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麒麟がくる第11話 感想あらすじ「将軍の涙」麒麟が来た

2020年3月30日


 

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8歳とは思えないほどの洞察力で、倒すべき敵である今川義元(いまがわよしもと)の顔を見てみたいと言い切った松平竹千代(まつだいらたけちよ)。その意見が通ったのか、今川と織田家で人質交換が行われました。落ち着き払い堂々とした態度の竹千代に比較して、もう一方の織田信広(おだのぶひろ)は落ち武者ヘアで屈辱満載と言う顔で全然役者が違います。

 

テレビを視聴するkawauso編集長 ver.2

 

こうして竹千代が今川の手に渡り東海の状況は大きく動いていくのです。それでは、今回も行ってみよう!麒麟(きりん)がキターーーーーーーー!!

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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麒麟がくる第11話感想あらすじ「衰えた尾張の虎」

虎といちゃつく織田信秀

 

無傷で帰ってきた庶子(しょし)の織田信広の不甲斐なさに織田信秀は嘆きが止まりません。

「腹を切れとは言わないが、せめて満身創痍(まんしんそうい)で戻って来い、わが子ながら情けない」

その嘆きには衰えが止まらない己の肉体への焦りもありました。

 

最盛期は五百回も放てた弓が、今では一度も引けないのです。信広は意気地なし、信長はうつけ、信勝は幼い、、これでは今川に勝てぬ・・

 

今川義元

 

 

同じ頃、駿河では今川義元が迎え入れた松平竹千代の為に歓迎の宴を開きます。義元は笑いが止まらないでしょう。織田のバカ息子一匹で三河の将来の当主の身柄を抑えたんですから、竹千代は「私はいつ三河に戻れるのですか?」と聞きますが、義元の隣の軍師、太原雪斎(たいげんせっさい)が「三河を狙う悪者を討ち果たしてからです」とガキを諭すようにいいます。

若い頃の徳川家康(松平元康)

 

竹千代は内心、ちゃんちゃらオカシイと気づいているでしょうが、ここは感情を表に出さず従順に振る舞います。人生ひたすら我慢の家康74年の人生の始まりですね。

 

麒麟がくる第11話感想あらすじ「大弱りの利政」

軍議(日本史)モブb

 

三河の当主竹千代を得て今川は堂々と織田に奪われた領地を取り戻します。肉体が弱った信秀は対応できず、敗北を重ねました。同じ頃美濃では、国人衆を交えた重役会議が紛糾していました。もちろん議題は、勝手に織田と和議を結び、今川を敵に回した利政への非難です。

斎藤道三に対して不満を抱く息子の斎藤義龍

 

だーから言わん事ではない、どうしてくれる?今川と事を構えるのか!といきり立つ稲葉良通(いなばよしみち)斎藤高政(さいとうたかまさ)に対し、利政は今川が攻めてきたら迎え撃つまでと強気ですが、良通は戦意はあるが、今は農繁期で兵は出せんと現実を突きつけます。

 

国衆の前では強気の利政ですが本当は大弱りでした。先ほど、尾張の平手政秀から援軍の要請を受けていたからです。利政は唯一心を許せる癒し系の明智光安にどうすればいいかと相談します。

明智光安(麒麟がくる)

 

光安は、兵を出さずに兵糧だけ送り、もし織田が滅んでも今川に斎藤家は兵は出しませんでしたと言い訳できるようにすべきと意見します。利政はこの案を採用し、またしても十兵衛に尾張に行き、その旨を平手政秀に伝えよと命じます。

悪い顔をする斎藤道三

 

「もし、不服を言うなら、同盟は破棄して今川と組むまでじゃ」

不敵な笑みを浮かべる利政、清々しい悪党ぶりです。

 

麒麟がきた

 

麒麟がくる第11話感想あらすじ「信長と帰蝶のむちゃぶり」

平手政秀(麒麟がくる)

 

気の重いニュースを持って十兵衛が那古野城に行くと、待ちかねた様子の平手政秀がいます。信長も城にいるようですが、今、相撲がマイブームらしく、側近の小姓連中と熱心に相撲を取り終わったら行くとにべもありません。

 

十兵衛「美濃は兵糧は出せますが、時節柄兵は出せませぬ、、但し清須の織田彦五郎(おだひこごろう)が信秀殿の背後を打ちませぬように、厳重に警戒しますのでご安心を・・」

手紙を読む明智光秀

 

言いにくそうに、利政の返事を十兵衛が告げると平手政秀の顔にありありと失望の色が浮かび、傍に控える帰蝶の顔を一瞥(いちべつ)すると部屋を出てゆきました。

(けっ、、使えん、マムシの娘が・・)という感じでしょう。

 

斎藤道三の娘・帰蝶

 

「私はもう用済みか、、ここから逃げる算段をせねばならんか?」

「されど、、そう簡単に逃がしてはくれますまい」

「父上が裏切れば私は(はりつけ)じゃ」

 

二人が重苦しい表情をしていると、そこに相撲を終えた信長が戻ります。平手から美濃から援軍が来ない事を聞いているようですが、だろうなと平気です。

本能寺の変で「是非に及ばず」と切り替えの早い織田信長a

 

「今、刈谷(かりや)水野元信(みずのもとのぶ)が必死で今川勢を食い止めており、3カ月はもたすと意気軒高(いきけんこう)じゃ、その間に適当な仲介をいれて和睦しかあるまい」

 

信長は帰蝶の膝に、ごろにゃんしつつ、他人事のように言います。十兵衛はここで、かつて土岐頼芸と土岐頼純が争った時は京の将軍家が取りなしてくれたと言います。すると帰蝶が思い出したように、十兵衛が将軍の奉公衆の一人と親しかった事を思い出し、そいつに頼んで何とかしてみよと言い出します。信長も帰蝶に乗っかり、そうじゃ十兵衛、よくよく思案せよと命じました。また、無理難題を十兵衛は押し付けられてしまったのです。

 

麒麟がくる第11話感想あらすじ「ドケチ利政」

ドケチな斎藤道三

 

稲葉山城に戻った十兵衛は、今川と織田を和睦させる為に将軍家の手を借りようと提案します。しかし、ここで利政は再びドケチ根性を見せます。

「銭はどうする?土岐様の騒乱では、近江の六角氏を通して黄金3枚、、直接に公方様に頼むなら黄金10枚はかかるぞ」

嫉妬している明智光秀

 

「さような事を言っている場合ですか、帰蝶様の命が掛かっているのです」と十兵衛は食い下がりますが、帰蝶を脱出させる手ならあると耳を貸さない利政。

 

「とにかく、わしは銭は一文も出さぬからそう思え」

十兵衛は、もういいよケチと小声でつぶやき、今度は斎藤高政を尋ねます。利政がダメなら守護の土岐頼芸に金を出してもらおうというのです。

 

「父の不始末を頼芸様に尻ぬぐいさせよというのか?」

 

高政は渋い顔をして嫌がりますが、十兵衛は頼芸様に会わせてくれるだけでいい、そうすれば、今後は何でも高政の言う事を聞くと食い下がります。

 

「その言葉忘れるなよ・・」

 

高政は十兵衛を頼芸の屋敷に案内する事を承知します。

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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