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キングダム「李牧の秘策が判明!」

2019年9月7日


 
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大人気春秋戦国時代漫画キングダム、613話では飛信隊相手に奮闘していた金毛(きんもう)軍が、亜光(あこう)軍から援軍を連れてきた亜花錦(あかきん)の増援によって撃破されてしまいました。これにより、王翦(おうせん)が当初から目論(もくろ)んでいた王翦軍と飛信隊の挟撃が完成し李牧(りぼく)は絶対絶命の筈なんですが、李牧は不敵な笑みを浮かべています。では、李牧の秘策とは何なのでしょうか?大予想してみます。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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二つの森を利用し馬南慈が暗躍

 

果たして李牧の秘策とは何なのか?そのヒントはキングダム612話にありました。苦戦している飛信隊を救うために、段茶(だんさ)大将代理が亜花錦を援軍に向かわせる決断をしているコマがありますが、そのコマの上部には二つの森が描かれていました。それが、上記の図なのですが、これが李牧の秘策の伏線なのです。

耶律阿保機

 

段茶将軍は、半分の兵力で馬南慈の遊軍と対抗しないといけませんが馬南慈軍から見れば、1/2の力で亜光軍と対峙すればすむ事になります。つまり、馬南慈は巧妙に段茶軍との戦いから兵力を抽出し左の森を巧妙に迂回して、李牧軍の側面を通過、王翦の左脇腹に食いつくのではないかと予想します。ネタバレ的には馬南慈軍と互角に戦っているつもりの段茶は、実は、馬南慈の巧妙な用兵により翻弄されていたというオチです。

 

 

王翦刺殺に動く傅抵

王翦

 

馬南慈軍の奇襲は森の存在により全く隠されています。つまり、王翦本隊にとっては、馬南慈軍はワープしてきたように見えます。いずれにせよ、これにより王翦軍は正面の李牧軍と左の馬南慈軍に逆に挟撃される事になります。

陳平

 

この混乱の隙を突いて、傅抵が王翦をヒットマンする為に動くと思います。読者の皆さんは、

「まさか、傅抵ごときの武力で王翦を殺せるわけない」と思うでしょうか?でも、それは正々堂々と戦った場合であって、不意打ちなら分かりません。また、傅抵が矢のような飛び道具を使う可能性もあり、武力で劣る傅抵が王翦を殺せるわけがないと思い込むのは危険です。事実、漫画では王騎(おうき)が龐煖に殺される切っ掛けは魏加(ぎか)の矢でした。

ほっぺたに矢を受ける孫策

 

確かに史実上、王翦が朱海平原で死ぬ事はあり得ませんが、それは、読者が知っているだけであり、キングダム世界の登場人物が知る事がないメタ構造である事も把握しておく必要があります。

 

キングダムネタバレ考察

 

刺客は一人ではない!

李牧

 

少し汚い戦法ですが、傅抵は李牧にとって捨て石でしかないかも知れません。その理由としては、副官の竹進(ちくしん)によって戦死を回避させられた金毛が、本命の刺客になるかも知れないからです。金毛隊は飛信隊に突破されましたが、金毛は敗残兵をまとめて李牧の元へ行き、李牧から「傅抵が王翦を討ち損ねたら、その後に王翦を殺すように」と命じられるかも知れません。数十名の決死隊と共に、王翦の本営に入り込めば、どさくさに紛れて王翦を殺せるという李牧の手の込んだ二重暗殺計画です。

 

もっとも、あんたには李牧を支える使命があると言われて戦線離脱した直後に、李牧に鉄砲玉を命じられるとなると、竹進が死んだ意味は一体・・みたいな事になりますね。

 

飛信隊を阻む龐煖

ホウ煖(龐煖)

 

一方で、現在、王翦の本隊と李牧の本隊を挟撃している飛信隊の前には、万を持して龐煖(ほうけん)が再々登場して暴力を奮います。こいつが出てきて暴れ回ると、飛信隊はとても挟撃どころではなくなります。

ボロボロになりながらも戦う信

 

そうなると、少なくとも龐煖と信の決着が着くまでは飛信隊の挟撃はストップせざるを得ず、王翦は暗殺及び挟撃の苦痛に(さいな)まれ続けるという事になるかと思います。そして、信が龐煖を倒したとしても、王翦本隊が挟撃されている状況は変わらないので、依然として窮地は続く事になります。

戦いの鍵は段茶&玉鳳隊

袁紹

 

では窮地の王翦を救うのは誰でしょうか?

 

この戦い、史実の上では王翦が勝つのでどんな窮地に陥ろうと必ず逆転の策が用意されていないといけない筈です。一番、簡単なのはここで、橑陽から楊端和の援軍が駆け付けるですが、kawausoは、あまり賛成できません。それは、楊端和を動かすと、それと同時に橑陽を監視している趙軍についても描かないといけなくなるからです。

艶麗な楊端和

 

楊端和が動かないのは、列尾に追いやった舜水樹(しゅんすいじゅ)を監視する為ですから彼女が動くと、舜水樹について言及しないわけにはいかなくなります。すると話がドンドン間延びしてテンポが悪くなるわけです。すでに橑陽偏で犬戎族と山の民の攻防を描いて、思った以上に漫画の展開を間延びさせた事がありますから、鄴攻めを伸ばす事になる視点をさらに作者が加えるとは考えにくいです。それを考えると、あくまでも朱海平原に存在する兵力だけで、問題を解決するのが簡単ですし読者も納得しやすいでしょう。そこで考えてみたのが段茶大将代理が活躍するシナリオです。

 

亜花錦にしっかり持ち場を守るように釘を刺されたにも関わらず、馬南慈に欺かれこの失態ですから段茶が汚名返上に燃えるのも頷けます。怒声一喝で、馬南慈不在の馬南慈軍を崩壊させてから山を迂回して李牧本隊の背後を突いて、逆包囲をさらに包囲します。さらに、王翦の本隊が危ない事を知った玉鳳隊(ぎょくほうたい)王賁(おうほん)と共に、時間差で下の山を通過して馬南慈軍をさらに挟撃する。これにより、李牧の逆包囲は段茶&玉鳳隊の包囲によって無効化し李牧は万事休すになるというのがkawausoの筋立てです。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

以上、李牧の秘策についての考察と、その李牧の秘策を破る方法について、さらに考察してみました。漫画の展開から考えて、これ以上の李牧の逆襲はないと思うので、信が龐煖を打ち破り、段茶が李牧軍の背後を突き、玉鳳隊が馬南慈の背後を突いた辺りで鄴攻めは終局に向かうと思います。

 

参考文献:史記白起王翦列伝

 

来週、またキングダム休載みたいですよ!

また予想と雑学で明け暮れると思いますが、宜しくお願いします。

 

次回記事:キングダム最新614話ネタバレ予想vol2「桓騎軍は何故大人しいのか?」

 

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