呂布特集
姜維特集




はじめての三国志

menu

邪馬台国

【壬申の乱の謎】天武帝は新羅と同盟を結んでいた?大海人皇子が予測した未来とは?

コーノヒロさん(はじめての三国志ライター)




コーノヒロさん(はじめての三国志ライター)

 

こんにちは。今回も「壬申の乱(じんしんのらん
)
」についての謎に迫っていきます。どうぞお付き合いください。

 

三国時代後半の576年頃の半島 wikipedia

三国時代後半の576年頃の半島 wikipedia

 

「三国時代」の終焉(しゅうえん)を迎えた朝鮮半島では、朝鮮半島の雄「新羅(しらぎ)」王国と、中国大陸の覇者の「大唐帝国((とう))」の間に戦争が勃発します。

 

日本古代史上最大の内乱の「壬申の乱(じんしんのらん
)
」は、その「新羅・唐戦争」が切っ掛けで始まったという見方ができます。このとき、大海人皇子(おおあまのおうじ)(天武帝)は、新羅びいきだったと言われています。

 

なぜだったのでしょうか?

詳しく見ていきましょう。

 

自称・皇帝
当記事は、
「壬申の乱 同盟」
「天武帝 新羅」
などのワードで検索する人にもオススメ♪

 

日本古代史を分かりやすく解説「邪馬台国入門

関連記事:高句麗は漢の属国だった?実際のところ両国の関係はどうだったの?

関連記事:卑弥呼の男弟・ツクヨミは消された?天武VS天智の呪縛

 

 

大海人皇子(天武帝)は未来を予測していた?

 

その可能性はあるのでは朝鮮半島の雄「新羅(しらぎ)」と中国大陸の覇者「唐」が対決した場合、本来なら、大国で強国の唐の勝利が自然な見方ですから、巻き込まれた場合、その唐を支持するのが自然な流れだったのではないょうか?

 

しかし、大海人皇子は、あえて、新羅を支持したのです。それは、大海人皇子(おおあまのおうじ
)
には、広く世界が見えていたからとは考えられないでしょうか。

 

つまり、新羅は、少なくとも、唐に負けないことを予測していたからではないでしょうか?

それだけ、当時の新羅に勢いがあったと言えるでしょう。

 

 

新羅の隆盛!

 

現に、唐VS新羅の戦争が勃発した頃、新羅は連戦連勝でした。

 

671年、新羅軍は、唐軍を破り、八十もの城を奪います。また、海上においても、黄海(こうかい
)
において、新羅軍は、唐軍に勝利します。さらに、この前年、戦争勃発前には、新羅は、滅亡に追い込んだ、朝鮮半島の雄「高句麗(こうくり
)
」の遺臣たちの勢力を取り込むことに成功しているのです。

 

「壬申の乱」勃発が、672年でしたから、その前年までに、新羅が優勢の状況が出来上がっていました。そうなると、多勢の人が、新羅が唐を撃退するのでは?という予測を立てるのも頷けますね。

 

しかし、唐は大国ですから、そのまま負け続けることはない、そういう見方をするのも自然な見方でしょうか?

 

だからこそ、壬申の乱で、大海人皇子に相対した、大友皇子の勢力は、唐を支持したのです。

そして、その予測も現実になるです。

 

壬申の乱が勃発したのが、672年の7月~8月頃です。

同時期に、唐軍が、平壌を始め、幾つかの城を占領し、反撃に転じます。

 

その数ヶ月後の12月には、唐軍が、新羅軍と白氷山にて激突します。

このとき、唐軍が新羅軍を破ります。

 

このあたりは、唐軍の巻き返しの時期になるのです。その状況は、しばらく続きます。このときの情勢を見るなら、新羅に味方するのは、誤りだった と考えそうなものです。もしかしたら、このとき、大海人皇子(天武帝)は、自身の判断は誤りだったと一瞬でも感じたかもしれませんね。

 

しかし、最後は、少なくとも、新羅は負けないと踏んでいたのでは?と考えます。

つまり、それは、新羅が強いからというよりは、むしろ、問題は、唐にあったと言えるでしょうか。

 

どういうことでしょうか?

