広告

キングダム最新599話合併号スペシャル「信の独り勝ちはヤバくない?」

2019年5月2日


 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

 

キングダム54巻amazon

 

週刊ヤングジャンプは21号・22号が合併号でした。

なので、5月9日までキングダムの最新号はお預けという事になります。

これはGw(ゴールデンウィーク)進行なので仕方ない事として、今回は久しぶりにキングダム合併号スペシャルをやってみたいと思います。

今回は、あまりに勝ちすぎる主人公信について考えます。

他のキャラを差し置いて大金星を挙げ続ける信ですが、果たしてこれでいいのでしょうか?

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:キングダム599話ネタバレ予想vol2「藺相如の中華統一発言はどこが凄いの?」

関連記事:キングダム599話ネタバレ予想「藺相如の二つ目の遺言を大予想」

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



キングダム最新599話合併号スペシャル「勝ちすぎる信」

矛を持った信

 

キングダムの主人公は信です。

それは分かるのですが最近の信はあまりに勝ちすぎではないですか?

今度の鄴攻めにしても岳嬰(がくえい)趙峩龍(ちょうがりゅう)、この分だと堯雲(ぎょううん)まで信一人で討ちかねません。

ちょっと周辺を見渡してみれば、他の戦場で信に匹敵する手柄を挙げたのは、犬戎(けんじゅうおう)ロゾをまぐれで討ち取った(へき)将軍くらいのものです。

 

楊端和は、ひたすら犬戎族を本拠地から引き離す為に迂回と突撃を繰り返し味方を大勢殺してしまった感じですし、

桓騎に至っては、鄴城の手前でひたすらに留守番していただけで手下を含めてこれという手柄はゼロという状態です。

実力は六大将軍クラスという触れ込みの王翦はどうかと言えば、散々に思わせぶりな事をしておいて実は鄴城に忍び込ませていた密偵が

兵糧を焼くのを、ひたすらに本営で待つというポンコツぶりで、現在なんだかんだで右翼の飛信隊頼みです。

 

そうなんです!今回、これまでの戦いから考えても異常な程に、王翦から河了貂(かりょうてん)から亜花錦(あかきん)から、潘陽(ばんよう)から全てが信に頼り切りなんです。

それもこれも、王賁、蒙恬のような次世代スターがいながら、あまりにも活躍せず信にばかりスポットがあたるせいなのです。

 

 

 

キングダム最新599話合併号スペシャル「頼りないベテラン勢」

昌文君

 

今回の鄴攻めほど、秦のベテラン勢が不甲斐ない姿をさらした回はないです。

朱海平原の序盤で李牧に簡単に首を落とされた麻紘(まこう)将軍や、王翦直伝の陣形を李牧(りぼく)にあっさりと見抜かれ、

馬南慈ばなんじ)、堯雲の挟撃にあい絶体絶命になった亜光将軍。

しかも亜光将軍は、亜花錦のファインプレーで首を()られる事だけは免れたものの堯雲の槍で頭部を強打され意識が戻らない状態です。

 

さらに亜光軍は大将不在とはいえ数だけは玉鳳隊や飛信隊よりずっと多いのに、趙左翼の馬南慈軍を抑え込む事さえ

ほとんど出来ていない体たらくです。

亜光将軍が前線復帰していないせいか、それとも大将代理の段茶(だんさ)将軍が驚異的に無能な用兵しか出来ないのか・・

そもそも、亜光将軍の将兵達は、亜光将軍が重病の時に王賁に亜光軍の大将代理を勤めるべきだと盛り上がっていた人達でしたよね?

