こちらは2ページ目になります。1ページ目から読む場合は、以下の緑ボタンからお願いします。
この記事の目次
麒麟がくる第11話感想あらすじ「父を殺せるか?」
土岐頼芸は、二人の若武者の来訪を心より喜んでいるという顔をします。しかし、十兵衛が織田と今川の和議の為に将軍家に黄金10枚と書状を書いてくれと頼むと黄金10枚という大金に驚きます。
「利政はどうした?あやつは金を出さんのか?」
高政「利政は吝嗇です、元は油売りの成り上がり者ですので・・」
苦々しそうに高政が答えます。
「しかしのォ、利政は、わしに代わり美濃の守護になろうと考えておると聞いたぞ、、そんな男の為に、わしが金をださねばならんか?のう高政・・」
徳利の酒を三方にドボドボ零しながら高政を見下ろす頼芸
「その時には、、私が頼芸様をお守りします」
「利政を殺せるか?」
無言で頷く高政、、それをえらいものを見てしまったと顔色を青ざめさせる十兵衛
頼芸は高政の答えに満足し、手紙と黄金10枚を十兵衛に手渡しました。十兵衛、これで高政に大きな借りを作ってしまいます。
麒麟がくる第11話感想あらすじ「将軍の涙」
京都に出発する十兵衛ですが、その頃、京では細川晴元と三好長慶の間で争いが起こり、遂に長慶が実力で細川晴元を追放、晴元に近い足利義輝も逃げ出して近江へ逃れます。そこで十兵衛は近江に向かおうとしますが、途中の宿で近江との国境は三好の軍勢が警備していて、とてもいけないと聞かされます。
焦る十兵衛ですが、そこで声を掛けてきたのが細川藤孝でした。
「織田と今川の戦いを止める為に公方様にお会いしたい」
藤孝は十兵衛の頼みを聞き秘密の通り道を使い、朽木に潜伏していた義輝の仮御所へと十兵衛を案内します。
義輝は十兵衛の顔を覚えていました。それだけではなく、将軍がしっかりしていなければ国を平らかに治める事は出来ないという十兵衛の言葉に励まされてきたと言いました。さらに義輝は亡き父の言葉を思い出します。
「亡き父はよく申していた。将軍は強く聡明であらねばならぬと穏やかな世を作れる者だけが連れて来られるという麒麟という不思議な生き物がいる。強く聡明な支配者だけが麒麟を連れてくる事が出来ると言う、それを自分はまだ、連れてくる事が出来ぬ」
義輝は「無念じゃ」と涙を流しました。
一緒になって無念の顔をする藤孝や藤英や奉公衆、ナイスコンビネーションです。義輝は十兵衛の願いを聞き入れ、今川と織田に和睦を求める調停書を書いて与えました。
「麒麟は遠いのぅ」
十兵衛は義輝の言葉を胸に美濃に帰っていくのでした。
麒麟がきたライターkawausoの独り言
今回の十兵衛も、尾張に行ったり京都や近江に足を伸ばすなど人のお使いで大忙しです。でも、その甲斐あり、どこを動かせば目的に辿り着けるかという勘がよくなり、これで、増々利政や信長のお使いとして活躍するでしょう、、あれ?
前回記事:麒麟がくる第10話 感想あらすじ「ひとりぼっちの若君」麒麟がきた
関連記事:【麒麟がくる】足利将軍は無力ではない?最高裁だった室町幕府