 

日本古代史を分かりやすく解説「邪馬台国入門はじめての邪馬台国

 

大海人皇子(天武帝)に大唐帝国の綻びが見えていた?

 

ここからは、当時の中国大陸の覇者の大唐帝国に目を向けていきましょう。

当時の皇帝は、三代皇帝の「高宗」でした。

 

しかし、高宗は、病弱で、積極的に政治を行う人物ではなかったと伝わっています。代わって、ほとんど、実際に政治を取り仕切っていたと言われているのが、

高宗の妃の「武后」でした。この「武后」こそが、後の中国史上唯一の女帝「武即天(即天武后)」なのです。

 

この時期、まだ、武即天は、あくまで唐の三代皇帝の妃という立場でした。しかし、病弱の夫に代わり、実際に政治を取り仕切り、その上に、対外戦争にも積極的な姿勢でした。そもそも、朝鮮半島の「三国時代」の三国の均衡を崩すために、唐側から、新羅に近づいたとも考えられるでしょうか?

 

新羅を応援し、他の二国、「百済(くだら)」と「高句麗(こうくり
)
」を滅ぼしたのです。いずれは、新羅を飲み込み、朝鮮半島全体を、唐の支配下に置こうとの思惑だったのではないか?と。そして、それは、武即天の策略だったのでは?と考えられるのです。

 

ただし、それに対する反発もあったと考えます。唐の中央政府の中での反発が。さらには、唐の国境付近の地域の民族が、反旗を翻そうという勢いもあったようです。だから、いくら、当時、強国で大国だった唐でも、崩壊しかねない状況だと見ている知識人たちも、少なからずいたと考えてよいでしょう。

 

献帝

 

それは、過去に、前・後を併せて、400年続いあた「(かん)」帝国が崩壊し、群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)し、中国大陸の「三国時代」に突入した経緯があったからでしょう。

ですから、同じ末路を唐も辿るかもしれない。そう考えていた人もいたと考えてよいでしょう。

 

特に、その当時、その雰囲気があった。唐帝国の内外に伝わっていた可能性があった。そして、大海人皇子(天武帝)には、それが見えていた可能性がありますね。

 

女帝の時代に突入!

 

しかし、それは、大海人皇子(天武帝)単独の考えでもないような気がするのです。

それは、妻の鸕野讚良皇女(うののさららのひめみこ)の存在がいたからです。彼女こそ、後の「持統天皇(じとうてんのう
)
(持統帝)」です。

 

「壬申の乱」の直前、鸕野讚良(うののさらら)は、大海人皇子とともに、吉野山に隠屯していました。ずっと共に生活していたので、相談することや、助言することもあったのではないでしょうか?

 

大陸での異変も、同じ女性である妃が力を発揮していたので、共感するところも、多かったかと考えます。後の日本古代史を見ると、持統帝の存在が強く感じられてなりません。

 

それでは、次回は、その持統帝について、詳しく見ていきましょう。当時は、フェミニズムの古代日本史の時代と言えたのでしようか?

お楽しみに。

 

【主要参考文献】

壬申の乱―天皇誕生の神話と史実 (中公新書)

天武天皇の企て 壬申の乱で解く日本書紀 (角川選書)

内戦の日本古代史 邪馬台国から武士の誕生まで (講談社現代新書)

壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか (祥伝社新書)

 

日本古代史を分かりやすく解説「邪馬台国入門

関連記事:壬申の乱の内幕、皇位継承を巡る日本古代史上の最大の内戦を解説(第1回)

関連記事:古代出雲王国の繁栄は黄巾の乱と関係があった!

