大人気春秋戦国時代漫画キングダム、前回605話では李牧の大鶴陣の秘密を王翦が察知し、自ら1万の軍勢を指揮し
何の陣形も組まずに前衛の共伯と雷伯の軍勢へと突撃していきました。
意外、あまりにも意外なノーガード戦法ですが、実はこの戦いの結末は伝説的なボクシング漫画、
あしたのジョーの力石&ジョーの宿命の戦いをオマージュしたものかも知れません。
それは一体、どういう事なのか?あわてなさんな、今から説明してあげましょう。
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この記事の目次
キングダム606話ネタバレ予想「大鶴陣とはカウンター戦法」
李牧の大鶴陣の正体とは、相手の攻撃に対し即座にカウンターを加える戦術です。
つまり、共伯と雷伯の二人は、李牧により古今東西のあらゆる陣形を教え込まれており
王翦の軍勢がいかなる陣形でむかってきても、これに対抗するカウンター陣形で敵の力を無効化してしまうのです。
kawausoがこれに気づいたのは、倉央軍の副将の糸凌の騎兵千人が突撃した際に、共伯の軍勢が取った虚脱の盾の時です。
騎兵を伴う激しい突破には盾を連ねて、その衝撃を吸収してしまいやがて、突破力がなくなるとそれを分断してしまうわけで、
これこそ、剛に対しては柔というまさにカウンター戦術です。
また、倉央が糸凌の先遣隊を救おうと騎兵五十を派遣すると、同じく騎兵五十を送り込む事で援軍を無効にしてしまいました。
そして、この李牧軍の戦い方は、矢吹ジョーがライバル力石徹との戦いで使用したノーガード戦法にそっくりなのです。
キングダム606話ネタバレ予想「先に動いた方が負けるノーガード戦法」
ノーガード戦法とはあしたのジョーの主人公矢吹ジョーが得意とするボクシングスタイルです。
ファイティングポーズを取らず、両手をぶらりと下げて棒立ちになり、相手からいくらパンチを撃ち込まれてもヘラヘラ笑うだけで動じません。
本当は痛いのですが、平気な顔をする事で相手にパンチが効かないという恐怖心を植え付けます。
そして、冷静さを失った相手が一撃でとどめを刺そうと大振りのアッパーを繰り出した所をすかさずクロスカウンターで
仕留めるのがジョーの必勝パターンでした。
しかし、ジョーのノーガード戦法を上回ったのが力石徹です。
力石はジョーのクロスカウンターを制するトリプルクロスを得意としているのでジョーに恐怖心を与えてクロスカウンターを打たせる為に
自身も不気味な微笑みを浮かべつつノーガード戦法に転じます。
こうして、ジョーと力石は二人してリングでノーガード戦法で棒立ちで立ち尽くすという激しい消耗戦の末に、恐怖に耐えられなくなったジョーが
クロスカウンターを放ち、これをトリプルクロスカウンターアッパーカットで制した力石がジョーをノックアウトして勝利したのです。
こうしてジョーに勝利した力石ですが、極端な減量とジョーのパンチをテンプルに受けたダメージが重なりリング上で倒れ亡くなってしまいます。
キングダム606話ネタバレ予想「李牧vs王翦最初にクロスを放つのは?」
さて、キングダムに話を戻すと、王翦の立場はまさに力石徹だと言えます。
陣形を一切取らずに李牧軍に突撃する事で、カウンターに慣れた共伯と雷伯は一体、どんな陣形でカウンターを返せばいいのか困惑し、
どんどん進んでいく王翦を阻止する事が出来なくなります。
そして、李牧の本陣に近づかせまいと自ら陣形を取ったが最期王翦は直ちにカウンターの陣形を取り、共伯と雷伯の軍勢を殲滅させるでしょう。
しかし、そのまま王翦の軍勢を李牧の本陣に近づけるのは、李牧にとっても危険な賭けになります。
二人とも、ジリジリとお互いが攻撃を仕掛けるのを待ちカウンターを狙うというまさに力石&ジョー戦の様相を呈してきているわけです。
おお!なんか今回は上手い事例えているような気がしますが、読者の皆さんはどう思いますか?
キングダム606話ネタバレ予想「李牧伝家の宝刀が炸裂か?」
もちろん、李牧が手をこまねいて本陣まで王翦を突撃させる事はありません。
まだ本格的に発動させていない、 傅抵とカイネに精強な騎兵を率いさせて、なんの陣形も取っていないノーガード王翦の軍勢に突撃させ
蹂躙するという伝家の宝刀を隠し持っている事だろうと思います。
ただ、これを王翦も読んでいるに違いないので、李牧が騎兵隊を突撃させた途端に魚鱗陣を敷いてガードを上げ
騎兵の突撃をやり過ごしつつ、本陣の李牧に突撃して首を獲るという時間差ギリギリのヒリヒリした刹那の対決が見られるでしょう。
肘を左わき下からはなさない心構えで・・やや内角を狙い抉り込むようにして打つべし!打つべし!
王翦のトリプルクロスアッパーカットが李牧のアゴを砕くのが先か李牧の破壊力十分なクロスカウンターが王翦のテンプルを砕くのが先か
まさに朱海平原の戦いのラストは秒速の決着になるかも知れません。
勝て~勝つんじゃ王翦!
キングダム606話ネタバレ予想「李牧vs王翦が直接対決か?」
そして、この混戦の中で李牧vs王翦の個人対決も拝めるかも知れません。
李牧が実は強いというのは、マッチョな体からも分かりますが、王翦とて知将のように見えて、実は常に鎧で完全武装しています。
息子の王賁が槍の名手であり、幼い頃はその指南もしていたほどですから窮地に至っては自ら槍を奮って血路を開く可能性も多いにアリです。
王翦vs李牧の個人的な武力の激突、とても勝敗が想像できませんが、朱海平原の戦いのクライマックスとしては、面白いカードになります。
ただ、史実では、どちらもまだ寿命が尽きないので、決着がつく事はないというのが残念ですが・・
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
今回の戦いは、まさにキングダム版あしたのジョーではないかと思います。
お互いに非常に高い力量を持っている事を察知している人間同士が、先に陣形を繰り出した方が負けるという重圧の中で神経をすり減らし
なんとか相手に陣形を取らせるという刹那の戦いです。
漫画の流れからいけば、王翦が勝つのは間違いない所ですが、双方ともにギリギリまで戦いを盛り上げてくれる事を期待したいですね。
キングダム606話の展開が楽しみです。
参考文献:史記白起王翦列伝
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