キングダム「龐煖はなぜ李牧の言う事は聞くの?」

2019年11月27日

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kawauso編集長(石原 昌光)

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kawauso編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務めるほか、紙媒体やWebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者・おとぼけ(田畑 雄貴)

コンテンツ制作責任者

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月に「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感していただけることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。

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李牧

 

あなたにとって私は何なの?こんな無理難題が投げかけられるようになる冬も目前ですが、それはそれとして、よく分からないのが、あのバーサーカーの龐煖(ほうけん)がどうして李牧(りぼく)の言う事はホイホイと聞くのかという事です。自らを武神と称し、圧倒的な武力により他者の干渉を許さないワレブ氏が、李牧の言う事には素直に従っている。これはかなり不思議なので、kawausoなりに考えてみました。

 

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ワレブ氏、王騎に額を斬られ付け狙う

ホウ煖(龐煖)

 

龐煖は形式上、趙軍の総大将になったりしていますが、本人は俗世の名誉や栄達には関心がありません。戦などつまらんと言っていますし、ターゲットの周辺にいるというだけで味方の趙兵を巻き添えに殺してしまう程です。

そんな龐煖が唯一関心を持っているのが、自分の額に傷をつけた愛しの王騎(おうき)です。龐煖にとっての王騎はミステリアス、全てを武に捧げたわけでもないのに、武神を名乗る自身に一太刀を浴びせSATUGAIする寸前まで行ったわけですから

 

これが龐煖には解せません。1人で悶々としている間に古い馴染みである李牧が、「秦と戦えば王騎と再戦できる」と吹き込んだ事により、龐煖は李牧の駒として馬陽(ばよう)に出現します。馬陽では、卑怯(ひきょう)なナイスアシストもあり、王騎を殺す事に成功しますが、すでに死ぬ事が決まっている王騎の矛が自分の首にズブズブと入っていくのを一抹の恐怖と共に見ていたのです。やっと王騎を殺したと安堵したものの、(さい)での戦いでは、今度は馬陽では覚えてもいなかった少年、信にまたもや額を傷つけられてしまいます。

kawauso

 

これで、龐煖の額の傷はバッテン印になってしもうたばってんくさ

 

ワレブ氏、信に額を斬られ付け狙う

矛を持った信

 

以来、龐煖にとって王騎と信は二重写しになっていますが、コミュ障である龐煖に信の居所を探す事は出来ません。そこで、定期的に李牧と連絡を取り、信が鄴攻めに参加している情報を李牧から掴んだのか、たまたまか再び信の前に登場しました。

龐煖としては自分の意思で、自分に欠けているものを信に見出して無理やりに戦いを仕掛けるわけですが、李牧にとっては、それにより本陣を守る時間を稼げるので、やはり李牧と龐煖の関係は共生関係というより李牧が圧倒的に利用しています。

剣を持ち戦う李牧

 

李牧がいなくなると、龐煖のようなスタンドプレイヤーでは信を探すのは困難ですので、ここは上手く龐煖の弱みを李牧が握っていると言えるでしょう。

 

キングダムネタバレ考察

 

なんで李牧を斬らない?

洛陽城

 

龐煖と李牧が出会ったのは、龐煖が王騎に会うよりもさらに前だと漫画で明かされました。

二人はそれからの付き合いであるようですが、その頃からワレブ氏はワレブだったのか、ちょっと分かりません。しかし、もし今と変わらない龐煖であれば李牧を見た時に強者認定して斬ろうと思ったりはしなかったのでしょうか?

兀突骨

 

ここについては、ちょっと考える必要があります。というのは見境(みさかい)なく人を殺しているイメージの龐煖ですが、実は、そういう快楽主義の殺人犯ではありません。自分が強者と認めた人間を性別関係なく襲い殺すのは間違いないですが、標的にした人間以外は、巻き添えで殺しているだけです。もっとも強者以外はゴミクズ扱いなので、ちょっとでも邪魔と思っただけでアリを殺すように殺人を犯しますけどね。

逃走する太史慈

 

つまり標的以外であれば龐煖に近づかなければ、殺される事はないわけです。

李牧は、細マッチョでかなり強そうですが、どうも龐煖が考える強者ではないために襲われないと推測する事は出来ます。

 

龐煖が付け狙う基準は?

君主論18 kawausoさん

 

しかし、戦乱のキングダムの時代、強者は大勢存在していると思うのですが、どうして龐煖は王騎や信に執着(しゅうちゃく)しているのでしょうか?六国にも強い将軍はいそうですし、例えば、カリンは強いと思うのですが、そこに挑んで行ったという話はありません。

となると、龐煖には強者を狩る上での基準がありそうです。これまでに殺してきた主なメンバーは、(きょう)、王騎、劇辛(げきしん)麃公(ひょうこう)などがいますが、自分から挑んで瞬殺された劇辛を除くと、以下の特徴が見出せます。

生徒に勉強を教える盧植

 

①一途な思いを秘めている

②強力な野望を秘めている

③沢山の人間の思いを受け継いでいる

 

①から③の精神を持つ人間が龐煖の標的になりやすいようです。つまり単純に自分勝手で己の栄達しか眼中にない(ぞく)な人間は強くても龐煖の標的には入らないのかも知れません。それは裏返すと人間社会を変えるような強力な磁力をもつ人間という事になりそうであり、静謐(せいひつ)な社会を望む天の意志に龐煖が沿っていると考えられます。

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

そうなると、やはり李牧は龐煖の眼中にはないという事になるかも知れません。李牧の願いは、六国の安定した存続であり、それを乱そうとする秦を滅亡させる事です。こうしてみると龐煖の考える天の意志と李牧の考える世界とは共通点が多く、やはり李牧が龐煖に殺される事はなさそうです。

言い換えると李牧ファンには悪いですが、李牧は天才的な頭脳を持ちながら世界を変える事に理解がなく、例え戦乱が続こうとも旧態依然(きゅうたいいぜん)とした社会を墨守(ぼくしゅ)する事に汲々(きゅうきゅう)とし、どこまでも主人公の邪魔をするお邪魔キャラという事になりますかね。

 

参考資料:キングダム単行本

 

次回記事:キングダム624話ネタバレ予想「不安しかない!龐煖がキングダムをブチ壊す?」

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。「はじめての三国志」編集長。三国志・中国史を中心に、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を執筆・編集し、当サイトでは4,000本以上の記事を担当。三国志は正史から入ったため、演義を書くときのほうが神経を使うという天邪鬼。故郷・沖縄の歴史に関する勉強会の開催や、ラジオパーソナリティとしての活動も行う。

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