 

【古代日本の誕生秘話】
大和朝廷

 




コーノ・ヒロ

コーノ・ヒロ

投稿者の記事一覧

歴史好きのライターです。
福祉関係の仕事をしつつ、物書きの仕事も色々としています。

小説や詩なども、ときどき書いています。
よろしくお願いします。

好きな歴史人物

墨子、孫子、達磨、千利休、良寛、正岡子規、

モーツァルト、ドストエフスキー など

何か一言

歴史は、不動の物でなく、
時代の潮流に流される物であると思っています。

それと共に、多くの物語が生まれ、楽しませてくれます。

関連記事

  1. オオクニヌシ(日本神話) 【日本神話の逆襲】卑弥呼に国を奪われた大国主とニギハヤヒの復讐
  2. 邪馬台国最後の王ニギハヤヒの野望!カムヤマト(神武天皇)は操られ…
  3. 民の心を掴む卑弥呼 卑弥呼の鬼道を探る。卑弥呼-張魯-安倍晴明のつながり
  4. 呉と倭は外交交渉をしていたの?日本を目指した衛温と諸葛直
  5. 高句麗まで攻めるカン丘倹 毌丘倹(かんきゅうけん)とはどんな人?朝鮮半島に進出し倭も吸収合…
  6. オオクニヌシ(日本神話) 出雲王国崩壊後のオオクニヌシの行方は?出雲王国の復活を目指した戦…
  7. 鬼道を使う卑弥呼 鬼道の使い手である卑弥呼の女王即位と三国志の関係性
  8. スサノオノミコト(日本神話) 古代出雲王国の躍進、元祖「国盗り物語」?荒ぶる神スサノオ

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 徐晃と夏侯淵
  2. 魏延、姜維、王平、楊儀
  3. 光武帝(劉秀)陰麗華
  4. 幻の1940年の東京五輪 いだてん
  5. 孔明 vs 司馬懿
  6. 曹操(後漢王朝)とローマ帝国
  7. 美化された袁紹に羨む袁術
  8. バリバリビジネスマンの坂本龍馬

おすすめ記事

  1. 呉の家臣団の組織関係が孫策時代と孫権時代が全く違い面白い 呉の周瑜、孫策、程普
  2. 蒙古襲来!鎌倉武士はあまりやる気が無かった?
  3. 中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介 始皇帝
  4. 三国志ロワイヤルDeNAにおとぼけが突撃じゃ!
  5. 意外な事実!三国志の時代のお盆は死者の為に懺悔する日だった!
  6. 北条早雲、漫画「新九郎奔る」の主人公はどんな武将だったの?

三國志雑学

  1. 孔明君のジャングル探検
  2. 甘寧と凌統と呂蒙
  3. 五虎大将軍の趙雲
“はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 張遼・楽進・李典
  2. 幕末極悪な尊攘派志士と正義の新選組
  3. 趙雲と劉備が初めて出会うシーン
  4. 劉禅
  5. キングダム53巻
  6. 華雄(かゆう)

おすすめ記事

孔子 三国志の人々の精神に影響を与えた論語(ろんご)って何? 呂玲綺 呂玲綺(りょれいき)とはどんな人?史実でも実在したの? 長安(俯瞰で見た漢の時代の大都市) 【西暦280年の洛陽】劉禅さん家の隣に住んでいたのは○○だった! 邪馬台国と卑弥呼軍 卑弥呼の男弟・ツクヨミは消された?天武VS天智の呪縛 諸葛瑾 諸葛瑾(しょかつきん)ってどんな人?偉大な孔明の兄はどうやって乱世を生き抜いたの? 黒田官兵衛 秀吉&官兵衛、大助かり、湿地帯の高松城は簡単に水攻めできた? 法正と劉備 【笑林】食文化の違いネタで呉の人のコンプレックスが分かる! キングダム595話ネタバレ予想「羌瘣修羅場で信と急接近!」

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集
“西遊記"

“三国志人物事典"

PAGE TOP