曹操の暗殺に加担したと言われる、吉本ってどんな人物?


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魏の曹操孟徳

 

稀代の英傑である曹操(そうそう)ですが、時に出る杭は打たれるもの。様々な人々の思惑によって暗殺されかかってしまう時がありました。

 

漢李カク・郭祭り78 献帝

 

この曹操暗殺計画は三国志演義でよりクローズアップされていて、献帝(けんてい)たちの悲哀を感じさせると共に、関わった人たちの残酷な末路を見せつけられます。今回はこの曹操暗殺計画に加担したとされている人物、吉本(きつほん)について色々とご説明していきたいと思います。

 

自称・皇帝
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董承による曹操暗殺計画

周瑜、孔明、劉備、曹操 それぞれの列伝・正史三国志

 

まずはベースである曹操暗殺計画について少しご説明しておきましょう。

 

献帝

 

曹操によって保護された献帝、曹操に多大な恩があることは理解していると思いますが、それでも曹操の権力は日に日に強大化していき、いずれ自分の身も危ないのではと不安に思います。

 

献帝

 

この時に献帝が頼りにしたのが董承(とうしょう
)
という人物。董承の娘は献帝の側室になっていたこともあり、その縁で頼りにされたのでしょう。

 

董承

 

献帝に授けられた服の帯に密かに忍ばされた「曹操誅殺」の密勅に董承は曹操の暗殺を計画、様々な人物たちを密かに仲間に引き入れます。


三国志演義での曹操の暗殺計画

献帝(はてな)

 

ここで吉本が関わってくるのですが、その前にこの曹操暗殺計画について三国志演義でのお話をしておきましょう。

 

三国志演義では吉本の名前は「吉太」となっていて、人々は彼を「吉平」と呼んだとされている名医の姿で登場します。名前が微妙に変化しているのでちょっと分かりにくいですよね。さて董承は暗殺計画を考えますが上手くいかず、病を患います。

 

献帝によって診察に向かわされた吉太は曹操暗殺計画について知り、毒殺を進めます。しかし曹操暗殺計画は露見、捕縛されて共犯者を自白するように迫られますが、あくまで黙秘を貫いて自殺するという壮絶な終わりを見せます。

 

これがあくまで三国志演義での吉太、吉本になります。


実際の吉本という人物は何をしたのか?

董承

 

三国志演義では創作の部分が大きいとはいえ、董承が曹操暗殺計画を考えたのもその仲間を募ったのも事実です。が、そこに実はこの吉本の名は何とありません。

 

正史三国志を追って見ると吉本は吉丕とも呼ばれ、曹操が魏王になった頃には太医令の地位にまでなっていた人物です。しかし彼の運命を変えたのは彼の息子たち、218年に息子たちがクーデターに加担。

 

吉本もまたクーデターを治めるために切られたとされていますが、実際に吉本がクーデターにどれだけ関わっていたのかは定かではありません。


三国志演義で膨らまされた吉本の存在

董承、楊奉

 

さてまた三国志演義に戻ります。正史では息子たちのクーデターから連座責任とされたのか、それともクーデターに関与していたのかは分からないまま退場していく吉本。三国志演義ではここがかなり変更されています。

 

息子たちのクーデターの理由が「父の仇」に変更されているのです。

 

水滸伝って何? 書類や本

 

これは三国志演義よりも更に民間伝承を多く盛り込んだ三国志平話という書物がありますが、ここで吉本ではなく吉平という名医が出てきて董承の計画に加担、曹操を毒殺しようとするけれど失敗する話が出てきます。三国志演義ではこのシーンをベースにして吉本の暗殺計画を考えたのではないかと思います。

 

しかし息子たちのクーデターに巻き込まれて退場する人物を、曹操の暗殺計画に加担させる豪胆な医師として書いたのは三国志演義、その話の膨らませ方、キャラクター性を持たせる方向はやはり凄いですね。三国志演義でもこの暗殺計画のシーンはドキドキするシーンで、吉本の登場で計画が動き始めるシーンでもあり印象に残る場面の一つ。

 

創作とは思えないようなリアリティを感じるシーンですので、まだ三国志を良く知らないという人は三国志演義もぜひ読んでみて欲しいです。

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

今回は三国志演義ではかなりの活躍を見せるものの、正史では今一つ何をやったのか分からない吉本について述べてみました。三国志演義では拷問を受けるものの共犯者を密告することなく自害という、かなり豪胆な人物として描かれている吉本。

 

そんな人物像をここまで膨らませた三国志演義は、創作の部分が大きいとはいえやはりとても面白く、素晴らしい物語です。吉本以外にも色々な手が加えられている三国志演義ですが、実際の姿と見比べながら楽しんでみて下さいね。

 

参考文献:

蜀書先主伝

吉本 (後漢) wikipedia

 

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