そりゃあ、いずれは亜光軍の後任に王賁が望まれてるとはいえ、、少しは現大将の亜光将軍に気を遣えやという話です。

 

ともかく、今回の鄴攻めではベテラン重鎮達の不安定な弱さが目立ちました。

それは、李牧率いる趙軍が強すぎるからだ!という理由で納得するには、堯雲も趙峩龍もそんなに強い描写がなく

ベテラン勢のポンコツぶりばかりが前面に出ていたように思います。

 

キングダムネタバレ考察

 

 

キングダム最新599話合併号スペシャル「手柄がない王賁」

王賁

 

kawausoは今回の鄴攻め、少なくとも王賁は趙将の一人は打ち倒し戦果を挙げて成長を見せると予測していました。

特に、(げき)一発で空腹の玉鳳隊を奮起(ふんき)させた辺りでは、能力でも信に並び、この勢いで王賁が堯雲をリターンマッチで討ち取り、

羌瘣(きょうかい)が趙峩龍を瞬殺して最期に信が馬南慈を討ち取り締めくくりだと予測したものです。

 

ところが蓋を開けてみると堯雲の雷雲隊が想像以上に強く玉鳳隊を強襲して王賁に大ダメージを与え、それを救い出そうとした関常(かんじょう)も負傷し

折角の檄効果もどこへやらで結局、飛信隊のお荷物になりました。

598話の段階でも羌瘣に治療されたはずの王賁の姿はなくこの分だと王賁が堯雲を討つという展開にはなりそうもないです。

下手をすると亜光将軍同様、負傷したまま戦争終了かも知れません。

ですが、信以外は、目ぼしい趙将を討つ事も出来ず鄴攻めを終わるとすれば史実では、信、王賁、蒙恬の揃い踏みで斉を滅亡させる事になっている

三者の実力差はいつ縮まるのでしょうか?

 

 

キングダム最新599話合併号スペシャル「取り残される王賁と蒙恬」

蒙恬

 

キングダムの漫画のテーマの中には、受け継がれる意志と成長があります。

漫画の中では例え無敵と呼ばれた将軍でさえ、時の流れの中でさらなる怪物に打ち倒されて忘却の彼方へと消えていきます。

しかし、それでも彼らが空しくならないのは新しい世代に意志を受け継いで未来へ向かって突き進んでいくからです。

 

現在の所、受け継ぎ強くなるという流れが濃厚にあるのは主人公信です。

幼馴染の(ひょう)から受け継ぎ、師匠である王騎(おうき)から受け継ぎ、先輩の麃公(ひょうこう)から受け継ぎ最近では、飛信隊で最初から一緒に戦ってきた

松左(しょうさ)からも受け継ぎました。

 

しかし、信以外では、そのような受け継ぎ強くなる展開が余り上手くいきません。

蒙恬は敵の大物を打ち倒すという手柄が皆無ですし、王賁は鄴攻めに関してはただの大怪我要員で、堯雲を落馬させかける程の腕がありながら、

大きな手柄に恵まれていません。

 

今後、さらなる強敵、あるいはオリキャラの強敵と遭遇するのは間違いないのに毎回、毎回、信にだけ敵キャラを倒させていて大丈夫なのでしょうか?

キングダムがドラゴンボール的にどんどん強くなる信vs前に立ち塞がる強敵という図式で進行し、王賁や蒙恬が解説要員扱いでは

漫画的には寂しい気がします。

 

やはりチームプレイ要素を忘れずに、部分部分では、王賁や蒙恬が活躍し信の窮地を救うような内容になってくれた方が、

漫画も盛り上がり一本調子ではない深イイ漫画になると思うのです。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

キングダムは最終的には100巻を超えるであろう大長編大河漫画です。登場人物は百名を超え、人間関係は複雑に繋がっています。

ここまで話が進んでしまうと、なかなか軌道修正も難しくどこを変えようとしても矛盾とぶつかるという事はあるでしょう。

しかし、決して強さだけのイケイケドンドンだけではない点もキングダムの魅力ひたすら信が単体で強敵をバッタバッタとなぎ倒すような

大味な展開は避けた方がいいのではないかと個人的には思います。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:楊端和は実在するの?本当に山の民?キングダムで大人気の楊端和の素性

関連記事:キングダム最新ネタバレ598話「紡ぐ者」レビュー

 

キングダムを100倍楽しむ

 

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-キングダムのネタバレ考察
-