか。そしてこの追求から逃れるために、出家を進められるのです。

 

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でも三日坊主で終る魯智深

魯智深

 

趙員外の紹介で、魯達は五台山に入ります。そこで智真長老(ちしんちょうろう)に見込まれ、有り難いことに師の名を一文字授かり、魯達は魯智深となるのです。

 

しかしここで問題が起こります。魯智深は、お酒が大好きでした。その上、性格が荒っぽいのです。

 

一度目はお酒を売りに来た人に乱暴して酒を飲む、更に二度目は肉とニンニクのお料理を酒の肴に飲んで大暴れ。当然ながら酒も肉もニンニクもたぶん酔って大暴れすることも仏門では禁じられています。お師様もこれには魯智深を庇いきれず、追放処分となったのです。

 

この際に智真長老、後々重要になる「()」を魯智深に授けています。

 

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百斤の錫杖を造ろうとして止められる魯智深

京劇の関羽

 

ここでちょっと小話を。魯智深の武器、錫杖(しゃくじょう)をこの時に作ってもらうのですが、魯智深は主さ百斤の杖を所望します。しかし宥められ、説得され、最終的に62斤の杖になりました。

 

この際に「関羽(かんう)青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)でも重さは82斤だろ!」と言われます。関羽でさえ百斤の得物なんか使ってないぞ!ということでしょうが、ちょっと時代、つまり水滸伝と三国志演義(さんごくしえんぎ)が同時代に生まれている、という繋がりを感じて面白いですよね。

 

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両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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